MLBの読み物

MLB(メジャーリーグ)の少しマニアックな情報を発信するサイトです。

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今日は動きが多い1日でした。アメリカは年始に休暇を取る文化がないそうで、早速2日から動きがあるからみたいですね。

 

①ルイス・ロバートがホワイトソックスと6$50Mでの契約に合意。

契約の詳細は以下の通り。

2020

$1.5M

2021

$3.5M

2022

$6M

2023

$9.5M

2024

$12.5M

2025

$15M

バイアウト(2026)

$2M

バイアウト(2027)

$2M

(2026)

$20M

(2027)

$20M

ロバートは現在MLB公式サイトのプロスペクトランキングで全体3位のプロスペクト。キューバ出身で亡命を経て2017年にホワイトソックスと契約。その当時のサインボーナスが$26Mである事からも分かりますが、元々超トッププロスペクトと目されていました。

 

その後2018年に本格的にプロデビューしましたが、故障もありシーズンは微妙な成績でした。ただその後秋のアリゾナフォールリーグでは素晴らしい成績を残しました。

 

そして昨年2019年は一気に階級とスターダムを駆け上り、プロスペクトランキングもグングン上昇しました。既にAAAでプレイしていますが、今回の契約で開幕MLBが濃厚になってきました。本人も記者会見で自信満々のコメントを残しています。

 

今回の契約延長で、ロバートは史上5人目のMLBデビュー前に長期契約を結んだ選手になりました。またホワイトソックスでは、昨年のイロイ・ヒメネスに続き2人目になります。

 

ロバートの今回の契約延長に伴い、ホワイトソックスはチームのコアがさらに強化されました。以下のジェフ・パッサンのツイートでも言及されていますが、主力の多くが最低でも2023年まで4シーズン以上保有できる状態です。さらにMLBデビュー前のニック・マドリガルやアンドリュー・ボーンもいますから、本当に楽しみです。


またチームが期待するようにロバートが開幕をMLBで迎えれば、ノマー・マザーラとヒメネスと共に過去20年間で2例しかない外野手3人が25歳未満になります。残り2例は以下の通りです。


②ウィル・ハリスが3年$24Mでナショナルズと契約

アストロズからFAになっていたリリーバーのハリスがナショナルズ移籍となりました。ワールドシリーズで敗れた相手、しかも自身が逆転HRを打たれたナショナルズへの移籍は驚きましたが、ナショナルズはオフの初めからアプローチしていたようでそれが実る形になりました。

 

昨年は68試合に登板して、防御率1.50と絶好調でした。35歳の年齢は不安要素ですが、安定した成績を残してきた選手であり過度の心配は不要ではないかと思います。ハリスはアストロズ時代の同僚ライアン・プレスリーの結婚式に出席後急遽ワシントンに向かい身体検査を受けたそうです。

 

一方で気になるのはアストロズで選手が大量に流出するのに対し、獲得したのが捕手のダスティン・ガーノーだけと寂しい結果となっています。

 

③ジェイソン・カストロが1$6.85Mでエンゼルスと契約

ツインズからFAになっていたカストロには、古巣のアストロズ等も興味を寄せていましたが最終的にはエンゼルスが新天地に決まりました。

 

カストロは打撃での貢献は限定的ですが、守備ではフレーミングでプラスの数値を出すなど投手の能力を引き出す事が出来る選手です。起用は既にチームに所属しているマックス・スタッシとの併用が濃厚です。

 

④ヤンキースのドミンゴ・ヘルマンが81試合の出場停止処分

DVで逮捕されたヘルマンへの処分が発表されて、81試合の出場停止となりました。ただし2019年シーズンで既に18試合処分を紹介しており今季は初めの63試合に出場できなくなりました。

 

またSTへの参加も禁止となり、最短復帰は65日のレイズ戦となりました。昨年はプレーオフでの出場も禁じられましたが、今季ヤンキースが復活した場合はプレーオフでの出場は認められます。

 

⑤ドジャースはリンドーアよりベッツに興味ありか

このオフの補強がほぼないドジャースですが、今日に入り噂されているリンドーアよりもレッドソックスのベッツへの関心が高いとMLB公式サイトが報じています。

 

ドジャースには既に外野手がかなりいるので、もしベッツの獲得が実現すると既にMLBデビューしている選手も動きそうで大型トレードになる事は確実でしょう。

 

⑥ブレーブスがドナルドソンに4年契約を提示

ブレーブスからFAとなったドナルドソンには既に、ツインズとナショナルズが4年契約を提示したと伝えられています。流石に5年以上を提示する球団はないと思いますので、後は金額等で移籍先が決まると思います。

 

⑦マット・デビッドソンがレッズとマイナー契約で合意

ST招待付きの契約です。2017年から2018年にかけて2年連続20HR超えもノンテンダーFAとなり、昨年はレンジャーズとマイナー契約。また二刀流を始めるという事で話題になりましたが、MLBでの出場試合0と最悪の結果になってしまいました。現時点ではレッズでも二刀流を続けるのかは不明です。

