MLBの読み物

MLB(メジャーリーグ)の少しマニアックな情報を発信するサイトです。

 10444233246_c719b58246_c

今朝発表されたアストロズのサイン盗みに関して、MLB機構のコミッショナーであるロブ・マンフレッド氏の署名入りの報告書(PDF全9ページ)を全文日本語でお伝えします。
Part2では2018年シーズンと2019年シーズンの違反についての部分(PDF4ページ途中まで)です。


Part1こちら

Part3こちら

Part4こちらからそれぞれお読み頂けます。
 

 2017年から2018年のオフシーズン中に、GM会議での議論を経てコミッショナーオフィスはリプレイレビュールームとダッグアウトを接続する電話がプレーに関してのチャレンジ以外の目的で使用されないように監視されることをチームに通知しました。さらに20183月ジョー・トーリ(MLB機構のChief Baseball Officer)はすべてのクラブに文書を発行し、電子機器を使用したサイン盗みに関する禁止事項を拡大すると伝えました。

 

 関連する部分を抜粋すると以下の通りである。

*****

 

メジャーリーグ野球規則1-1は、打撃練習が開始されてからはすべての選手、クラブハウススタッフ、および機器スタッフが、あらゆる種類のトランシーバー、携帯電話、「スマートウォッチ」(Appleウォッチなど)、ラップトップなどの電話または類似の電子機器を使用または所有することを禁止しています。コンピューター、タブレット、またはダッグアウト内またはその近く、ブルペンまたは競技場で、その他の通信デバイス。MLBR 1-1は、試合の開始から30分以内にクラブハウスでそのようなデバイスを使用することも禁止しています。禁止事項の中には、ベンチまたはブルペンにいる人が電子メッセージを受信できる電子機器を使用する事も含まれます。

 

チームのリプレイルームやビデオルームでのゲームフィードを含む電子機器は、対戦相手のチームのサインを盗む目的で試合中に使用することはできません。この点でMLBR 1-1は、「状況を問わず、サインを盗んだり、チームに競争上の優位性を与えるために設計された他の情報を伝える目的で電子機器を使用することはできません」と明示しています。クラブハウスまたはチームのリプレイまたはビデオルームにある機器を試合中に相手のチームのサインを解読するために使用する事は、明確にこの規則に違反します。試合中にリプレイまたはビデオルームの機器をそのような目的で使用したことが判明したクラブ(およびクラブのスタッフ)は、コミッショナーオフィスの懲戒処分の対象となります。

 

*****

2018年シーズンの前にMLB機構の承認を得て、アストロズはリプレイレビューシステムをリーグ全体の多くの球場の場合と同様にダッグアウトにずっと近いビデオルームに移動させました。 調査では、2018年にアストロズの選手達がゴミ箱を叩いてサインを伝える仕組みを使用したという証拠は見つかりませんでした。しかしアストロズのリプレイレビュールームのスタッフは少なくとも2018シーズンの一部の間ライブセンターフィールドカメラフィードを使用して相手チームのサインを解読し、対面のコミュニケーションを通じてダッグアウトにサインを伝え続けていました。2018年シーズンのある時点でアストロズはリプレイレビュールームを使用してサインを盗む事を止めました。この調査では、2018年のポストシーズン期間中にアストロズが電子機器を利用してサインを解読および送信しようとする試みは発見されませんでした。

 

2019年シーズンの前にコミッショナーオフィスはサイン盗みを管理するために改訂した方針を発行しました。この方針にはルール違反が発生しないようにするために、クラブのリプレイレビュールームにコミッショナーオフィスによって派遣されたスタッフを配置する事も含まれています。(この対応は2018年のポストシーズンに始まりました)また調査により、2019年シーズンまたは2019年ポストシーズンのアストロズによるルール違反はないことが明らかになりました。

また2016年から現在まで他のチームのサインを解読するためにアストロズが上記以外の方法を使用したという事実は明らかにされませんでした。

参考:Statement of the Commissioner 
 Photo BY Neon Beer Signs For Sale

36952524015_433a2a8281_c

今朝発表されたアストロズのサイン盗みに関して、MLB機構のコミッショナーであるロブ・マンフレッド氏の署名入りの報告書(PDF全9ページ)を全文日本語でお伝えします。
まずは2017年シーズンの違反についての部分(PDF3ページ途中まで)です。

