MLBの読み物

MLB(メジャーリーグ)の少しマニアックな情報を発信するサイトです。

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MLB
関連の用語(特に移籍関連)の詳細な解説を作成してきました。一区切りとしてまとめのページを作成しました。このページに今まで作成した用語とそのリンクを貼っておきますので、それぞれのページにアクセスしてみてください。

 

10-and-5 Rightsの記事はこちら

25人ロースターの記事はこちら

40人ロースターの記事はこちら

DFA(Designate for Assignment)の記事はこちら

・アウトライト(アウトライト・ウェイバー)の記事はこちら

・リリース(リリース・ウェイバー)の記事はこちら

・サービスタイムの記事はこちら

FA(フリーエージェント)の記事はこちら

・年俸調停の記事はこちら

 

以上で特に難解な用語については理解できるかなと考えています。この用語についてもページを作成して欲しい等依頼がありましたらTwitterDMからご連絡ください。

 

 

Photo BY

Keith Allison

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2020
年のトレードデッドラインをまとめます。
 出来るだけ早く更新しようと思いますが、遅くなる場合もあるのでそこはご了承ください。
 
SLUGGER(スラッガー) 2020年 09 月号 [雑誌]
日本スポーツ企画出版社
2020-07-22


 

【パドレス獲得】

①マイク・クレビンジャー

②グレッグ・アレン

③後日指名選手

【インディアンス獲得】

①オースティン・ヘッジス

②ジョシュ・ネイラー

③カル・クアントリル

④ガブリエル・アリアス

⑤ジョーイ・カンティーロ

⑥オーウェン・ミラー

 

先日の規律違反もあり放出候補として挙がっていたクレビンジャーを獲得したパドレスが先発ローテーションの強化に成功。またアレンは大学時代を過ごしたサンディエゴのチームに移籍することに。一方のインディアンスは貧打に苦しむ中で打線の刺激になりそうなネイラーを獲得。ネイラーの加入に伴いドミンゴ・サンタナがDFAとなりました。ネイラーは主にレフトを務める予定とのこと。また元々は先発だったクアントリルに加えてパドレス傘下でそれぞれ7位、9位、11位のプロスペクトの獲得にも成功しています。特にアリアスは来年オフにFAとなるリンドーアの後継候補になりうる存在との事で期待できそうです。今回のトレードでパドレスはアクティブロースターに生え抜き選手がゼロになりました。

 

【ブルージェイズ獲得】

①ロビー・レイ

②金銭

Dバックス獲得】

①トラビス・バーゲン

 

レイは今季MLBダントツの31四死球を出すなど大不振で選手としての価値は下がっていました。ただし不調の原因はデリバリーをオフに変えたことも関係しているようで、最近の登板ではそれを修正してきているらしいので期待できるかもとの情報もあります。

 

【アスレティックス獲得】

①マイク・マイナー

【レンジャーズ獲得】

マーカス・スミス

ダスティン・ハリス

 

マイナーは調子が良くないですが、直近のドジャース戦で好投したことも評価されたようで先発投手を探していた同地区のアスレティックスが獲得。またリリーフ経験があるので最悪ブルペンに回すという選択肢もありそうです。

レンジャーズが獲得したプロスペクトは二人とも2019年のドラフトで指名された選手で、スミスはアスレティックスで19位にランクする選手です。

 

【マーリンズ獲得】

①スターリン・マーテ

Dバックス獲得】

①ケレイブ・スミス

②ハンベルト・メヒア

③後日指名選手

 

2003年以来プレーオフから遠ざかっているマーリンズが買い手に回った歴史的な?トレード。マーテに関してはDバックスが来季のオプションを行使しないことを決めた上で売り込みをかけていたようです。スミスは今季はほとんど投げていませんが、昨年はイニング数を上回る三振を奪うなど実力派で即戦力としても期待できます。そこにプロスペクトのメヒアも獲れたのでDバックスも満足度は高いと思います。

 

【ブルージェイズ獲得】

①ジョナサン・ビアー

【マーリンズ獲得】

 グリフィン・コーナイン 

マーリンズは上記トレードでマーテを獲得しながらビアーを放出するという一見不思議な動きに見えますが、実はこれには裏があります。先日シーズン辞退を発表したイーサン・ディアスが復帰を決めたので、ビアーの後継のセカンドを確保したためビアー放出に踏み切ったようです。
マーリンズが獲得したコーナインはマーリンズで長年プレーしたジェフ・コーナインの息子にあたる選手で、2015年にはマーリンズからドラフトで指名された事もあります(契約せず)。



【ロッキーズ獲得】
①ケビン・ピラー
【レッドソックス獲得】
①後日指名選手
②海外FAボーナスプール

今季のピラーは対左投手にOPS.794とまずまずの成績を残しており定評のある外野守備と共にロッキーズの野手の底上げを図る補強になりました。

【フィリーズ獲得】
①デビッド・フェルプス
【ブルワーズ獲得】
①後日指名選手
フェルプスは2012年から2014年の間に現在フィリーズの監督を務めるジラルディ監督のもとで投げていました。ブルペン再構築が不可欠な状況で監督と縁のある選手を獲得できたのはチームにとっても大きな補強と言えそうです。