Photo BY Arturo Pardavila III 


いよいよアメリカでも2020年に突入して2020年の展望等の記事も出てきました。そんな今日はおめでたい話題と訃報が飛び込んできました。

 

①元ヤンキース投手ドン・ラーセンが死去

 

1956年のワールドシリーズ第5戦で完全試合を達成したドン・ラーセンが亡くなったと発表されました。90歳でした。

ラーセンは1929年生まれで1953年にデビュー。1955年からヤンキースに移籍して、2年連続二桁勝利を挙げました。そして1956年ドジャースと対戦したシリーズの第5戦で完全試合を達成。

後にも先にもワールドシリーズで完全試合を達成したのはラーセンただ1人。

チームもワールドシリーズ制覇を成し遂げました。

 

その後1967年までプレイしたラーセンの通算成績は、81勝91敗23SV、防御率3.78、1548.0イニング、849三振となっています。

詳細な成績はBaseball Referenceからご確認ください。

ご冥福をお祈りいたします。
 

②ゲリット・コールの妻が妊娠を発表 


このオフにヤンキースに移籍したゲリット・コールの妻であるエイミー・コールさんが妊娠を発表しました。エイミーさんはジャイアンツに所属しているブランドン・クロフォードの妹であり、クロフォードがコールからHRを打った時も話題になっていました。

 

またエイミーさんはコールも通っていたUCLAのソフトボールチームに所属しており、同時期に同じ学校に通っていた事が2人の出会いになりました。

個人的にはコールが投稿した写真では髭が生えているのがすごく気になります。

 

コールに関しては当ブログでもよく扱っているので、関連記事もご覧ください。

関連記事①:決め手はワイン?ゲリット・コールとヤンキースの契約の裏側

関連記事②:ゲリット・コールの歴史的好投を10の偉大な記録から振り返る

 


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若干タイミングが中途半端な気もしますが、2019-2020のオフのFAやトレードについて簡単にまとめていきたいと思います。12月の前半の移籍等は忙しくてあまりチェックできていないのですが、最近は結構記事も読んでいるので備忘録がわりに残していきたいと思います。

 

・コール・カルフーンがDバックスと契約

契約総額は2$16M+3年目に$9Mのチームオプション。内訳は以下の通り

2020

$6M

2021

$8M

バイアウト

$2M

(2022)

$9M

 

エンゼルスがカルフーンのオプション破棄を発表した当日にDバックスはカルフーン側に連絡を入れたそうです。カルフーンは元々アリゾナ出身でDバックスファンだったそうで、本人も連絡をすぐに貰えて嬉しかったとのこと。

ただその後DバックスはFAのニコラス・カステヤノスを真剣に狙っていて、カステヤノスの値段が下がらなかった事でカルフーンとの契約をまとめたようです。

Dバックスはカルフーン獲得後もセンターを探しているみたいですが、今年のセンター市場の層が薄いこともありケテル・マーテをセンターに据えて凌ぐ可能性も高そうです。資金的には$10M程度は残っているのでまだ補強の可能性もありそうですが。

 

・筒香嘉智がレイズと契約

契約総額は2$12Mです。

 

レイズの交渉チームはウィンターミーティングが開催されていたサンディエゴを抜け出して、筒香がトレーニングしているロサンゼルス近郊まで会いに行って誠意をアピールしたそうです。交渉チームはエリック・ニアンダーGM、ケビン・キャッシュ監督に加えて日本人の福田紳一郎アスレチックトレーナーも入っていたようです。

レイズとの契約額よりも金銭的に高い条件を提示したチームもあったようですが、最終的にはレイズと合意しました。

レイズは筒香を3B,1B,LF,DH等で起用する方針です。

 

・ダラス・カイケルがホワイトソックスと契約

契約総額は3$55.5M+4年目に$20Mのチームオプション。内訳は以下の通り

2020

$18M

2021

$18M

2022

$18M

バイアウト

$1.5M

(2023)

$20M

 

カイケルが言うには、フレーミングに定評のあるヤスマニ・グランダルとの契約もホワイトソックスとの契約の決め手になったとのこと。また守備は高い評価を受けていないですが、カイケルと大学時代同僚だったジェームズ・マッキャンも捕手として控えています。

チームからはリーダーシップも期待されていますが、早速チームの主力であるルーカス・ジオリトやホセ・アブレイユに電話をかけたそう。ただしアブレイユは2019年の対戦で2回も死球を当てていたので、電話をかける時緊張したそうです()

 

・レッズが秋山翔吾と契約


レッズは昨年のチーム出塁率が.315と低く、これはリーグ12位の数字でした。その意味で日本で過去5年間毎年出塁率が.385超えの秋山は適材適所の人材でフィットするはず。

秋山自身もウィンターミーティングに足を運び、レッズ・Dバックス・レイズ・カブスと話し合いを持ったようです。その内Dバックスはカルフーン、レイズは筒香と契約して外野手を埋めた事もレッズにはプラスに働いたようです。