Part2こちら

Part3こちら

Part4こちらからそれぞれお読み頂けます。

2019
1112日、元アストロズの選手であるマイク・ファイヤーズは、The Athleticのケン・ローゼンタールとエヴァン・ドレリックが公開した記事で、2017年にアストロズがMLBのルールに違反するサイン盗みに関与したと公言しました。この記事の申し立てによって、多くのファンや他のMLBクラブの間で、MLBに関与する人々の規則の順守やスポーツマンシップと公正な競争の原則に関する重大な懸念が起こりました。この申し立てを最大限に真剣に扱い、調査部(DOI)に徹底的な調査を行うよう指示しました。私は、何が起こったのかについて、ファンとチームの透明性が非常に重要であると信じています。

 

最初に私たちの調査を通して、アストロズのオーナーであるジム・クレーンがこのレポートに記載されている行為を知っていたという証拠はまったくなかったと明記します。クレーンは、チームのメンバーの行動に非常に悩まされ、動揺し、私の調査を完全にサポートし、要求されたすべての情報への自由なアクセス権限を与えてくれました。

 

調査は、DOIのブライアン・ゼーリーとモイラ・ワインバーグが主導しました。両者は、野球の運営に関する問題を調査した経験が豊富にある人物です。 この調査は2016年から現在までの期間を対象としています。 調査中、DOI23人の現在およびかつてアストロズに所属していた選手を含む68人の関係者と面談を実施しました。 一部の証人は複数回面談を受けました。DOIは、何万もの電子メール、Slackの通信、テキストメッセージ、ビデオクリップ、写真もチェックしました。 アストロズは調査に全面的に協力し、要求されたすべての電子書類を作成し、要求されたすべての人物が面談に応じるようにしました。 リクエストに応じて、捜査のために特定のアストロズの従業員は携帯電話を提供しました。我々はアストロズとその関係者に、この問題に関連する証拠を提出し、私や私のスタッフにこの問題に関して議論を提示する機会を提供しました。

 

以下では、今回の調査の結果とアストロズと特定の個人を懲戒するという私の決定の根拠について説明していきます。

 

 I. 2017年シーズンのルール違反について
 

2017年シーズンの初めに、アストロズのビデオリプレイレビュールームのスタッフは、中央のフィールドカメラからのライブゲームフィードを使用して、アストロズの走者が2塁にいたときに使用する相手チームのサインを解読して送信を始めました。 サインが解読されると、ビデオリプレイレビュールームのスタッフが情報伝達係として機能してダッグアウトに情報を中継し、ダッグアウトにいる人物がダッグアウトの選手に伝えるか、ランナーにサインを伝えました。またシーズンの早い時期に、アストロズのベンチコーチ(当時)であるアレックス・コーラ(BOS監督)は、サイン情報を取得するためにリプレイ電話を使ってリプレイレビュールームに電話をかけていました。 少なくとも複数回リプレイレビュールームのスタッフは、テキストメッセージでサインに関する情報をダグアウトに伝えました。

 

2017年シーズンが開幕してから約2か月後、カルロス・ベルトラン(NYM監督)を含む選手グループは、チームが相手チームのサインを解読し、サインを打者に伝えることができると話し合いました。コーラは、ビデオルームの技術者が、アストロズのダッグアウトのすぐ外側にセンターフィールドカメラフィードを表示するモニターを設置するよう手配しました。 (センターフィールドカメラは主にプレイヤーディベロップメント目的で使用され、その目的での使用はMLBルールの下で許可されていました。)目撃者は、モニターの使用方法についてほぼ一貫した説明をしています。1人以上のプレイヤーがモニターでセンターフィールドカメラのライブフィードを視聴し、サインを解読した後、プレイヤーは近くのゴミ箱をバットで叩いて、次の球種を打者に伝えます。 (目撃者は、拍手、口頭、または大声でサイン情報を通信することを最初に実験したが、最終的にゴミ箱を叩くことが通信の好ましい方法であると判断したと説明しました。)選手達は時々、マッサージガンを使用してゴミ箱を叩きました。一般に、1つまたは2つのバン(ゴミ箱を叩く音)は特定のオフスピードピッチに対応し、速球に対してはゴミ箱が叩かれませんでした。

