MLBの読み物

大手サイトでは扱われにくいMLBの少しマニアックな情報を発信するサイトです。野球好きの方は気軽に立ち寄ってください。

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私のTwitterをフォローしてくれている方はご存知の方も多いと思いますが、最近MLBに関するクイズを#MLBトリビアとつけて投稿しています。

今回の記事ではそれをまとめておきます。まとめておくことでいつでも振り返れるかと思います。
Twitterをやっていない人も楽しんでいただければと思います。取り敢えず20日出題分までです。

 

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Keith Allison 

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2018-2019
年のFA市場の大物と言えば、ブライス・ハーパーとマニー・マチャドです。年が明けて具体的な話が複数出てきているので、決着も近そうです。

この2人がどんな条件を引き出すのかは数年前から注目されていました。

 

オフの初めにMLBTRはハーパーに14$420Mとマチャドに13$390Mと予想していましたが、流石にそれには届かなさそうな情勢です。しかし2人とも10年契約を掴む可能性はまだ残されていると思います。

 

今回はそんな10年契約についての記事を紹介します。紹介する記事はBeyond the Box Scoreの記事でDevan Fink氏の記事です。Fink氏は実はまだ高校生です。

 上はFink氏の12月のツイートです。来年の秋からDartmouth Collegeに進学するようです。凄まじい才能ですね。

 

話が脱線しましたが、この記事では今まで結ばれた10年契約8例を振り返ってみようという話です。確かにサンプル数は少ないですが、ハーパーとマチャドの契約の将来性を占う上では大いに参考になると思います。

 

それでは実際に並べてみます(契約金額の大きさ順)

①ジャンカルロ・スタントン/25/13/$325M
 

②アレックス・ロドリゲス/32/10/$275M
 

③アレックス・ロドリゲス/25/10/$252M
 

④アルバート・プーホールス/32/10/$240M
 

⑤ロビンソン・カノー/31/10/$240M
 

⑥ジョーイ・ボット/30/10/$225M
 

⑦デレク・ジーター/27/10/$189M
 

⑧トロイ・トゥロウィツキー/26/10/157.75M

 

平均29/10.38/$237.96875M

大体10年契約の相場は10$240Mという感じです。

 

ここからはその契約が価値に合っているかを検証していきます。検証するツールは実際の契約額とその選手が契約期間に生み出したfWARに基づく$/fWARです。
$/fWARについてはこちらを参照してください。 

現在進行中の契約は経過部分までを対象とします。

 

選手名/実際の契約額/その選手が生み出した価値に基づく給料の合計/2つの金額の

①スタントン/$55M/$137.6M/+$82.6M
 

②ロドリゲス/$275M/$148.5M/-$126.5M
 

③ロドリゲス/$252M/$335.4M/+$83.4M
 

④プーホールス/$153M/$48.1M/-$104.9M
 

⑤カノー/$120M/$163.7M/+$43.7M
 

⑥ボット/$100M/$186.3M/+$86.3M
 

⑦ジーター/$189M/$220.6M/+$31.6M
 

⑧トゥロウィツキー/$119.75M/$169M/+$49.25M

 

驚くことに2例を除くと金額以上の価値を選手たちは生み出しているのです。

故障の多さが目立つトゥロウィツキーですら契約全額以上の価値を生み出していることが分かります。

進行中の契約の選手では、ボットは残りfWAR4.5を記録すれば彼の契約全額以上の価値を生み出したことになります。同じくカノーは残り5年間のfWAR8.5以上で達成でき、スタントンは9年でfWAR21.0以上が求められます。

 

この検証結果を見返すと、チームはハーパーとマチャドに10年契約を与えても過度な心配は無用な気がします。マイナスを生んでいる契約2例も契約時の年齢が32歳とかなりリスキーなものでした。2人は現在26歳ですから十分契約以上の価値を生み出すと思います。

 

いずれにせよ2人の行き先がどこになるのかが楽しみです。

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Keith Allison 


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現在のMLBでは従来のスカウティングよりも統計を中心に据えたデータ分析がチームの意思決定に活用されています。それを示すように各球団の編成トップはアイビーリーグに属する大学出身者のエリートが並びます。

 