カブスはやはりペイロールの制約が大き過ぎたと指摘されています。

また一部スカウトは秋山がセンターは厳しいと指摘しているそうですが、レッズのGMはウィンターミーティングで秋山はセンターも大丈夫だと考えているとコメントしているのでセンターを守る機会もそれなりにありそうです。

・レッズがタイラー・ソーンバーグとマイナー契約

ソーンバーグは現在31歳で昨年はレッドソックスで防御率7.71と大不振で、6月にリリースされました。その後ドジャースと契約しましたが、MLB昇格は叶わず。今季は復活を期すシーズンになります。

そんなソーンバーグは元々ブルワーズに所属しており、ブルワーズ在籍時に指導を受けた投手コーチのデレク・ジョンソンが現在レッズの投手コーチを務めている事がレッズと契約合意した理由の1つとの事。2016年はブルワーズで防御率2.15と好成績を残していて、今季復活の目もある良い補強だと思います。

それにしてもジョンソン投手コーチの評判はとても良いですね。アストロズからFAとなったウェイド・マイリーもレッズ移籍の理由にジョンソンを挙げていました。
 

Photo BY Lorie Shaull 

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このオフにアストロズからFAになったゲリット・コールがヤンキースと9$324Mという衝撃的な契約を結びました。コールのこの契約は総額、年平均の両方で史上最高額となりました。もちろんコールはこの契約額の大きさにも魅了されたでしょうが、ヤンキースは金銭面以外にも交渉の過程で誠意を見せました。

 

今回はそのヤンキースとコールの契約合意の裏側について詳細に解説した記事を紹介したいと思います。紹介させて頂く記事はYahoo SportsHannah Keyser記者によるNew Yankees ace Gerrit Cole weaves a classic New York story, in detailという記事です。是非こちらの記事もお読みください。

 

 

ヤンキースの交渉チームと面談を行った日の午後1130分の事だ。ベッドに背筋を伸ばして座っていたゲリット・コールにとって1つ謎が解けた。答えはルーであると。

 

ルーとはルー・ククッツァの事を指している。ルーはヤンキースタジアムでアウェイチームのアテンダント(お世話係)を担当している。コールは彼がアストロズの選手としてヤンキースと対戦した時に、ルーにお世話になった。

 

その時にコールはルーに、彼が食べた食事の写真を見せていた。その写真の中には、コールが妻とイタリアを訪問した際の食事の写真も含まれていた。コール夫妻はその際にマセト(ワイン)2004年物を口にしていた。

 

おそらくコールはそのワインの写真もルーに見せていたのだろう。そしてそれがきっかけで、ヤンキースのアーロン・ブーン監督は交渉の際の手土産にコールの好物であるマセトの2004年、2005年物を持って来たのだ。

 

コールはブーンがマセトを持って来た時にとても驚いた。そしてどうしてヤンキースは彼の好きなワインを知っているのかを1日中考えていた。その答えこそが冒頭のルーだったのだ。




またコールは記者会見で、2001年のワールドシリーズで特製のボードを掲げている彼を写した有名な写真を真似てボードを掲げた。またこの有名なボードについても彼は少し触れている。実はあのボードを作ったのはコールではないのだ。


 コールは南カリフォルニア地域で育ったが、ニューヨークの学校に通っていたヤンキースファンの父の影響で彼自身もまたヤンキースファンになった。そんなヤンキースファンの親子は、ダイヤモンドバックスとヤンキースが激突した2001年のワールドシリーズでヤンキースを応援するためにアリゾナに向かった。

 

親子はフェニックスにあるリッツ・カールトンに宿泊していた。偶然にもヤンキースの選手やスタッフが宿泊しているホテルであり、コール親子は当時のヤンキースのオーナーであるジョージ・スタインブレーナーと同じ階に泊まっていた。

 

第7戦までもつれたシリーズで、コール親子は第6戦を観戦した。第1戦と第2戦もアリゾナで行われていたので、コール親子が泊まる数日前に別の家族が同じホテルに宿泊していた。その家族が作ったボードをコールが受け取りスタジアムに持っていた事で、有名な写真は生まれたのである。

 

その後18年の時を経て球界で今最も支配力のある先発投手になったコールは、父親ジョージからオーナーの地位を受け継いだ現ヤンキースオーナーであるハル・スタインブレーナーからも絶賛されている。

 

ジョージと異なりFAに大金を注ぐことにそれほど積極的でなかったハルは、コールについて過去数年のFAの選手とは違い本物のゲームチェンジャーだと語っている。

 

ヤンキースは当初8年契約を提示していた。しかしコール獲得を目論むドジャースやエンゼルスを振り切るために、比較的早い段階で9年契約を提示した事がハルオーナーの本気度を示しているとも言える。

 

