MLBの読み物

大手サイトでは扱われにくいMLBの少しマニアックな情報を発信するサイトです。野球好きの方は気軽に立ち寄ってください。

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このページでは、MLBを理解する上で不可欠な用語の1つ10-and-5 Rightsを紹介します。

 

MLB公式サイトの解説を中心に見ていきたいと思います。

 

①言葉の定義

MLB選手として、10年以上のサービスタイムが経過しておりかつ5年以上同じチームに所属している選手が対象となります。このような選手は所属チームからトレードの打診を受けた場合にこれを拒否することができます。

この105というキーワードを使って10-and -5 Rightsという言葉が使われているのです。このルールは1972年に制定されました。

 

10-and-5 Rightsが適用された例

2018年の夏にボルティモア・オリオールズに所属していたアダム・ジョーンズはフィリーズへのトレードをチームから打診されました。しかしジョーンズは家族の事等を考慮してボルティモアに残ることを決めて、この権利を行使しました。

 

参考リンク

http://m.mlb.com/glossary/transactions/10-and-5-rights

https://www.baltimoresun.com/sports/orioles/bs-sp-10-and-five-rights-20180801-story.html

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Keith Allison 

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このページでは、MLBを理解する上で不可欠な用語の1つ25-man Rosterを紹介します。

 

MLB公式サイトの解説を中心に見ていきたいと思います。

 

①言葉の定義

25人ロースターはアクティブなメジャーリーガーから構成されます。このアクティブは試合に出場できると考えると分かりやすいと思います。また25人ロースターは12人野手&13人投手あるいは12人投手&13人野手で構成される場合が多いです(例外はあります)25人ロースターに登録されている選手には1日毎にサービスタイムが発生します。

25人ロースターに登録されている選手は40人ロースターにも登録されなければなりません。

 

参考リンク

http://m.mlb.com/glossary/transactions/25-man-roster

Photo By Keith Allison 

 

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MLB
トリビア先週分をまとめておきます。
暇つぶしにでも使ってみてください。

先週分はこちら

 121日出題の問題です。



回答がこちら


1月22日出題分です。
  回答がこちら

1月25日出題分です。
 
回答がこちら


1月27日出題分です。
 

正解はこちら
 

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SD Dirk 

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私のTwitterをフォローしてくれている方はご存知の方も多いと思いますが、最近MLBに関するクイズを#MLBトリビアとつけて投稿しています。

今回の記事ではそれをまとめておきます。まとめておくことでいつでも振り返れるかと思います。
Twitterをやっていない人も楽しんでいただければと思います。取り敢えず20日出題分までです。

 

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Keith Allison 

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2018-2019
年のFA市場の大物と言えば、ブライス・ハーパーとマニー・マチャドです。年が明けて具体的な話が複数出てきているので、決着も近そうです。

この2人がどんな条件を引き出すのかは数年前から注目されていました。

 

オフの初めにMLBTRはハーパーに14$420Mとマチャドに13$390Mと予想していましたが、流石にそれには届かなさそうな情勢です。しかし2人とも10年契約を掴む可能性はまだ残されていると思います。

 

今回はそんな10年契約についての記事を紹介します。紹介する記事はBeyond the Box Scoreの記事でDevan Fink氏の記事です。Fink氏は実はまだ高校生です。

 上はFink氏の12月のツイートです。来年の秋からDartmouth Collegeに進学するようです。凄まじい才能ですね。

 

話が脱線しましたが、この記事では今まで結ばれた10年契約8例を振り返ってみようという話です。確かにサンプル数は少ないですが、ハーパーとマチャドの契約の将来性を占う上では大いに参考になると思います。

 

それでは実際に並べてみます(契約金額の大きさ順)

①ジャンカルロ・スタントン/25/13/$325M
 

②アレックス・ロドリゲス/32/10/$275M
 

③アレックス・ロドリゲス/25/10/$252M
 

④アルバート・プーホールス/32/10/$240M
 

⑤ロビンソン・カノー/31/10/$240M
 

⑥ジョーイ・ボット/30/10/$225M
 

⑦デレク・ジーター/27/10/$189M
 

⑧トロイ・トゥロウィツキー/26/10/157.75M

 

平均29/10.38/$237.96875M

大体10年契約の相場は10$240Mという感じです。

 

ここからはその契約が価値に合っているかを検証していきます。検証するツールは実際の契約額とその選手が契約期間に生み出したfWARに基づく$/fWARです。
$/fWARについてはこちらを参照してください。 

現在進行中の契約は経過部分までを対象とします。

 