そんなデータ中心時代にこそ必要とされる人もいる一方では、オールドスクール派でスカウト畑を歩んできた人の中にはMLB球団から解雇された人もいます。今回はその元スカウトのお話を紹介したいと思います。

 

今回紹介する記事はUSA TODAYのボブ・ナイチンゲール氏の記事でタイトルは「Opinion: Yankees pitcher to MLB scout to bench. One man's journey to get back to baseball.」です。

リンクはこちらです。

 

今回の物語の登場人物は元MLB選手のウェイド・テイラーさんです。MLB選手としては1991年にヤンキースの投手として23試合に登板。その後は故障もありMLBでの登板はありませんでした。

 

現役引退後はスカウトに転身されてヤンキースの1998年から2000年にかけての3連覇に貢献しました。その後91年にチームメイトだったドン・マッティングリー(MIA監督)の誘いもあってドジャースに移籍。さらにナショナルズとDバックスでスカウトを歴任しました。

 

しかしDバックスのチーム編成を担う上層部が2年前に一新されてトップにマイク・ヘイゼンを迎え入れたタイミングで職を失い現在は2年間MLBの仕事から離れています。

 

現在はUPSという運送会社での仕事のみしか収入がありません。貯金はなくなり選手年金も使い果たしました。現在は奥様も働いているようで、テイラーは非常に辛いと語っています。

 

そんな彼の逼迫した生活を支えているのが、PBSFと呼ばれるスカウト達の団体です。この団体の代表は現在ホワイトソックスのフロントオフィスに所属しているデニス・ギルバート氏が務めています。今週その団体の晩餐会が開催されて、テイラー夫妻もそこに出席しました。

 

このPBSFはスカウト達の寄付でお金を集めてテイラーを始めとしたここ数年で失職したスカウト達に経済的援助を行なっています。寄付で200万ドルを集めて昨年は約20人の元スカウトに援助を行なっています。

 

奥様のデビ・テイラーさんはナショナルズの試合などでレポートを行なっていた女性で12年前にテイラーと知り合いました。現在は11歳の娘の母をする一方で大学野球のレポーターをしてお金を稼いでいます。

 

テイラーは2017年にDバックスから解雇された後にどのチームからも声がかからず、その年の12月のウィンターミーティングでも仕事を探しましたが見つからず。警察官の仕事にも応募しましたが、当時53歳という年齢も関係して不採用となりました。現在はビジネスの勉強を進めていますが、本人もその勉強が何か成果をもたらすかは自信が持てずにいます。並行して知り合いの球団関係者に連絡を取りながら過ごしています。

 

テイラーは元同僚からも評判の良い人物でしたが、野球の急激な変化についていけず解雇されました。この記事の冒頭によるとここ数年で約100人のスカウトがレイオフ(一時解雇)されているようです。MLBのフロントオフィスと言えば、55000万ドル(50億円)の契約を結んだセオ・エプスティーン(カブス)のように華やかなイメージがありますが、その裏では苦しんでいる人もいることが分かる記事でした。テイラーが野球界に再就職できるように祈りながらこの文章を締めたいと思います。

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Tracy Lee Carroll

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マニー・マチャドがどのチームと契約するのか分かる瞬間が近づいています。現在有力候補として挙がっているのは、ヤンキース、フィリーズ、ホワイトソックスの3チームです。この中で最も意外なチームはホワイトソックスでしょう。

 

ここ数年は低迷しており昨年は100敗を喫しています。さらに期待された若手もヨアン・モンカダは想像以上に打てず、マイケル・コペックはTJと散々で正直チームが強くなる気配はありません。

 

そんなホワイトソックスはマチャドを勧誘するために、マチャドの奥様の兄であるヨンダー・アロンゾや親友の1人であるジョン・ジェイを獲得して外堀を埋めていく作戦を敢行しているとも言われています。

 

マチャドの獲得が成功するかは何とも言えませんが、ホワイトソックスには優れた武器を持った選手が複数います。彼らは1ツール特化型も多いためにまだ有名ではありませんが、2019年一気にブレイクする可能性も秘めています。今回はそんな選手を複数紹介したいと思います。

 