記者会見ではヤンキースを選んだ理由を、ヤンキースの選手としてプレイする事が子供の頃からの夢だったからとコールは答えた。しかしきっと理由はそれだけではないだろう。ヤンキースが見せた誠意にもきっと心を動かされたに違いない。コール獲得でワールドチャンピオン最有力候補に躍り出た2020年のヤンキースが早くも楽しみである。

 

参考:New Yankees ace Gerrit Cole weaves a classic New York story, in detail

Photo BY: Bart Hanlon

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近年MLBではプロ経験がないコーチや大学野球のコーチがMLBのチームになる事例も増えてきています。そんな傾向の裏にある現代のMLBのコーチに求められる能力は何かを解説した記事を今回は紹介したいと思います。

 

それは2018517日にSPORTTECHIEに掲載された「Throw BP, Know SQL: The Modern Baseball Coach’s Job Description」という記事です。概要を伝えるために省略している部分も多いので、是非元の記事もお読みください。

 

サム・フォルドは8年間MLBでプレイして昨年の秋に引退した。彼はその後フィリーズに新たに創設された役割であるメジャーリーグ選手情報コーディネーターに就任した。

 

フォルドは球界でも屈指の高学歴な選手として知られている。スタンフォード大学で経済学の学士号を取得。その後メジャー昇格前は統計学の修士号を取得する為に、勉強に励んでいた。また彼は対戦相手の研究にも熱心に取り組んでいた。一般的な指標だけでなく、対戦相手の4シームのフライ/ゴロ等若干細かい数字にも精通していた。

 

このようなユニークな経歴のお陰で、彼は選手達に複雑なデータを共有するという仕事をするにはピッタリの存在になった。

 

彼が伝えたいメッセージはフィリーズの選手達に着実に浸透しつつある。例えば野手は、コーチが強調する一方で理解するのが難しいwRC+wOBAといった指標での成績を伸ばしつつある。また投手陣の中には自身の球種のレパートリーの中で、見落とされていた球種が実際にはとても効果的な球種であると知り驚いた選手もいる。

 

フォルドは野球のコーチの新たなタイプの1人で、その役割はデータ分析を選手達に上手く伝える事にある。2015年にStatcastが導入されて以降、フィールド上で起こる事に関してより多くのデータを収集する事が可能になった。今やデータは打順の組み方から選手の評価まで、全ての球団の意思決定を支配していると言える。しかしその知識が、必ずしも現場まで行き届いているわけではない。

 

(チーム編成を担う)フロントオフィスの人達は彼ら自身がデータを見るのにかなりの時間を割いているから、野球に関わる全ての人がデータを理解していると思い込んでいる。しかし選手達の多くは詳細なデータを自ら調べない限り、データについて大まかにしか理解していない。」とフォルドは語る。

 

私は3年前に球界関係者にアンケートを実施した。その結果、フロントオフィスのメンバーが扱う高度なデータのうち選手に届いている情報は非常に少ないということが判明した。パイレーツが情報共有には最も優れていて、データを重視する事で有名なアストロズやレイズも選手と上手く情報を共有出来ていた。

 

しかし現在2018年には、データの知識を持つコーチの役割が激増している。例えばレイズはメジャーリーグフィールドコーディネーターとしてロッコ・バルデリ(現ツインズ監督)を採用している。レイズでバルデリが担うような役職を担当するスタッフをドジャース、アストロズ、レッドソックス、パイレーツも採用している。

 

2016年にアストロズは、チーム傘下のマイナーのチームでプレイヤーデペロップメントを専門にするコーチの役職を設置して、Tommy KawamuraAaron DelGiudice を採用した。彼らに加えて、GMを務めるジェフ・ルーノーの右腕的存在であるシグ・メジャルらもマイナーリーグでの選手育成に関与している(メジャルは2018年オフにマイク・イライアスGMと共にオリオールズに移籍して、現在はGM補佐を務めている)

 

アストロズのジェフ・ルーノーGMによると、現在コーチを募集する際に条件として提示する特徴は次の2点である。

①打撃投手を務められること

SQLを理解していること(SQLとはデータベースを管理する為に使われるデータベース言語)

 

この2つのスキルを兼ね備えている人物は僅かしかいない。

 

アストロズにここ数年で新たに採用されたコーチの仕事は、ヒューストンにあるアストロズのフロントオフィスから生まれたイノベーションを取り入れ、マイナーリーグでも高度なデータを使いこなす環境を整備する事であった。アストロズ傘下のマイナーのチームが“実験室になり、さまざまなアイデアの有効性をテストし、MLBに到達する前に選手達とスタッフに複雑な概念を理解させるのを手助けしたとルーノーGMは語っている。

 

近年は大量のデータがあり、選手を圧倒させるほどである。実際にルーノーGMも得られる情報が過剰だと認めている。選手達に高度なデータを伝えるためのプロセスはフロントオフィス→コーチ→選手の3段階であり、これは基本的に今も昔も変わらない。しかし現在ではこのプロセスの中で、統計学に精通したコーチあるいは選手と直接関わるアナリストの存在感が増しつつある。