選手名/実際の契約額/その選手が生み出した価値に基づく給料の合計/2つの金額の

①スタントン/$55M/$137.6M/+$82.6M
 

②ロドリゲス/$275M/$148.5M/-$126.5M
 

③ロドリゲス/$252M/$335.4M/+$83.4M
 

④プーホールス/$153M/$48.1M/-$104.9M
 

⑤カノー/$120M/$163.7M/+$43.7M
 

⑥ボット/$100M/$186.3M/+$86.3M
 

⑦ジーター/$189M/$220.6M/+$31.6M
 

⑧トゥロウィツキー/$119.75M/$169M/+$49.25M

 

驚くことに2例を除くと金額以上の価値を選手たちは生み出しているのです。

故障の多さが目立つトゥロウィツキーですら契約全額以上の価値を生み出していることが分かります。

進行中の契約の選手では、ボットは残りfWAR4.5を記録すれば彼の契約全額以上の価値を生み出したことになります。同じくカノーは残り5年間のfWAR8.5以上で達成でき、スタントンは9年でfWAR21.0以上が求められます。

 

この検証結果を見返すと、チームはハーパーとマチャドに10年契約を与えても過度な心配は無用な気がします。マイナスを生んでいる契約2例も契約時の年齢が32歳とかなりリスキーなものでした。2人は現在26歳ですから十分契約以上の価値を生み出すと思います。

 

いずれにせよ2人の行き先がどこになるのかが楽しみです。

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Keith Allison 


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現在のMLBでは従来のスカウティングよりも統計を中心に据えたデータ分析がチームの意思決定に活用されています。それを示すように各球団の編成トップはアイビーリーグに属する大学出身者のエリートが並びます。

 

そんなデータ中心時代にこそ必要とされる人もいる一方では、オールドスクール派でスカウト畑を歩んできた人の中にはMLB球団から解雇された人もいます。今回はその元スカウトのお話を紹介したいと思います。

 

今回紹介する記事はUSA TODAYのボブ・ナイチンゲール氏の記事でタイトルは「Opinion: Yankees pitcher to MLB scout to bench. One man's journey to get back to baseball.」です。

リンクはこちらです。

 

今回の物語の登場人物は元MLB選手のウェイド・テイラーさんです。MLB選手としては1991年にヤンキースの投手として23試合に登板。その後は故障もありMLBでの登板はありませんでした。

 

現役引退後はスカウトに転身されてヤンキースの1998年から2000年にかけての3連覇に貢献しました。その後91年にチームメイトだったドン・マッティングリー(MIA監督)の誘いもあってドジャースに移籍。さらにナショナルズとDバックスでスカウトを歴任しました。

 

しかしDバックスのチーム編成を担う上層部が2年前に一新されてトップにマイク・ヘイゼンを迎え入れたタイミングで職を失い現在は2年間MLBの仕事から離れています。

 

現在はUPSという運送会社での仕事のみしか収入がありません。貯金はなくなり選手年金も使い果たしました。現在は奥様も働いているようで、テイラーは非常に辛いと語っています。

 

そんな彼の逼迫した生活を支えているのが、PBSFと呼ばれるスカウト達の団体です。この団体の代表は現在ホワイトソックスのフロントオフィスに所属しているデニス・ギルバート氏が務めています。今週その団体の晩餐会が開催されて、テイラー夫妻もそこに出席しました。

 

このPBSFはスカウト達の寄付でお金を集めてテイラーを始めとしたここ数年で失職したスカウト達に経済的援助を行なっています。寄付で200万ドルを集めて昨年は約20人の元スカウトに援助を行なっています。

 

奥様のデビ・テイラーさんはナショナルズの試合などでレポートを行なっていた女性で12年前にテイラーと知り合いました。現在は11歳の娘の母をする一方で大学野球のレポーターをしてお金を稼いでいます。

 

テイラーは2017年にDバックスから解雇された後にどのチームからも声がかからず、その年の12月のウィンターミーティングでも仕事を探しましたが見つからず。警察官の仕事にも応募しましたが、当時53歳という年齢も関係して不採用となりました。現在はビジネスの勉強を進めていますが、本人もその勉強が何か成果をもたらすかは自信が持てずにいます。並行して知り合いの球団関係者に連絡を取りながら過ごしています。

 

テイラーは元同僚からも評判の良い人物でしたが、野球の急激な変化についていけず解雇されました。この記事の冒頭によるとここ数年で約100人のスカウトがレイオフ(一時解雇)されているようです。MLBのフロントオフィスと言えば、55000万ドル(50億円)の契約を結んだセオ・エプスティーン(カブス)のように華やかなイメージがありますが、その裏では苦しんでいる人もいることが分かる記事でした。テイラーが野球界に再就職できるように祈りながらこの文章を締めたいと思います。