今回は昨年8月にMLB公式サイトで公開されたMike Petriello氏の「10 reasons why surging Sox are interesting」を参考にしています

 

Adam Engel(アダム・エンヘル)

MLB通算240試合に出場して、通算のOPS.574と外野手としては致命的とも言えるほど打てないエンヘル。そんな彼の魅力はズバリ守備です。

エンヘルはDRSこそ優れていませんが、OAAの数字が抜きん出ています。

OAAとはStatcastを用いて導かれる数字で、一言で要約すると平均よりアウトを稼いだ数を表しています。

OAAについてはこちらのNHKの記事が詳しいので参考にしてください。

 

OAAで見るとエンヘルは見事に2年連続でTOP5に入っていることが分かります。エンヘルの外野守備がいかに安定しているかをよく示していると言えるでしょう。

 

エンヘルのOAAが優れている理由は、彼のスピードにあります。これもStatcastを用いてスプリントスピードを分析すると実にMLB上位1%のスピードの持ち主だと分かったのです。スピードは盗塁の数にも反映されており昨年は16盗塁を記録しています。守備の達人エンヘルの活躍に注目です。

 

Tim Anderson(ティム・アンダーソン)

2013年のドラフト1巡目で入団したアンダーソンもいよいよ今年はMLB4年目を迎えます。1番の武器はパワーとスピードを兼ね備えている点で、昨年はそれぞれキャリアベストの20HR26盗塁をマークしています。5月には30-30を達成しうる選手としてムッキー・ベッツらと共に公式サイトで紹介されました。

 

BB%の低さが課題でしたが、昨年は前年から2倍以上向上させてこちらもキャリアベストの5.0%をマーク。今年一気に全国区の選手になる可能性がある選手として非常に気になる存在と言えるでしょう。

 

Jace Fry(ジェイス・フライ)

昨年50イニング以上投げた投手の中でK%32.7%は何と20位と非常に多くの三振を奪ったのがこのフライです。彼がここまでブレイクしたのは、カッターをレパートリーに加えたことが大きいようです。

 

速球系(シンカーと4シーム)よりもカッターの投球割合の方が多く昨年は31.8%も多投して被打率.169、空振り率49.4%とまさに伝家の宝刀状態でした。

今季もこのカッターが健在ならばシーズン終盤にはクローザーを務めるフライが見れるかもしれません。

フライに関しては以前投稿した別記事でも触れているので読んでみてください。

参考記事:2018年版MLB球種別最強投手

 

Jose Rondon(ホセ・ロンドン)

MLB+マイナー全カテゴリー合計で、昨年ホワイトソックスで最も多くのHRを打ったのがこのロンドンです。彼は17年までの7年間でHR19本だったのが昨年だけで24本を量産。本人もThe Athleticのインタビューで以前よりボールを打ち上げる意識を持っていると語っています。

さらに昨年内野4ポジションを全て守ったユーティリティ性も魅力です。

 

複数のポジションを守るユーティリティ性とFBRを生かしたHR激増とまさに時代を象徴するような選手になる可能性を秘めているのがこのロンドンであり、彼の名前は是非覚えておきたいものです。

 

今回は前半戦でしたが、近日中に後半も公開予定です。そちらもお楽しみに!

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dereksemmler 

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皆さんは様々な投手のGIFTwitterに投稿して、MLBの現役選手とも慕われている一般人を知っていますか?

その人の名前はロブ・フリードマン(Rob Friedman)と言います。Twitter上では,@PitchingNinjaを名乗っています。

 

フリードマン氏は昨年のシーズン初めに、MLB機構から申し立てを受けたTwitter社によって一度アカウントを凍結されています。

しかしその後現役選手のマーカス・ストローマン(TOR)やランス・マカラーズJr(HOU)、またMLB取材の記者ジェフ・パッサン氏(著書『豪腕』が有名です)の要請もあり凍結が解除されてツイートを再開しています。

 

現在は自身が作成するGIFMLBのロゴをつけるようになり、フォロワーも10万人を超えておりMLBの世界で一般人としては異常な数となっています。

 

フリードマン氏はアトランタ在住の弁護士であり、プロ野球を経験している訳でもありません。そんな彼が現役選手から支持されるまでになったきっかけは息子さんの存在がありました。息子さんが野球を始めて、彼に指導をしたいと思ったことで野球の勉強を真剣に始めたのです。