 

特にその最新のデータによって今まで正しいと考えて実行してきた事を改める必要がある場合には、選手は最新のデータを伝える人物を信用する必要がある。だからこそ多くの球団は選手と信頼関係を築いているコーチ達にその役割を任せてきた。しかし記事の初めに見てきたフィリーズやアストロズ、パイレーツはそれと異なり、選手とアナリストを、コーチを介さずに直接繋げようとしているのである。選手達から何か質問が出れば、アナリスト達が直接にその疑問を解決するのだ。

 

ナショナルズのデイビー・マルティネス監督は「可能な限りすべての情報を使用している。また選手に提供する情報の量は各人で分けている。多くの情報を欲しがる選手もいれば、それほど情報を求めない選手もいる。」と語る。

 

チームでクローザーを務めるショーン・ドゥーリトルは、彼が最も興味を持っているのはリリースポイントに関するデータだと発言している。シーズン序盤で好投を重ねた後に、彼はコーチにその試合の時のリリースポイントを基準にするように伝えた。現在の彼は自身のリリースポイントが基準から外れていた場合に限って、データをチェックするようにしている。

 

「データからのフィードバックは気に入っているよ。マウンドで感じた事とデータが一致するかを確認したいと思って使っている。」とドゥーリトルはコメントしている。

 

また対戦相手に関わらず、最も役に立つ事は定量的なデータを定性的なデータに変える事だともドゥーリトルはコメントしている。

 

例えば特定の打者がストライクゾーン外のボールをどれだけ空振りしたかのようなデータではなく、得点圏の時には積極的に打ちに行くというデータが役に立つという事である。

 

球界に入る前にはエンジニアやスタートアップ企業の幹部、経営コンサルタントとして働いていたルーノーは、球界で求められるコミュニケーションが他の業界と少し異なる事に気付いた。

 

「球界で働き始めて数年間のうちに、他の業界で求められるような事実とデータに基づく方法で周囲の人々を説得する従来の方法が重要ではないと悟りました。球界ではそれぞれの状況について話す必要があり、周囲の人間と密接に繋がる事が求められます。そして周囲の人達に自身の考えを納得してもらい、最終的にその考えを彼ら自身のものにしてもらう必要があるのです。」

 

またかつてアスレティックスでボブ・メルビン監督のもとでプレイしたドゥーリトルは、選手達がメルビンのもとでプレイする事を好きだった理由を「メルビンは選手とのコミュニケーションに長けていて、彼が下す決定の理由を分かりやすく伝えてくれるからだ。」と明かしている。

 

参考:Throw BP, Know SQL: The Modern Baseball Coach’s Job Description

Photo BY: WEBN-TV

 

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31日午前7時に、ジーナ・ルノーは4歳の息子ヘンリーと共にヒューストンの自宅の階段を下りた。 彼女が目覚めたとき夫のジェフは寝室にいなかったが、すぐにジーナとヘンリーはその理由を悟った。 ジェフ・ルーノーはアストロズのオフィスにいて、徹夜で同僚と共にトレード案を練っていたのだ。

 

アストロズのGMとして8年目を迎えるルーノーは時にその冷徹なやり方ゆえに批判を受けることもあったが、球界最弱のチームを2017年のワールドチャンピオンに変えてみせた。そんな彼はこの夏どこに行っても同じ話を聞いた。野球界で史上6チーム目の3年連続100勝を達成する勢いのチームで、球界最高の先発投手コンビのジャスティン・バーランダーとゲリット・コールがいるのに、アストロズは先発投手を獲得するべきだという話だ。そして実際その意見はルーノーにとっても正しい意見だった。

 

ルーノーが獲得したバーランダーとコールは、アストロズ移籍後の成績のほとんどのカテゴリーで1位と2位の座を争うほどの活躍を見せている。さらに昨年オフに加入したウェド・マイリーも、450万ドルの契約額を遥かに上回る価値を提供している。

 

しかしマイリーに続く先発4番手の投手がアストロズにはいなかった。地区優勝を達成するだけならば、新たな先発投手は必要ないとルーノーは考えていた。ルーノーが求めている投手は、最大7試合戦うプレーオフのシリーズで1試合か2試合に送り出せる存在を意味する。つまりマイリーと同じか彼以上の投手が欲しかったのだ。

 

アストロズのニーズに合致する先発投手の候補は少なく、さらにアストロズの獲得候補リストからはどんどん選手が消えていった。マーカス・ストローマンはメッツに移籍してしまい、ジャイアンツやメッツはマディソン・バムガーナーやザック・ウィーラーの放出案を引っ込めたとルーノーは感じ取っていた。

 

さらにアストロズはチームのプロスペクト上位3人であるヨーダン・アルバレス、フォレスト・ウィットリー、カイル・タッカーを放出する気が一切なかった。アストロズとトレードについて話し合う時に、この3人の事を問い合わせる事すらしないチームもいた。また数チームが問い合わせた場合も、アストロズはすぐにその問い合わせを拒否した。つまりアストロズにとって新たな先発投手を獲得するために支払える対価は、バーランダーやコールの時と同様にTOP3以下の選手に限定されていたのだ。