【カブス獲得】
①アンドリュー・チャフィン
【Dバックス獲得】
①後日指名選手
ここまで防御率5.42とチームの弱点だったブルペンの選手をカブスが獲得しました。一方のDバックスはレイ、マーテに続いて3人目の放出となり完全に売り手に回る意思を示しました。

【カブス獲得】
①ジョシュ・オシック
【レッドソックス獲得】
①後日指名選手

チャフィンに続きカブスがブルペンを補強。オシックは対左打者の成績がまずまずでブルペンの層を厚くするという意味では良い補強かと感じます。

【カブス獲得】
①キャメロン・メイビン
【タイガース獲得】

カブスがベテラン外野手のメイビンを獲得。おそらく控えになるかと思われますが、ワールドシリーズ出場経験もある選手で経験値は申し分ない選手です。

【レッズ獲得】
①ブライアン・グッドウィン
【エンゼルス獲得】

パッキー・ノートン 

②後日指名選手

ノートンはレッズ14位のプロスペクトです。

【レッズ獲得】
①アーチー・ブラッドリー
【Dバックス獲得】

ジョシュ・バンミーター
スチュアート・フェアチャイルド


カブス同様ブルペンの防御率が5.48と壊滅状態だったレッズが駆け込みでクローザー経験もあるブラッドリーの獲得に成功。

【メッツ獲得】
①ロビンソン・チリノス
②トッド・フレイジャー
【レンジャーズ獲得】
①後日指名選手

フレイジャーはたった半年でメッツに復帰する形になりました。

【メッツ獲得】
①ミゲル・カストロ
【オリオールズ獲得】

ケビン・スミス


カストロは今季好調でここまで15.1イニングで24三振を記録しています。スミスはメッツで12位のプロスペクトです。

【ブルージェイズ獲得】
①ロス・ストリップリング
【ドジャース獲得】
①後日指名選手

昨年オフにも一時はエンゼルスへのトレードが報じられたストリップリングが遂にドジャースを離れる事になりました。ドジャース側としては今季4試合に先発して防御率0.51のトニー・ゴンソリンを先発ローテーションで継続的に起用したい意図がありました。一方でブルージェイズはマット・シューメイカー等の故障もあり先発投手を充実させたい意図がありトレードが成立しました。

【パドレス獲得】
①テイラー・ウィリアムズ
【マリナーズ獲得】

マット・ブラッシュ

パドレスが再びマリナーズから選手を獲得。ウィリアムズは今季13.2イニングで19三振を奪っています。
ブラッシュは2019年のドラフト4巡目指名でパドレスに入団したプロスペクトです。

【今回まとまらなかったトレード】

実はレッドソックスとレンジャーズの間でネイサン・イオバルディとルーネル・オドーアのトレードの話し合いが行われていたようですが、残念ながら折り合わず。お互いの年俸負担を軽くする意図があったようです。
今回のトレード市場最大の目玉だったランス・リンに関してはドジャースが興味を示していましたが、残念ながらこちらもまとまらなかったようです。




Photo BY
Eric Drost 

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いよいよMLBの開幕が正式に決定しました。開幕日は来月7月の23日/24日を予定しています。また今季は例年とは異なるルールも多数設定されているので、この記事にまとめておきます。

 

・両リーグが(シーズン、プレーオフ共に)DHを採用できる

ナ・リーグでもDHが採用される事になりました

 

・延長戦では、試合時間短縮のためにランナーが2塁にいる状態からイニングを始める

→2塁のランナーは前のイニングで最後にアウトになった選手です。代走は可能で、この2塁のランナーが帰った場合投手に自責点はつきません。

またこの制度は現時点ではシーズンに限定採用されています。

 

・野手の投手起用が試合のどんな場面でも認められる(制限なし)

 

1人の投手が最低3人の打者と対戦しなければならないルールは実施予定

 

・天候等の問題で試合が成立せず延期された場合は、延期されたイニングから再開する

従来は試合が成立しなければ試合の初めから再開されていた

 

・トレードデッドラインは例年の7月末から8月末に変更

・負傷者リスト(Injured List)に登録できる期間は投手、野手共に10日間になる

・60日間の負傷者リストは今季は45日間になる
 

 ・今季はアクティブロースターに25人ロースターではなく26人の選手が登録できる(ダブルヘッダーの場合は27人を登録できる)
*アクティブロースターに関する解説記事はこちら


・アクティブロースターには開幕時点で30人の選手を登録可能、その後2週間後には28人と登録可能人数が減り、最終的に4週間後には26人に減りその後は変わらない
 

参考:MLB rule changes: Universal DH, runner on second base for extra innings among many changes proposed for baseball in 2020

 

Photo BYDinur

 