 

目撃者は一貫してこのサイン盗みを選手主導であると説明しており、コーラを除いて、ビデオリプレイレビュールームの選手でないスタッフは関与していませんでした。 しかし目撃者は、アストロズのダグアウトの近くにいるすべての人が、おそらくその行為を見たり聞いたりしたことも明かしています。 

ダッグアウトの近くに設置されたモニターを使用してサインを解読する選手に加えて、アストロズのリプレイレビュールームのスタッフは、部屋のモニターを使用してサインを解読し、ランナーが2塁にいたときに使用するためにそれらのサインをダグアウトに伝え続けました。2017年シーズンを通じて、チームは両方の方法でサイン盗みを行なっていたのです。

 

20178月レッドソックスは、リプレイレビュールームからスマートウォッチを着用しているダッグアウトの個人にサイン情報を送信している事が判明しました。 この事件はメディアから大きな注目を集め、2017915日にプレスリリースを発行して、レッドソックスに対する罰金を発表しました。

 

まず重要な事は、相手のキャッチャーが使用しているサインを解読しようとする試みはメジャーリーグの野球規則の違反ではないという事です。 しかしメジャーリーグの野球規則は試合中の電子機器の使用を禁止しており、そのような電子機器は「サイン盗みやチームに有利な情報を伝える目的で使用することはできない」と規定されています。 テクノロジー特にリプレイプロセスで使用されるテクノロジーの普及により、電子機器の適切で不適切な使用を監視することがますます難しくなっています。 それにもかかわらずコミッショナーオフィスによる調査に基づいて、2017年のシーズン中レッドソックスはビデオリプレイルームからダッグアウトのアスレチックトレーナーに電子通信を送信することにより、上記の規則に違反したと結論付けました。

 

レッドソックスの調査結果を発表するプレスリリースの発行に続いて、私はその日にすべてのチームに文書を発行しました。サインを盗むための電子機器の使用に関する規則を繰り返し伝えて、(違反した場合は)コミッショナーオフィスで厳正に対処すると伝えました。文書ではチームのGMと監督が将来の規則違反に対して責任を負うと明確に述べました。 したがって2017915日の時点で、すべてのチームは電子機器を使用してサインを盗むことは、コミッショナーオフィスにより厳しく対処されると分かっていました。

 

レッドソックス事件に関連した騒動とすべてのチームに送った915日の文書にもかかわらず、アストロズはリプレイレビュールームとダッグアウトの隣にあるモニターの両方を使用して、レギュラーシーズンの残りの期間とポストシーズンを通して、サイン盗みを続けました。

Photo BY CMy23 

 47463819372_1c19f0dc13_c

今日は小さな動きがポツポツとありました。ナッツの補強はかなり順調ですね。

 

①スターリン・カストロが2$12Mでナショナルズと契約

昨年はマーリンズに所属していたカストロが、同地区のナショナルズに移籍。ブルワーズも獲得を狙っていたが、最終的にはデイビー・マルティネス監督率いるナショナルズでプレイしたいと思った事が決め手になったようです。

 

マルティネス監督はカブスでコーチ歴もあるし、カブス時代の同僚から評判を聞く機会もあったのかもしれません。後はコンテンダーを追われる形で放出された過去があるから、コンテンダーで戦いたい思いが強かったのでしょう。

 

カストロは1990年生まれの野手では唯一MLB10年戦っている選手で、コンタクト能力に長けています。実際同年生まれではホセ・アルテューベを上回り最多の1617安打を放っています。一方で選球眼や長打力はそれほどではありません。ただしキャリア10年でrWARがマイナスを記録したのが1年だけですから、チームにプラスの価値をもたらす選手なのは間違いないです。

 

ナショナルズはカストロを2塁で起用するようなので、ジョシュ・ドナルドソン獲得競争からは撤退しないとの事。ドナルドソンには、ツインズとブレーブスとナショナルズが4年契約を提示しておりおそらくこの3チームに絞られたのではないかと個人的には思います。

 

またナショナルズはデビッド・ヘルナンデスとのマイナー契約も発表しました。

 