 

730日トレードデッドラインまで24時間に迫ったタイミングで、ルーノーはGM補佐(当時)のブランドン・トーブマンのオフィスで、その他数人と共にトレード案を練っていた。しかし大きな動きが起こる可能性は非常に低いと彼らは考えていた。そんな時だった。チームのオーナーであるジム・クレーンがトーブマンのオフィスに入ってきたのは。

 

「グレインキーはどうだ?」クレーンの言葉にルーノーらは驚いた。確かにアストロズの編成チームの全員にとって、グレインキーはお気に入りの存在だった。アストロズの内部データによると、チームを2019年にワールドチャンピオンに導く確率をグレインキーと同じくらい引き上げられる存在は他に1人しかいなかった。しかしグレインキーは球界屈指の高給取りであり、アストロズにグレインキーの契約を引き受ける余裕があるようには見えなかった。

 

「グレインキー獲得の交換相手が合理的なものならば、資金面の問題は解決できる。」とクレーンは笑いながら言った。

 

ルーノーはすぐにDバックスのマイク・ヘイゼンGMに電話をかけた。彼らは初夏にロビー・レイのトレードを話し合っていたが、話はそれほど盛り上がらずに終わっていた。今回のルーノーからのトレード案に対するヘイゼンの態度は明確だった。ヘイゼンは、Dバックスの長期プランに合致する見返りを出さない限りグレインキーを放出しないという意思を見せた。それどころか彼はアストロズに要求する4人のプロスペクトの名前をはっきりと提示してきた。Dバックスはその4選手を気に入っており、長年にわたって調査を続けていたのである。

 

アストロズは過去のデータに基づき選手の未来を予測しようと努めている。そんな彼らから見ても、グレインキーは35歳といえパフォーマンス面と健康面両方で素晴らしい選手だった。しかしヘイゼンの要求はあまりに高かった。ルーノーはヘイゼンとの電話を切った時、グレインキーが24時間後にアストロズの選手になっている可能性は10%ほどしかないと感じた。それでも彼は、ほとんど睡眠を取らずにこのトレードの可能性を探る事は意味があるとも感じていた。

 

ヘイゼンがいるフェニックスとルーノーがいるヒューストンは2時間時差がある。ルーノーは朝の早すぎる時間帯にヘイゼンに連絡を取りたくなかった。なぜならそんな時間に連絡すれば、ルーノーの必死さや焦りをヘイゼンに察知されるからだ。しかし結局ルーノーはトレードデッドラインの4時間ほど前にヘイゼンにトレード案を送った。アストロズからのオファーには、ヘイゼンが求めた4人の内コービン・マーティンとセス・ビアーが含まれていた。その2人とヘイゼンの要求より劣る選手を3番目のピースに加えて、グレインキーの残りの給料をDバックスの希望より負担するようにアストロズは求めた。

 

ヘイゼンの答えはノー。

 

その後給与面の問題はグレインキーの年俸の支払いを繰り延べする事を通じて、解決する事ができた。しかし問題は残されていた。ヘイゼンがグレインキーの見返りに要求しているプロスペクトを放出する事を、アストロズ側が納得できていないという事だ。

 

そしてルーノーはトレードデッドラインの1時間前に、最後にして最高のオファーをヘイゼンに提示した。編成チームのスタッフの中には心配する者もいたが、JB・ブカウスカスをグレインキーの見返りに加えたのだ。ブカウスカスはヘイゼンが希望した4選手の中に含まれていた。アルバレスはプロスペクトランキングから外れる事が確定的な状況であったので、事実上アストロズはチーム内の3位・4位・5位のプロスペクトを1回のトレードで送る事にルーノーは同意したのだ。

 

午後230分—デッドラインまで30分の所で、Dバックスはアストロズのオファーを受けてトレードを前向きに進める方針を示した。

 

ちょうどその頃ルーノーの携帯電話にオーナーのクレーンから電話がかかってきた。クレーンはルーノーにトレードの進捗を確認するために電話を掛けてきたのだ。一連の説明を聞いたクレーンは「4人目の選手の候補は誰だ?」と聞いた。

 

「ジョシュ・ロハスです。」とルーノーは答え、それに「ジョシュ・ロハスとは誰だ?」とクレーンは応じた。

 

ロハスは、ルーノーの説明に基づくと、今年AAAOPS1.000に近い成績を残している選手である。ベースボールアメリカ等の第三者機関によるプロスペクト評価ではリスト入りしていない事も多いが、球界内部でのロハスの評価はそれよりもっと高いとみて間違いなかった。実際に他球団がアストロズにトレードの問い合わせを行う場合、ほとんどのケースでロハスの名前が出た。またユーティリティ性が高く、最悪でもユーティリティプレイヤーになれる逸材だ。

 