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昨日もお伝えしましたが、MLBも少しずつ開幕に向けて動き出しました。そしていよいよ今日からは日本のプロ野球が開幕します。多くの人が楽しみにしていたかと思いますが、当面は無観客試合で実施される点で例年とは異なります。そこで今回は既に無観客試合を経験しているKBO所属の3人の外国人選手達の意見が掲載されていた記事を紹介します。それではどうぞ。

 

ロッテ・ジャイアンツに所属する投手のダン・ストレイリーは無観客での試合は8年間のMLB生活でも経験したことのないものであると感じている。ストレイリーはMLBでも観客が少ないことで知られるオリオールズやマーリンズに所属していたが、それらのチームやさらにはマイナーリーグの試合ですら現在のKBOの無観客試合に比べれば遥かにエネルギーに満ちていた。

 

ストレイリーは無観客試合について「どんな些細な音でも聞こえる。ドームの中は恐ろしいほど静かで、交通機関の音すら聞こえない。」と語っている。

 

今季のMLBが実施されるかも分からない状況が続いているが、パンデミックの影響で無観客試合が余儀なくされているKBOでの試合がどのような雰囲気かを知ることは大いに参考になるだろう。

 

普段の試合と同じ環境に少しでも近づけるために、KBOのチームの中にはスタンドにぬいぐるみやマスクを着用したファンの切り抜きを置いているチームもある。本来のKBOの試合では客席から歓声や歌声が聞こえるが、現在はチアリーダーの歓声や歌声が聞こえるのみである。そしてファンはオンラインでストリーミング配信を楽しんでいる。

 

ストレイリーに続いて紹介するのはLGツインズに2019年から所属するケイシー・ケリーだ。ケリーは現在のKBOの試合に最も近い経験をしたのは、彼がマイナーリーグでプレーし始めたばかりの時に家族や友人しか観客席にいなかった頃だと考えている。ただそんなケリーですら25,000の空席がある現在のKBOでの試合は非現実的だと感じている。

 

今季から韓国に渡ったストレイリーとは異なり、昨年もKBOでプレーしたケリーは球場の賑やかな雰囲気を経験していたが今年はその正反対の環境でプレーしている。

 

「本来なら球場全体で歌を歌っているのに、今年は5人のチアリーダーが応援しているだけだ。さらにアウェイのチームはチアリーダーもいないから、自分がホームで(アウェイのチーム相手に)投げる時は完全に静かな状態だ。」

 

沈黙は通常ならば気にもならない些細な音を目立たせる。味方も敵もお互いにダウアウトからマウンドへの指示が聞こえるし、投手が投げたボールが吸い込まれる音やバットが当たる音も聞こえる。

 

「打者がバットを当てる度に大きな音が聞こえる。普段はそれに慣れていないから、まるで彼らが毎回ボールを粉砕しているんじゃないかと思うよ。」とケリーは語っている。

 

ここまでは投手の意見を見てきたが、野手はどう感じているのだろうか?2019年にKIAに加わったプレストン・タッカーは観客の歓声の重要性を実感しているようだ。

 

「試合の中で訪れる重要な局面で打席に立ってもそれに気づかないんだ。静かな環境で試合をしていて、重要な場面でもそうでない場面でもスタジアムの雰囲気が全く変わらないからね。」とタッカーは感じている。

 

以上の3選手全員が感じている事はファンの存在の大きさである。ファンの声援を直接浴びることでアドレナリンが出る事もあったが、今年は残念ながら自分自身の内側から引き出す必要がある。さらにケリーが語るように、どれだけ重要な局面で三振を奪っても一切歓声が聞こえないのだ。

 

ストレイリーやタッカーは試合が終わると球場に隣接した駐車場でファンと出会うことがある。選手達は一部の試合でファンが試合の生の雰囲気を楽しむために駐車場にいることに気づいている。

 

ストレイリーは「観客がいない中で試合をする可能性について考えることすらなかったが、観客がどれだけ重要な存在だったかを感じる。」と語っている。

 

タッカーは最大5万人のファンを収容できるMLBの球場よりも2.5万人しか収容できないKBOの球場の方が賑やかであると語っていて、さらにその球場の雰囲気をとても気に入っている。

 

最後にプロでのキャリアを通して当たり前だと思っていたことが当たり前でなくなり前例のない状況を経験しているストレイリーはこう語った。「ファンがいるから仕事ができるということを思い知らされた。」

 

参考:What's it like to play in front of no fans? We asked the guys already doing it

Photo BYEugene Kim 

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MLB
のオーナー対選手会の長く続いた対立に進展がありましたので、その内容についてまとめておきます。

 

MLB機構のマンフレッドコミッショナーは先日「今季MLBが開催されるかについて自信がない」とまさかの弱気発言をして猛烈な批判を浴びました。というのもその5日ほど前にマンフレッドコミッショナー自身が「今季MLB100%あるよ!」と言っていたので、発言の二転三転ぶりが問題視されたからでした。

 