②マーリンズがパット・ベンディットとマイナー契約

STへの招待付きです。34歳でMLBでのキャリアも乏しい選手ですが、今季から導入される最低打者3人と対戦するルールのもとでは重宝される可能性がありそうと指摘されています。

 

ペンディットは両投げなので、左右どちらの打者が来ても対応できるという意味では面白い補強です。またMLBでは結果を残していませんが、昨年も25試合の登板で防御率2.85AAAでは好成績を残しています。

 

③ロッキーズがクリス・オーウィングスとマイナー契約

STへの招待付きでMLBロースターの枠を掴めば、$1M貰える契約です。2009年のドラフト1(全体41)Dバックスに入団した選手で、有望株として長年期待されていました。しかしキャリアでOPS.750を超えた年がなく、2018年オフにノンテンダーFAとなりました。

 

その後ロイヤルズと契約して再起を期しましたが、期待に応えられず。守備も平均程度ですが、ノーラン・アレナド放出の噂もあるロッキーズなのでチャンスはある程度あるかと思います。

 

④ジャイアンツがタイソン・ロスとマイナー契約

STへの招待付きで、MLBロースターに入れば$1.75M+プラスインセンティブ$1.75Mの契約です。投げられれば一定以上の成績を残すが、故障が多いという印象です。昨年はタイガースで7試合に投げて防御率6.11で、6月以降は故障で登板機会もありませんでした。地元であるベイエリアに戻っての活躍に期待です。

 

⑤オスカー・コラスがMLBチームとの契約を求めて亡命

コラスは現在21歳。ソフトバンクの2軍でプレイしていた選手ですね。まだ1軍でのプレイがない選手ですが、Baseball Referenceでは2軍での成績を1軍での成績と区別がつかないように載っています。

 

これは結構ミスリード感があるし、キューバの大谷翔平との表現も見ましたが流石にこれは過大評価かなと正直思います。

 

Photo BY Ian D’Andrea

29548815634_7b4d0a9525_c

今日は動きが多い1日でした。アメリカは年始に休暇を取る文化がないそうで、早速2日から動きがあるからみたいですね。

 

①ルイス・ロバートがホワイトソックスと6$50Mでの契約に合意。

契約の詳細は以下の通り。

2020

$1.5M

2021

$3.5M

2022

$6M

2023

$9.5M

2024

$12.5M

2025

$15M

バイアウト(2026)

$2M

バイアウト(2027)

$2M

(2026)

$20M

(2027)

$20M

ロバートは現在MLB公式サイトのプロスペクトランキングで全体3位のプロスペクト。キューバ出身で亡命を経て2017年にホワイトソックスと契約。その当時のサインボーナスが$26Mである事からも分かりますが、元々超トッププロスペクトと目されていました。

 

その後2018年に本格的にプロデビューしましたが、故障もありシーズンは微妙な成績でした。ただその後秋のアリゾナフォールリーグでは素晴らしい成績を残しました。

 

そして昨年2019年は一気に階級とスターダムを駆け上り、プロスペクトランキングもグングン上昇しました。既にAAAでプレイしていますが、今回の契約で開幕MLBが濃厚になってきました。本人も記者会見で自信満々のコメントを残しています。

 

今回の契約延長で、ロバートは史上5人目のMLBデビュー前に長期契約を結んだ選手になりました。またホワイトソックスでは、昨年のイロイ・ヒメネスに続き2人目になります。

 

ロバートの今回の契約延長に伴い、ホワイトソックスはチームのコアがさらに強化されました。以下のジェフ・パッサンのツイートでも言及されていますが、主力の多くが最低でも2023年まで4シーズン以上保有できる状態です。さらにMLBデビュー前のニック・マドリガルやアンドリュー・ボーンもいますから、本当に楽しみです。


またチームが期待するようにロバートが開幕をMLBで迎えれば、ノマー・マザーラとヒメネスと共に過去20年間で2例しかない外野手3人が25歳未満になります。残り2例は以下の通りです。


②ウィル・ハリスが3年$24Mでナショナルズと契約

アストロズからFAになっていたリリーバーのハリスがナショナルズ移籍となりました。ワールドシリーズで敗れた相手、しかも自身が逆転HRを打たれたナショナルズへの移籍は驚きましたが、ナショナルズはオフの初めからアプローチしていたようでそれが実る形になりました。