「分かった。それで君はドラフトで下位指名の未来のユーティリティ候補のために、グレインキーのトレードを保留しているのか?」とクレーンは言った。

 

ルーノーはクレーンとの電話を切った後に、グレインキーのトレードに関する最後の調査を行なった。確かに最終的にトレードを決めるのはルーノーだが、彼は同僚との意見交換を行った。そして30歳のアダム・ブロディというアナリストの話を聞いてから、一気にロハスをトレード案に含める方向に話が進んだ。ブロディは「確かにグレインキー獲得の代償は大きい。しかしグレインキーの投球のクオリティは高いし、さらに彼を2年間保有できる。見返りに合った価値があるトレードです。」とルーノーに伝えた。

 

トレードデッドラインまで残り23分の午後237分になった。ルーノーはヘイゼンに電話を掛けたが繋がらず、メッセージを送った。メッセージの内容は、アストロズはDバックスとの取引に応じるつもりだというものであった。ルーノーはヘイゼンが他球団にグレインキーを放出した事を想定して、返事が返ってくるまで20分もあったように感じた。実際には90秒でヘイゼンはルーノーに返事を返してきたのだが。

 

了解。それがヘイゼンからのメッセージだ。

 

実際にはヘイゼンとDバックスは、アストロズ以外のチームとグレインキーについてトレードの話を持っていなかった。ヘイゼンは「残り30分の時点で、アストロズにトレードするか放出しないかの二択だった。」と後に明かしている。

 

両チームともに祝っている時間はなかった。メディカルレポート等の必要な書類を準備しなければならなかったし、トレードデッドラインが近づいていたので他のトレードもまとめなければならなかった。アストロズはアーロン・サンチェスを獲得するためにブルージェイズにデレク・フィッシャーを放出したし、Dバックスはグレインキーの穴を埋めるためにマイク・リークのトレードをマリナーズと急いでまとめた。

 

さらにもう1つの問題が残っていた。なんとその日グレインキーはニューヨークのヤンキース戦のデイゲームで投げていたのだ。雨の影響で試合は一時中断していた。その中断時間の間で、両チームのトレード案はまとまった。午後253(トレードデッドラインまで残り7)に、ルーノーはグレインキーが降板したのを確認して最後のメッセージをヘイゼンに送った。

 

グレインキーのトレードが決定した事で、両チームのGMは関係するプレーヤーに連絡をして彼らの家探しを始めた。ヘイゼンは降板したグレインキーと監督のトレイ・ロブロ呼び寄せて、彼らにトレードの決定を伝えた。

 

アストロズの監督AJ・ヒンチはクラブハウスのすべてのテレビの電源を切り、グレインキーが新たなチームメイトになったことを選手たちに伝えるために急いだ。しかし多くの選手はTwitterをスクロールして、デッドライン後のサプライズを探していた。 「グレインキーのニュースが決まったとき、誰もが興奮していた。」とバーランダーは言う。

 

その後2ヶ月間バーランダーとコールは素晴らしい投球を続けていき、ほぼ全てのカテゴリーで2人のうちどちらかがトップになった。今年のサイ・ヤング賞をどちらが受賞するかは分からないが、間違いなく2人のうちどちらかが受賞するのは決定的である。

 

またグレインキーはアストロズ移籍後の10登板で、8勝1敗防御率3.02の成績を収めた。まさに移籍後のグレインキーは、彼を獲得する前にアストロズが期待した通りの成績を残してみせた。

 

忍耐力とアストロズのスカウティング、選手育成能力のお陰で、ルーノーはGMにとって最も困難なミッションを達成したように見える。つまり彼はグレインキー獲得を通して、アストロズを短期間限定ではなく長期的に成功するチームにするというミッションを達成したのである。

 

参考:https://www.si.com/mlb/2019/10/01/houston-astros-zack-greinke-world-series

Photo BY Ian D’Andrea

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ナショナルズが球団史上初のワールドチャンピオンに輝き、2019年の野球シーズンもいよいよ終了しました。いよいよストーブリーグが始まりますが、その前に今回はプレーオフに進出した10チームに関する興味深い記事を紹介したいと思います。その記事は104日にMLB公式サイトに公開された「Here's how the 10 postseason teams were builtという記事です。

 

記事の冒頭では、今季プレーオフに進んだ10チームのメンバーの入団形式の違いが示されています。例えば10チームの中で最も生え抜き選手が多いのはドジャースで、実に地区シリーズのロースター25人のうち15人の選手が生え抜きになっています。一方そのドジャースを破ったナショナルズはFAで加入した選手が9人で最多となっています。このような入団の経緯の視点から、10チームを見ていきます。

 

①アストロズ(74.7 WAR)

生え抜き選手:9

・ドラフト:6

・海外FA:3人

FA6

トレード:9

ウェイバー:1

*ウェイバーの解説記事はこちら

 

アストロズの特徴はバランスの良さです。下の表1は今季のWARが高い選手7人とその入団経緯をまとめたものです。ドラフト、トレード、FA、海外FAがバランス良く並んでいるのが一目瞭然です。