さすがにコミッショナーもこれはまずいと思ったのか、日本時間の昨日深夜から早朝の時間帯に選手会側の交渉担当であるトニー・クラークと直接話し合うためにフェニックスに行ったようです(オンライン会議じゃ駄目だったのですね・・)

 

2人の会談の結果MLB7月末に開幕するという大筋の部分では合意したようです。ただし今回の会談でも試合数やプレーオフの実施時期に関しては、まとまらずここから細部を詰めていくと見られます。

 

主に今回の会談で話し合われた事は以下の通りです。

719日にMLB開幕

・シーズン終了は927

・開幕から71日間で60試合を実施する

・オーナーは60試合分の年俸を選手に支払う

PO進出チームは10から16へ増加

 

MLB機構としてはパンデミックの第2波が到来するケースを想定して、ワールドシリーズを10月末までに終わらせたいと考えているようです。これは第2波の到来で、ワールドシリーズが実施できないような事態が発生した場合9億ドルの放映権収入を失いたくないという思惑があります。

 

またTV局側も他スポーツとの絡みがあるのかMLBのワールドシリーズが11月以降に行われるのは望んでいないようです。ただ選手達としては1試合でも多く試合を行いたいという希望があります。その中で今回オーナー側は実施した試合の数に応じた年俸を支払うという部分に関してようやく譲歩しました。

 

おそらくですが、今後は10月末までにワールドシリーズを終わらせたいMLB機構側と1試合でも多く行いたいMLB選手会側で試合数の細かい調整を行うのではないかと見られます。何はともあれMLBが開幕に向けて少しずつ動き出したのは良かったです。

 

参考:MLB, players make progress to play in 2020, but can't agree on length of season

Photo BYLorie Shaull

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新型コロナウイルス感染症の感染拡大は社会に大きな影響を与えていますが、それは野球界にとっても同じです。シーズンが開催されるかどうかも不明という前代未聞の1年で、先週行われたドラフト会議は史上最小の規模で行われました。

 

選手の指名は5巡目までで、プロ入りへの切符を掴んだのは160人に限定されました。ただしその160人の指名から漏れた選手の中で、最大2万ドルの範囲内でなら契約を認めるという特別ルールも今年は設定されています。その特別ルールの中で、多くの優秀な選手を獲得しているのがロイヤルズです。今回はアマチュア選手の多くがロイヤルズとの契約を希望する理由を紹介したいと思います。

 

アメリカの東海岸で日曜日の午前9時から特別ルール下での契約交渉が始まりました。その後開始から24時間以内にベースボール・アメリカ(以下BA)誌が選ぶ500人のドラフト候補のうち未指名の340人の中から12人が契約に合意しました。実にその12人のうち5人がロイヤルズとの契約に合意したのです。ロイヤルズ以外のチームで複数人の選手と契約に合意したチームはありません。

 

「非常に価値の高い(一部のエリート)選手だけでなく、指名順位が低い選手も大切にするチームに行きたい」と日曜日にロイヤルズと契約した上記BAのランキングで174位のキャッチャー、Kale Emshoffは言います。 「チームに所属してから、大切に扱ってもらえるかを知りたいし、それは契約するチームを決める際に重要な要因になります。」

 

このEmshoffのように初日にロイヤルズと契約した選手達がロイヤルズを選んだ動機は単純明快でした。選手達は、自身をサポートしてくれるチームとの契約を望んでいたのです。

 

その背景にはここ数ヶ月間不安定な状態に晒されたマイナーリーガーの存在があります。5月末に数百人のマイナーリーガーの解雇が話題になりました。彼らは解雇されただけでなく、次の所属先もなくさらに野球以外のアルバイト等も見つけるのが困難な状況が続いています。現在はチームと契約している選手も今後の契約に関しては先行きが不透明な状況が続きます。

 

その中で選手達に対して夏までの給料を継続して支払うと明言したチームがいくつかありました。その1つがロイヤルズです。ロイヤルズは5月に、シーズン終了までの期間を通して選手を解雇しない&給料の支払いを継続することを約束したのです。

 

それを発表した声明文の中でロイヤルズのデイトン・ムーアGMは「名もなきマイナーリーガーも1015年プレーしているベテラン選手と同じくらい野球の成長に貢献しているのだ」と語っています。もちろんこれだけが選手達のチーム選びの決め手になったわけではありませんが、影響を与えたのは確かでしょう。

 

先ほどのEmshoffの話に戻りましょう。彼は交渉開始から1日の間で実に25のチームからオファーを受けました。全てのチームが契約金の最大額である2万ドルを提示し、様々な形で売り込みを行いました。

 

その中でロイヤルズはスカウトのマット・プライスがメッセージを送りました。それは控えめなものでしたが、記憶に残るものでした。その後Emshoffは午後6時にロイヤルズを選びました。

 

ロイヤルズは交渉の過程で、組織の哲学の基礎である価値観について熱心に説明しました。つまり勝てるチームである事をアピールするのではなく、成長できるチームである事をアピールしたのです。またBAのランキングで440位の投手であるChase Wallaceもロイヤルズについて「彼らはチーム組織を売りにしている。」と言います。