 

昨年は68試合に登板して、防御率1.50と絶好調でした。35歳の年齢は不安要素ですが、安定した成績を残してきた選手であり過度の心配は不要ではないかと思います。ハリスはアストロズ時代の同僚ライアン・プレスリーの結婚式に出席後急遽ワシントンに向かい身体検査を受けたそうです。

 

一方で気になるのはアストロズで選手が大量に流出するのに対し、獲得したのが捕手のダスティン・ガーノーだけと寂しい結果となっています。

 

③ジェイソン・カストロが1$6.85Mでエンゼルスと契約

ツインズからFAになっていたカストロには、古巣のアストロズ等も興味を寄せていましたが最終的にはエンゼルスが新天地に決まりました。

 

カストロは打撃での貢献は限定的ですが、守備ではフレーミングでプラスの数値を出すなど投手の能力を引き出す事が出来る選手です。起用は既にチームに所属しているマックス・スタッシとの併用が濃厚です。

 

④ヤンキースのドミンゴ・ヘルマンが81試合の出場停止処分

DVで逮捕されたヘルマンへの処分が発表されて、81試合の出場停止となりました。ただし2019年シーズンで既に18試合処分を紹介しており今季は初めの63試合に出場できなくなりました。

 

またSTへの参加も禁止となり、最短復帰は65日のレイズ戦となりました。昨年はプレーオフでの出場も禁じられましたが、今季ヤンキースが復活した場合はプレーオフでの出場は認められます。

 

⑤ドジャースはリンドーアよりベッツに興味ありか

このオフの補強がほぼないドジャースですが、今日に入り噂されているリンドーアよりもレッドソックスのベッツへの関心が高いとMLB公式サイトが報じています。

 

ドジャースには既に外野手がかなりいるので、もしベッツの獲得が実現すると既にMLBデビューしている選手も動きそうで大型トレードになる事は確実でしょう。

 

⑥ブレーブスがドナルドソンに4年契約を提示

ブレーブスからFAとなったドナルドソンには既に、ツインズとナショナルズが4年契約を提示したと伝えられています。流石に5年以上を提示する球団はないと思いますので、後は金額等で移籍先が決まると思います。

 

⑦マット・デビッドソンがレッズとマイナー契約で合意

ST招待付きの契約です。2017年から2018年にかけて2年連続20HR超えもノンテンダーFAとなり、昨年はレンジャーズとマイナー契約。また二刀流を始めるという事で話題になりましたが、MLBでの出場試合0と最悪の結果になってしまいました。現時点ではレッズでも二刀流を続けるのかは不明です。

Photo BY Arturo Pardavila III 


いよいよアメリカでも2020年に突入して2020年の展望等の記事も出てきました。そんな今日はおめでたい話題と訃報が飛び込んできました。

 

①元ヤンキース投手ドン・ラーセンが死去

 

1956年のワールドシリーズ第5戦で完全試合を達成したドン・ラーセンが亡くなったと発表されました。90歳でした。

ラーセンは1929年生まれで1953年にデビュー。1955年からヤンキースに移籍して、2年連続二桁勝利を挙げました。そして1956年ドジャースと対戦したシリーズの第5戦で完全試合を達成。

後にも先にもワールドシリーズで完全試合を達成したのはラーセンただ1人。

チームもワールドシリーズ制覇を成し遂げました。

 

その後1967年までプレイしたラーセンの通算成績は、81勝91敗23SV、防御率3.78、1548.0イニング、849三振となっています。

詳細な成績はBaseball Referenceからご確認ください。

ご冥福をお祈りいたします。
 

②ゲリット・コールの妻が妊娠を発表 


このオフにヤンキースに移籍したゲリット・コールの妻であるエイミー・コールさんが妊娠を発表しました。エイミーさんはジャイアンツに所属しているブランドン・クロフォードの妹であり、クロフォードがコールからHRを打った時も話題になっていました。

 

またエイミーさんはコールも通っていたUCLAのソフトボールチームに所属しており、同時期に同じ学校に通っていた事が2人の出会いになりました。

個人的にはコールが投稿した写真では髭が生えているのがすごく気になります。

 