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Tracy Lee Carroll

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マニー・マチャドがどのチームと契約するのか分かる瞬間が近づいています。現在有力候補として挙がっているのは、ヤンキース、フィリーズ、ホワイトソックスの3チームです。この中で最も意外なチームはホワイトソックスでしょう。

 

ここ数年は低迷しており昨年は100敗を喫しています。さらに期待された若手もヨアン・モンカダは想像以上に打てず、マイケル・コペックはTJと散々で正直チームが強くなる気配はありません。

 

そんなホワイトソックスはマチャドを勧誘するために、マチャドの奥様の兄であるヨンダー・アロンゾや親友の1人であるジョン・ジェイを獲得して外堀を埋めていく作戦を敢行しているとも言われています。

 

マチャドの獲得が成功するかは何とも言えませんが、ホワイトソックスには優れた武器を持った選手が複数います。彼らは1ツール特化型も多いためにまだ有名ではありませんが、2019年一気にブレイクする可能性も秘めています。今回はそんな選手を複数紹介したいと思います。

 

今回は昨年8月にMLB公式サイトで公開されたMike Petriello氏の「10 reasons why surging Sox are interesting」を参考にしています

 

Adam Engel(アダム・エンヘル)

MLB通算240試合に出場して、通算のOPS.574と外野手としては致命的とも言えるほど打てないエンヘル。そんな彼の魅力はズバリ守備です。

エンヘルはDRSこそ優れていませんが、OAAの数字が抜きん出ています。

OAAとはStatcastを用いて導かれる数字で、一言で要約すると平均よりアウトを稼いだ数を表しています。

OAAについてはこちらのNHKの記事が詳しいので参考にしてください。

 

OAAで見るとエンヘルは見事に2年連続でTOP5に入っていることが分かります。エンヘルの外野守備がいかに安定しているかをよく示していると言えるでしょう。

 

エンヘルのOAAが優れている理由は、彼のスピードにあります。これもStatcastを用いてスプリントスピードを分析すると実にMLB上位1%のスピードの持ち主だと分かったのです。スピードは盗塁の数にも反映されており昨年は16盗塁を記録しています。守備の達人エンヘルの活躍に注目です。

 

Tim Anderson(ティム・アンダーソン)

2013年のドラフト1巡目で入団したアンダーソンもいよいよ今年はMLB4年目を迎えます。1番の武器はパワーとスピードを兼ね備えている点で、昨年はそれぞれキャリアベストの20HR26盗塁をマークしています。5月には30-30を達成しうる選手としてムッキー・ベッツらと共に公式サイトで紹介されました。

 

BB%の低さが課題でしたが、昨年は前年から2倍以上向上させてこちらもキャリアベストの5.0%をマーク。今年一気に全国区の選手になる可能性がある選手として非常に気になる存在と言えるでしょう。

 

Jace Fry(ジェイス・フライ)

昨年50イニング以上投げた投手の中でK%32.7%は何と20位と非常に多くの三振を奪ったのがこのフライです。彼がここまでブレイクしたのは、カッターをレパートリーに加えたことが大きいようです。

 

速球系(シンカーと4シーム)よりもカッターの投球割合の方が多く昨年は31.8%も多投して被打率.169、空振り率49.4%とまさに伝家の宝刀状態でした。

今季もこのカッターが健在ならばシーズン終盤にはクローザーを務めるフライが見れるかもしれません。

フライに関しては以前投稿した別記事でも触れているので読んでみてください。

参考記事:2018年版MLB球種別最強投手

 

Jose Rondon(ホセ・ロンドン)

MLB+マイナー全カテゴリー合計で、昨年ホワイトソックスで最も多くのHRを打ったのがこのロンドンです。彼は17年までの7年間でHR19本だったのが昨年だけで24本を量産。本人もThe Athleticのインタビューで以前よりボールを打ち上げる意識を持っていると語っています。

さらに昨年内野4ポジションを全て守ったユーティリティ性も魅力です。

 

複数のポジションを守るユーティリティ性とFBRを生かしたHR激増とまさに時代を象徴するような選手になる可能性を秘めているのがこのロンドンであり、彼の名前は是非覚えておきたいものです。

 

今回は前半戦でしたが、近日中に後半も公開予定です。そちらもお楽しみに!

Photo BY
dereksemmler 

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