 

Wallaceも日曜日に11チームからオファーを受けました。その中で彼がロイヤルズを選んだ理由はEmshoffと同じです。「マイナーリーグの発展と彼らがマイナーリーグをどのように扱ってきたのかを注視しました。」とWallaceはコメントしています。またルイジアナ州立大学のSaul Garzaも彼ら2人と同じ理由でロイヤルズを選びました。

 

ロイヤルズといえば、1970年代初頭にフロリダで有給の野球アカデミーを設立した事でも知られています(のちに採算の問題から撤退)。そのようなマイナーリーガーを大切にする伝統が続きそれが目に見える形で結果が出たのが今回の成果に繋がったのではないでしょうか。

 

参考:How the Royals Hijacked the Undrafted Free Agent Market

Photo BYShea Huening

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年ぶりにMLBのドラフトのモックドラフト(指名予想)をやってみました。今年はアストロズが1巡目の指名権を剥奪されたので、上位29球団の予想になりました。29球団のMLBの状況とマイナーの状況、過去の指名傾向等に基づいて独断と偏見で予想しています。それぞれのチームを応援しているファンからすれば見立てが甘い等あると思いますが、そこは優しい気持ちで読んでください。
話が変わりますが、アイキャッチ画像には過去のドラフト全体1位指名選手としてハーパーの画像を使ったんですが、彼がドラフトされて今年で丁度10年なんですね。時間が経つのが早すぎてビックリです。 

表記は選手名(リンク先で大学生の選手は成績が見れます)/ポジション/学校名です。ではお楽しみください。

 

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指名ルールの変更が2020年のMLBドラフトに与える影響を考察

2018MLBモックドラフト

 

1.タイガース

スペンサー・トーケルソン/1B/アリゾナ州立大学

バリー・ボンズ(SF)の出身校として有名なアリゾナ州立大学のスラッガーを今年の全体1位指名に予想する。タイガース傘下はケイシー・マイズやマット・マニングといった投手プロスペクトの層が厚くなっている。一方野手は最も評価の高いライリー・グリーンがまだ若く、層が薄い感は否めない。大学3年間で112試合に出場して48HRを量産したトーケルソンは理想的な指名になるだろう。

 

2.オリオールズ

オースティン・マーティン/3BorOF/バンダービルト大学

再建中のチームだが、昨年と一昨年のドラフトで指名したアドリー・ラッチマンとグレイソン・ロドリゲスが好成績を収めているのは希望を感じる。投手野手のバランスもそれほど偏りがないので、アサ・レイシーと迷ったが多くの媒体で名前が挙がったマーティンを予想する。昨年打率.410を記録したコンタクト力が最大の魅力だが、守備位置が定まっていないのは若干の不安材料か。

 

3.マーリンズ

アサ・レイシー/LHP/テキサスA&M大学

近年の主力の大量放出やドラフトの上位指名権を生かして、マイナー組織はかなり整備されている。また既にAAAに到達している選手も多い一方で、A級以下の選手も多くバランスも良い。そうなるとベストの選手を獲るのが妥当と考えて今年のドラフトでも屈指の投手であり、将来のエースになりうる存在であるレイシー指名を予想する。大学通算でK/912.52と優秀だが、BB/94.22と高い点は今後修正が求められるだろう。

 

4.ロイヤルズ

ニック・ゴンザレス/2B/ニューメキシコ州立大学

大量の上位指名権を持っていた2018年ドラフトの成果もあり、ファーム組織は一時期の酷い状態を脱している。ただし全体的に階層が低いリーグに所属している選手が多く、MLBレベルでの成果が見えるにはまだ時間がかかりそう。そう考えると、高リスクの高校生よりも大学生で堅実な指名を行うのではないかと見る。以上の視点からゴンザレスの指名を予想する。ゴンザレスは打者天国のニューメキシコ州立大学に所属していた点は割引く必要があるが、大学時代を通じて成績を残しており無難な選択肢となるだろう。

 

5.ブルージェイズ

エマーソン・ハンコック/RHP/ジョージア大学

昨年は大きく負け越したが、ブラディミール・ゲレーロJrがデビューするなど意外と早めにコンテンダーに戻る可能性もありそうだ。ファーム組織はゲレーロやボー・ビシェットの卒業で弱体化したが、そこまで悪くなく次代のエース候補ネイト・ピアーソンも控えている。ただしチーム内ランク上位の選手は結構マイナー下層に多いので、ある程度完成された選手を狙うのではないかと見る。個人的にはここでリード・デマーズもあるかもと思ったが、ハンコックのアップサイド考えるとハンコックの方が現実的だと考えてハンコック指名を予想する。

 