コールに関しては当ブログでもよく扱っているので、関連記事もご覧ください。

関連記事①:決め手はワイン?ゲリット・コールとヤンキースの契約の裏側

関連記事②:ゲリット・コールの歴史的好投を10の偉大な記録から振り返る

 


37644303111_e96ac95e1e_c

若干タイミングが中途半端な気もしますが、2019-2020のオフのFAやトレードについて簡単にまとめていきたいと思います。12月の前半の移籍等は忙しくてあまりチェックできていないのですが、最近は結構記事も読んでいるので備忘録がわりに残していきたいと思います。

 

・コール・カルフーンがDバックスと契約

契約総額は2$16M+3年目に$9Mのチームオプション。内訳は以下の通り

2020

$6M

2021

$8M

バイアウト

$2M

(2022)

$9M

 

エンゼルスがカルフーンのオプション破棄を発表した当日にDバックスはカルフーン側に連絡を入れたそうです。カルフーンは元々アリゾナ出身でDバックスファンだったそうで、本人も連絡をすぐに貰えて嬉しかったとのこと。

ただその後DバックスはFAのニコラス・カステヤノスを真剣に狙っていて、カステヤノスの値段が下がらなかった事でカルフーンとの契約をまとめたようです。

Dバックスはカルフーン獲得後もセンターを探しているみたいですが、今年のセンター市場の層が薄いこともありケテル・マーテをセンターに据えて凌ぐ可能性も高そうです。資金的には$10M程度は残っているのでまだ補強の可能性もありそうですが。

 

・筒香嘉智がレイズと契約

契約総額は2$12Mです。

 

レイズの交渉チームはウィンターミーティングが開催されていたサンディエゴを抜け出して、筒香がトレーニングしているロサンゼルス近郊まで会いに行って誠意をアピールしたそうです。交渉チームはエリック・ニアンダーGM、ケビン・キャッシュ監督に加えて日本人の福田紳一郎アスレチックトレーナーも入っていたようです。

レイズとの契約額よりも金銭的に高い条件を提示したチームもあったようですが、最終的にはレイズと合意しました。

レイズは筒香を3B,1B,LF,DH等で起用する方針です。

 

・ダラス・カイケルがホワイトソックスと契約

契約総額は3$55.5M+4年目に$20Mのチームオプション。内訳は以下の通り

2020

$18M

2021

$18M

2022

$18M

バイアウト

$1.5M

(2023)

$20M

 

カイケルが言うには、フレーミングに定評のあるヤスマニ・グランダルとの契約もホワイトソックスとの契約の決め手になったとのこと。また守備は高い評価を受けていないですが、カイケルと大学時代同僚だったジェームズ・マッキャンも捕手として控えています。

チームからはリーダーシップも期待されていますが、早速チームの主力であるルーカス・ジオリトやホセ・アブレイユに電話をかけたそう。ただしアブレイユは2019年の対戦で2回も死球を当てていたので、電話をかける時緊張したそうです()

 

・レッズが秋山翔吾と契約


レッズは昨年のチーム出塁率が.315と低く、これはリーグ12位の数字でした。その意味で日本で過去5年間毎年出塁率が.385超えの秋山は適材適所の人材でフィットするはず。

秋山自身もウィンターミーティングに足を運び、レッズ・Dバックス・レイズ・カブスと話し合いを持ったようです。その内Dバックスはカルフーン、レイズは筒香と契約して外野手を埋めた事もレッズにはプラスに働いたようです。

カブスはやはりペイロールの制約が大き過ぎたと指摘されています。

また一部スカウトは秋山がセンターは厳しいと指摘しているそうですが、レッズのGMはウィンターミーティングで秋山はセンターも大丈夫だと考えているとコメントしているのでセンターを守る機会もそれなりにありそうです。

・レッズがタイラー・ソーンバーグとマイナー契約

ソーンバーグは現在31歳で昨年はレッドソックスで防御率7.71と大不振で、6月にリリースされました。その後ドジャースと契約しましたが、MLB昇格は叶わず。今季は復活を期すシーズンになります。