(表1)

選手名

入団経緯

ブレグマン

ドラフト

コール

トレード

スプリンガー

ドラフト

バーランダー

トレード

ブラントリー

FA

アルバレス

トレード

アルテューベ

海外FA

 

②ヤンキース

生え抜き選手:7

・ドラフト:4

・海外FA3

FA5

トレード:13

 

2000年前後は高額なFA選手を大量に獲得していたヤンキースですが、現在はたった5人と影が薄くなっています。その代わりに1番多い入団経緯はトレードになりました。過去2年でもボイトやメイビン、アーシェラを僅かな見返りで獲得して、彼らが主力級の活躍をしています。さらに生え抜きでは、ドラフトでジャッジを海外FAでセベリーノを輩出しています。

 

③ツインズ

生え抜き選手:13

・ドラフト:7

・海外FA5

・その他FA1

FA4

トレード:6

ウェイバー:2

 

ツインズ最大の特徴は、海外FA経由で獲得した選手が10チームで最多の5人いる点です。さらに彼らが合計で生み出した14.6WAR10チーム中トップで、質の高さも折り紙付きです。また今季はFAでクルーズ、ゴンザレス、スコープを獲得して、FAで加入した選手が増えました。

 

④アスレティックス

生え抜き選手:5

・ドラフト:5

FA4

トレード:15

ルール5:1

 

アスレティックスはトレード経由で獲得した選手が15人で、これは10チーム中2位の数字です。その中でも2014年にサマージャ(SF)をホワイトソックスに放出した見返りに、セミエン・バシット・フェグリーの3人を獲得したトレードは印象的です。一方ツインズとは対照的に、海外FAで獲得した選手は1人もいませんでした。

 

⑤レイズ

生え抜き選手:6

・ドラフト:4

・海外FA2

FA2

トレード:17

 

レイズはトレード経由で獲得した選手が17人で、前述のアスレティックスを上回り10チーム中最多です。特に昨年の夏のトレードで獲得したグラスノー・メドウズ・ファムが今季重要なピースになりました。また少数派の生え抜き・FAからも、スネルやモートン、キアマイアーといったチームに不可欠な選手を獲得しています。

 

⑥ドジャース

生え抜き選手:15

・ドラフト:10

・海外FA5

FA4

トレード:6

 

ドジャースの特徴は10チーム中最多15人を輩出した生え抜き選手の多さです。ベリンジャー、カーショーらを輩出したドジャースでは、今季もスミス、ラックス、メイ、ゴンソリンらがMLBデビューを果たしています。さらにトレードで獲得したマンシー、テイラー、ターナーらをトップ選手に育てるなど、獲得の経緯に関わらず優秀な育成力が見える結果となりました。

 

⑦ブレーブス

生え抜き選手:5

・ドラフト:2

・海外FA3

FA9

トレード:10

ウェイバー:1

 

ブレーブスは、生え抜き選手が5人と少なく見えます。しかしこの5人はフリーマン、アクーニャ、アルビース、ソロカ、テヘランで、彼らを合計するとチームのWARの半分近くになり人数以上のインパクトを与えています。

 

⑧カージナルス

生え抜き選手:12

・ドラフト:10

・海外FA2

FA4

トレード:7

ウェイバー:1

ルール5:1

 

カージナルスの特徴はドラフトで獲得した選手が10人と多い点です。これはドジャースと並び、10チーム中最多の数になっています。今季ブレイクしたフラハティやハドソン、エドマンらも全員ドラフト経由の選手です。生え抜き選手に強みがある一方で、FA経由で獲得した選手は4人で3.4WARで若干物足りなさが残ります。

 

⑨ナショナルズ

生え抜き選手:8

・ドラフト:6

・海外FA2

FA9

トレード:8

 

ナショナルズもアストロズ同様バランスの良さが際立ちます。下の表2は今季のWARが高い選手7人とその入団経緯をまとめたものです。ナショナルズもドラフト、トレード、FA、海外FAがバランス良く並んでいるのが分かります。

(表2)

選手名

入団経緯

レンドン

ドラフト

シャーザー

FA

ストラスバーグ

ドラフト

ソト

海外FA

コービン

FA

ターナー

トレード

ケンドリック

FA

 

⑩ブルワーズ

生え抜き選手:7

・ドラフト:6

・海外FA1

FA8

トレード:8

ウェイバー:2

 

ブルワーズも各部門で満遍なく成功を収めています。ドラフトではヒウラ、FAではケイン、そしてトレードではイエリッチの獲得に成功しています。またドラフトでは11巡目だったウッドラフや、ジャイアンツで防御率5.68だったポメランツなどチーム加入後に成績が伸びた選手が多いのも特徴です。

 

参考:https://www.mlb.com/news/how-the-2019-postseason-teams-were-built?t=mlb-pipeline-coverage

Photo BY: Jon Dawson

 

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