6.マリナーズ

へストン・キースタッド/OF/アーカンサス大学

トレード魔神ことジェリー・ディポトGMのもと主力の大量放出で一気にプロスペクトが潤った。ポジション別に見ても選手の所属階級的にも偏りが少なく、個人的にかなり良いマイナーだと思う。そう考えると指名できるベストの選手を指名するのがセオリーという感じで、予想する上ではギャレット・ミッチェルとキースタッドで悩んだ。ただミッチェルのパワーは未知数な部分もある事と高校生時代にも指名したキースタッドを選ぶのではないかと見る。

 

7.パイレーツ

リード・デマーズ/LHP/ルイビル大学

今季からGMがベン・チェリントンに変わった事もあり予想が難しい。チェリントンはレッドソックスのGM時代の2013年のドラフトで、トレイ・ボールを指名して失敗した過去があるので高校生は避けるのではないかと見る(少々強引な理由ですが)。そう考えると無難な選択をする可能性が高いとみて、デマーズを予想する。デマーズは今年のドラフトの中でも完成度が高く、高確率でMLBへの昇格が期待できると評判の選手。

 

8.パドレス

ザック・ビーン/OF/スプルース・クリーク高校

将来のエース候補マッケンジー・ゴアを中心に優秀なプロスペクトが揃い、マイナー組織はMLBでも屈指のチーム。マイナー組織に余裕があり多少の失敗が許容される点と過去3年のドラフトでは毎年高校生を指名している点から、今年も高校生を指名すると予想する。ビーンは豪快なスウィングに定評があり、コディ・ベリンジャー(LAD)と比較される。

 

9.ロッキーズ

マックス・マイヤー/RHP/ミネソタ大学

MLB公式サイトのファーム組織ランキングで27位とマイナーの状況は良くない。またMLBでもノーラン・アレナドの放出が噂されるなどチームとして転換点に差し掛かっているのかもしれない。組織としてはブレンダン・ロジャースを筆頭に野手のプロスペクトが目立つので、今回は投手を確保するのではないだろうか。そう考えると多くの媒体でデマーズ指名予想が目立つのも分かる気がする。ただし今回はデマーズが9位まで残らないと考えて、マイヤーを予想する。

 

10.エンゼルス

ギャレット・ミッチェル/OF/UCLA

エンゼルスもファーム組織ランキングでの順位が低く、プロスペクトの層が薄い感じは否めない。またビリー・エプラーがGMに就任してからのドラフトでは1巡目に投手を指名した事がなく、今回もそれが踏襲される可能性が高いのではないか。そう考えると高校生の野手を獲得する可能性も高いと思うが、仮にミッチェルがここまで残っていたら指名を回避する理由もないと思うのでミッチェルを予想する。

 

11.ホワイトソックス

パトリック・ベイリー/C/ノースカロライナ州立大学

昨年はヨアン・モンカダやルーカス・ジオリトが活躍。オフには補強を施してチームへの期待は確実に高まっている。マイナーもルイス・ロバートやニック・マドリガルが残っており依然として高い水準をキープしている。過去10年のドラフトで1巡目に高校生を指名したのは1回だけと大学生を好む姿勢は顕著であり、今年も同様である可能性が高い。投手のコール・ウィルコックス等も良いと思ったが、将来的にトレードの駒になる可能性を考慮してポジションの価値が高い捕手のベイリーを指名すると予想する。

 

12.レッズ

ギャレット・クロケット/LHP/テネシー大学

オフに大型補強を展開するなど徐々に勝負モードに移行しつつある。ただし上記のホワイトソックスとは異なり、ファーム組織はそこまで良くない。このような状況なのでジックリ育てる選手よりは即戦力に近い選手を求めているのではないかと推測する。また近年の大学生の指名はニック・センゼルもジョナサン・インディアも大学最終年で成績を上げた選手であり、その意味では賭けに見えるがクロケットはピッタリな気がする。

 

13.ジャイアンツ

オースティン・ヘンドリック/OF/ウェスト・アラゲイニー高校

MLBのロースターは選手の高齢化が進んでおり、まさにチームは過渡期にいる。一方で数年前まで酷い状態だったマイナー組織は近年のドラフトの成功もあり盛り返している。ただしマイナー下層に所属している選手が多い。コンテンダーに返り咲くにはまだ時間が必要な状況なので、無難な大学生よりは原石に近い選手を獲る可能性が高い気がする。ただし意外と投手の上位指名は近年ないチームなので、高校生野手では屈指のパワーを有するヘンドリックを選択した。

 

14.レンジャーズ

ジャレッド・ケリー/RHP/レフュージオ高校

今年は新球場が開場して、未来に向けて大きな一歩を踏み出す予定だったがまさかの開幕すら未定という異例の事態に。ファーム組織もそこまで強いとは言えず、再建には少し時間がかかるかもしれない。大学生への指名が多くなりそうな今年はハイシーリングな高校生に賭けてみるのもありだろう。ケリーはThe テキサス州出身投手という感じで、大柄な体格から最速98マイルの速球を投げる投手。

 