そんなソーンバーグは元々ブルワーズに所属しており、ブルワーズ在籍時に指導を受けた投手コーチのデレク・ジョンソンが現在レッズの投手コーチを務めている事がレッズと契約合意した理由の1つとの事。2016年はブルワーズで防御率2.15と好成績を残していて、今季復活の目もある良い補強だと思います。

それにしてもジョンソン投手コーチの評判はとても良いですね。アストロズからFAとなったウェイド・マイリーもレッズ移籍の理由にジョンソンを挙げていました。
 

Photo BY Lorie Shaull 

17916029349_bc023fc1c8_c

MLB
もいよいよ明日でレギュラーシーズンが終了します。10月になると1日に行われる試合数も少なくなり、試合中継に有名なレポーターが登場する機会が多くなります。そんなレポーターを代表する存在が一際目立つ蝶ネクタイを着けたケン・ローゼンタール氏でしょう。彼はTwitterのフォロワーが100万を超えていて、MLB関連の移籍情報等を速報するのが早いことで知られています。ローゼンタール氏は今でこそ有料サイトThe Athletic でコラムを執筆していますが、その前はFox Sports で執筆活動を行なっていました。そこで今回は、彼が8年前にFox Sportsで蝶ネクタイを着けている理由を説明した記事を紹介したいと思います。

 

ローゼンタール氏は2010年のNLCSの最終戦が終わった後、フィリーズの本拠地を歩いている時に彼の当時の上司であったジム・バーナード氏からWSで蝶ネクタイを着用するようにと伝えられました。これは当時のFox Sportsの社長であるデビッド・ヒル氏からの直々の指令でした。

 

ローゼンタール氏自身も初めは戸惑い着用したくないと考えていたようです。しかし放送チームの和を乱したくないと考えて、最終的にこの指令を受け入れて2010年のWSで蝶ネクタイデビューを飾ります。蝶ネクタイは好評でしたが、Fox SportsWS期間限定の使用を考えていました。

 

そんなローゼンタール氏の元にダーニ・ジョーンズ氏から蝶ネクタイについて話したいとメールが届きます。ジョーンズ氏は元NFL選手で、蝶ネクタイを販売する会社を設立していました。そしてジョーンズ氏は様々なチャリティと手を組んでそれぞれのチャリティの方針やイメージに合わせた蝶ネクタイをデザインしていたのです。

 

そこで事情を知ったローゼンタール氏はチャリティの役に立ちたいと考えて、蝶ネクタイを2011年のシーズンから試合の放送がある日は毎回着用するようになったのです。

 

これがローゼンタール氏が現在も蝶ネクタイを着けている理由ですが、そもそも初めに着用するように言われた際に感じた戸惑いについても説明しています。

 

ローゼンタール氏は元々ボルチモアの地元紙でオリオールズ担当として1980年代にキャリアを始めました。その当時は紙の新聞の全盛期であり、新聞記者が自身の記事に個性を出す事はご法度とされていました。

 

しかしインターネットが世界を繋ぐ現代では紙の新聞の存在感は薄れつつあります。むしろスポーツ報道の中心はTVwebに移行しました。この現代の環境で記者に求められるものは80年代と真逆のものになってしまったのです。

 

つまり現代では記者の個性こそが重要になっているのです。実際にFox Sportsで記事を書く際には一人称()を使うように指示されたというエピソードも明かされています。もちろんこれは記者の個性を表現する為です。

 

さらにTVはまた違う難しさがあると綴られています。TVはショーであり、存在感が大事になるのです。ローゼンタール氏自身これを理解するのに時間がかかったと明かしており、現在(2011)も時々悩むとも語っています。

 

ローゼンタール氏は自身に関心が集まる事を嫌っていて、彼の家族も同様に蝶ネクタイを着ける事に反対しました。しかし実際に着用すると多くの反響があり、そのほとんどがポジティブなものだったそうです。 (終)

 

今回はMLB業界屈指の名物記者の最大の個性の誕生秘話を紹介しました。原文では今回のブログ記事で触れていない事も沢山書かれていますので、是非お読みください!

 

参考:https://www.foxsports.com/mlb/story/ken-rosenthal-to-wear-bow-ties-for-charity-during-mlb-on-fox-in-2011-season-032911

Photo BY: Bart Hanlon

 

このページのトップヘ