15.フィリーズ

ディロン・ディングラー/C/オハイオ州立大学

昨年はブライス・ハーパーが加入したが、久しぶりのプレーオフ進出は叶わなかった。またマイナー組織も1年前はドラフトでの指名順位は低いが成績を残している選手(例:オースティン・リスティ等)がいたが、その選手達も2019年は昇格して成績を落とした場合が多く厳しいシーズンだった。マット・クレンタックGM就任後の4年間のドラフトではいずれも野手指名&唯一の高校生野手の指名だったミッキー・モニアックの伸び悩みから今回は大学生野手を指名すると考える。ディングラーは守備力に定評がある捕手。オーバーピックな感は否めないが、JT・リアルミュートとの契約延長は決まっていないし、仮に彼が残ればトレードチップにもなり得るし可能性はあると見る。

 

16.カブス

ブライス・ジャービス/RHP/デューク大学

昨年は数年ぶりにプレーオフ進出を逃して、ジョー・マッドン監督も退任と1つの時代に区切りがついた。チームは生え抜きの若手野手の年俸が高騰しており、動きたくても中々トレードやFAで積極的な動きができない状況が続く。今後の舵取り次第で再びPOに進むチームになる可能性もあるし、最悪の場合再建期に入る可能性もある。マイナー組織もそこまで評価は高くない。ドラフトでは2013年のクリス・ブライアント以降毎年初めの指名で大学生を指名しており今年もそれを踏襲するのではないか。ジャービスは1年前にヤンキースから指名を受けた時は速球の球速が遅かったが、今年で球速が一気に最速96マイルまで上がり評価も上がった。

 

17.レッドソックス

ミック・エイベル/RHP/ジェズイト高校

昨年はプレーオフ進出を逃しムッキー・ベッツを放出。GMもスカウト部長も変わり指名もかなり読みにくい。マイナーを見渡しても数年前に卒業したアンドリュー・ベニンテンディやヨアン・モンカダほどの選手はいないので、多少リスクはあっても伸び代が大きい選手を獲るのではないかと予想。例年のドラフトならエイベルがここまで残る可能性は低いと思うが、今季は事情が異なる。仮にエイベルがここまで残れば指名するのは悪くないと思い予想した。

 

18.Dバックス

エド・ハワード/SS/カーメル高校

マイク・ヘイゼンGMの手腕もあり、チームはMLBマイナー共にタレントが揃い将来の展望は明るい。近年メンバーが大きく変わった先発ローテーションもヘイゼンGMの目まぐるしいトレードの影響が大きい。さらにGM就任後のドラフトでは一貫して野手指名であり、野手をドラフトで獲り投手はそれ以外の手段で確保するのがヘイゼン流なのかもしれない。そう考えると今季も野手指名が既定路線に見える。高校生か大学生かが問題になるが、マイナーは潤っており指名できる最高の選手を獲るのが得策と考えてショートに残れる可能性が非常に高いハワード指名を予想する。

 

19.メッツ

ロバート・ハッセル/OF/インディペンデンス高校

昨年は大型補強を展開するも残念ながらプレーオフ進出はならず。今季もプレーオフ進出を目指しながら戦っていくだろう。マイナー組織の評価もそれほど高くないが、何よりも目立つのが外野手のプロスペクトが少ない点。ジャレッド・ケレニックを出したのは痛かった。そうなると外野手を獲りに行くのではないかと予想。ピート・クロウ=アームストロングと迷ったが、ケレニックに近いものを感じるハッセル使命を予想する。やっぱりケレニックを出したのは痛かった。

 

20.ブルワーズ

コール・ウィルコックス/RHP/ジョージア大学

近年一気に力をつけて2年連続でプレーオフ進出を達成。比較的予算が少ない事でも知られるチームだが、デビッド・スターンズGM含めフロントオフィスの活躍もあり競争力を維持している。一方でファーム組織はMLB公式サイトで30球団中最下位の評価を受けている。ただし韓国からアメリカに戻ったエリック・テームズが活躍し、プロスペクトとしてそこまで評価の高くなかったブランドン・ウッドラフ等がブレイクしているのでそこまでの心配はいらないかも。

ドラフトでは指名ポジションや大学生/高校生の指名を見ても特徴がないのが最大の特徴だと感じる。ただし今年のドラフトの特徴もあり、大学生に行くのではないかと予想。ウィルコックスはまだ大学2年だが、ポテンシャルは高くエースになれる存在。

 

21.カージナルス

ピート・クロウ=アームストロング/OF/ハーバード=ウェストレイク高校

昨年は久しぶりにプレーオフに出場。マイナー組織への評価はまずまずだが、あまり有名でない選手が突然MLBで大活躍するケースも多いチームなので今後も一気に悪くなることはなさそう。近年の指名では大学生の投手or 高校生の野手の二択が多い。ただ近年指名している大学生の投手の多くが大学最終年に好成績を収めている。そのため今年のようなシーズン打ち切りの状態で、ポテンシャルは評価されるが大学での実績がそれほど豊富でないカルメン・マジンスキやケイド・キャバリ指名の可能性は低いと考えて残る高校生野手の中で評価の高いクロウ=アームストロング使命を予想する。

 

22.ナショナルズ

ニック・ビツコ/RHP/セントラルバックス高校

昨年は念願のワールドシリーズ制覇を達成。それを置き土産にアンソニー・レンドンがエンゼルスに移籍したが、今季以降も強力な先発ローテーションは健在でしばらくは強さを維持できそうだ。近年のドラフトでの失敗もありマイナー組織の評価は低いが、ナショナルズの指名の最大の特徴は逆張りにある。素行不良が指摘されていたセス・ロメロ(2017)や故障を抱えていたメイソン・デナバーグ(2018)の指名が代表的で、他球団が敬遠しがちな選手を指名することが多い。ビッコは今回のドラフトでも屈指の高校生投手であり、本来ならここまで残らない可能性が高い。それならば逆にここまで残れば逆張りで指名を検討すると推測する。

 

23.インディアンス

テイラー・ソダーストロム/C/ターロック高校

昨年はプレーオフ進出を逃してフランシスコ・リンドーアの去就問題も残っておりチームの将来には不確実な部分も多い。ドラフトでは過去5年連続で高校生を1つ目の指名で選んでおり、指名数が減る今回のドラフトでも同様の傾向が続くかは気になる。今年も高校生を指名すると考えるならば、ソダーストロムが面白い。父親が元MLB選手であり、捕手ながら打撃優先の選手である。捕手からポジションを変えて活躍しているチームの先輩カルロス・サンタナのようになれば大成功だろう。

 

24.レイズ

ケイド・キャバリ/RHP/オクラホマ大学

現在MLBでも最高のファーム組織を誇っていると評判のチーム。ただし意外とドラフト1巡目指名では失敗も多い。また近年は上位での野手指名も多い。ただし2018年にも全体31位でシェーン・マクラナハンを獲るなど投手を獲らない方針ではない。そうなると予想が難しいが、二刀流の可能性も残すキャバリはフィットする可能性も高いと感じる。またキャバリの評価を考えてもここまで残っていれば指名するのが得策に見える。

 

25.ブレーブス

ケイシー・マーティン/SS/アーカンサス大学

ロナルド・アクーニャJrとオジー・アルビースが抜けてもまだ高い評価を受けるマイナー組織は、自分が応援しているチームという点を割り引いても凄い。アレックス・アンソポロスがチーム編成の責任者になってからのドラフトはそれぞれ明確な武器を持った選手を初めに指名しているのが印象に残る。今年は過去2年より指名順位が下がったが、同様に特徴のある選手を指名すると予想する。その観点では今回のドラフトでトップクラスの走力を有するマーティンはあり得るのではないだろうか。

 

26.アスレティックス

ジャスティン・フォスキュー/2B/ミシシッピ州立大学

ここ2年はプレーオフに進出。ヘスス・ルザルドやAJ・パクが本格的にプレーする今後が楽しみである。マイナー組織はそのルザルドやパクが抜けると弱体化する可能性もある。ドラフトではやはり大学生野手への指名が多く、今回も同様に大学生野手を指名するのではないだろうか。フォスキューは昨年のシーズンで14HRを放つなどパワーもある内野手であり将来の理想像はマット・チャップマンだろう。

 

27.ツインズ

オースティン・ウェルズ/C/アリゾナ大学

昨年は地区優勝を達成。今後の黄金期形成が期待されている。マイナー組織も潤っており、将来への期待は高い。近年のドラフトではアレックス・キリオフやトレバー・ラーナク等打てる選手を上位で指名する事が目立つ。ここまで残っている野手を考えてもウェルズは打撃の面ではトップクラスであり、彼を選択した。懸念があるとすれば捕手に残れるかであるが、1Bや外野でも通じるほど打てれば大きな問題にならないだろう。

 

28.ヤンキース

カルメン・マジンスキ/RHP/南カロライナ大学

グレイバー・トーレスら若手の台頭もありワールドチャンピオンを狙えるチームに戻ってきた。マイナー組織はまずまずで、近年のドラフトでの上位指名は投手なら大学生、野手なら高校生とカージナルスと近い戦略を取っているように見える。高校生野手に大物が残っていればそちらを優先する可能性もあるが、今回のモックではマジンスキがここまで残ると考えたのでそれならばマジンスキに行くのではないだろうか。マジンスキ以外にもボビー・ミラーらが大学生投手としては残っている。

 

29.ドジャース

ニック・ロフティン/SS/ベイラー大学

MLBのパワーランキングもマイナー組織のランキングもいずれも上位5位以内に入る超優良チーム。あとはワールドシリーズに勝つだけである。また育成力には定評があり、HR打者ではなかったベリンジャーをリーグ屈指のHR打者にするなど他球団より一歩進んでいる感じはある。そうなるとHRが少ない選手が変わる様子を見たいという願望込みでロフティンを選択する。ロフティンはユーティリティ性に優れており、複数のポジションをこなせる。第2のクリス・テイラーになりそうという意味でも面白そうである。

 

 

Photo BY Scott Ableman

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