 

息子さんの指導のために身につけた野球の知識を還元するためにTwitterのアカウントを開設したとフリードマン氏はForbesの記事で語っています。

そんな彼が2019年にこの強力なコミュニティを生かして新たなプロジェクトFlatGroundを始めると発表しましたので、今回の記事ではそれを紹介していきます。

 

私がこのプロジェクトに関する記事を読んだ限りでは主に3つのメリットがありそうです。

以下順に説明していきます。

 

①プロを目指すアマチュア選手が、現役選手からアドバイスを得られる。

まずはアマチュア選手が動画を投稿します。それを見たプロ選手がアマチュア選手に助言を送ります(必ず貰えるのか等詳細はまだ分かりません)

実際にこのFlatGroundTwitterアカウント宛てに、全米のアマチュア選手やコーチ等が動画を送っています。またその動画に対してマカラーズやCJ・ウィルソン(LAA)が反応してアドバイスを送っています。以下のやり取りを見ればそれが分かると思います。

 

 

②スカウトやフロントオフィスの内部の人とも繋がり、埋もれている選手が発掘される可能性がある。

前述のようにフォロワー10万人を抱えているフリードマン氏の事はMLB各チームのフロントオフィスのスタッフも知っているはずで、選手達が投稿した動画で高評価を受ければプロ契約を結ぶ可能性もあります。

 

実際にMLBのチームから解雇されて、独立リーグでプレイしていた無名のテイラー・グルーバークリス・デューラ2人が2018年の秋にフリードマン氏の動画での紹介をきっかけにそれぞれレッズとブルワーズと契約に成功しました。(グルーバーは後にオリオールズに移籍)

詳細はこの記事にまとめられていますので、是非参考にしてください。

 

③最新の計測機器等を利用できる

現在の球界はハイテク機器が多数導入されています。アストロズに所属していた青木宣親選手が球場内のカメラの数に驚いた逸話は有名です。その最新の機器を用いて、様々なデータを集計・統計分析しています。

しかしそのような機器は値段が高額であるのも事実です。それらを導入できる家庭やチームは限られているのが現状でしょう。そこでこのプロジェクトのスポンサーになる企業や寄付金等を利用して、導入を進めていくようです。

 

アメリカではPerfect Game等のショーケースで選手が揃って自身の実力をアピールしています。しかしこのショーケースに行くためにも多額の資金が必要です。そのためこのハイテク機器等は主要都市等に設置して、少しでもアマチュア選手の負担を少なくするのが狙いだと言えます。

今回のプロジェクトの目標としてフリードマン氏は、安価あるいは無料でアマチュア選手がプロチームにアピールするために設備を提供する事を掲げています。

動画は、webサイトTwitterInstagramだけでなく現在開発中のアプリにも投稿できるシステムを作っていくようです。

 



勿論このサービスはアメリカ・カナダでの展開が中心になりそうですが、動画を送れば日本人の選手や監督に対しても助言を貰えると思います。この記事を読んだ日本人選手の方は送ってみるのもいいかもしれません(英語で送らないといけませんが)
Twitterアカウントを貼っておきますので、是非フォローしてみてください。


 

 

またこのことに関して本格的なニュースが入れば、加筆していく予定ですのでこまめに情報をチェックしてみてください。

(追伸1)
記事を公開してからTwitterでも告知を行い、その後FlatGroundさんからリプライを頂きました。質問したい事がありましたので、DMを送ってくださいとお願いしていくつかやりとりをしましたので報告します。

 

FlatGroundに協力しているMLBの選手の名前を具体的に教えてください。

現役・引退選手問わず複数の選手が協力してくれている。その中にはランス・マカラーズJrCJ・ウィルソンマーヴィン・フリーマン等も含まれています。

 

②日本人選手が動画を送る時に注意するべきことは何か?

ボールの速度を測るスピードガンを使用できる選手は、スピードガンを使って球速を表示してくれた方が指導をする側も非常に助かるので、可能な場合はスピードを表示してほしい。

 

③将来的にもサービスを無料で受ける事が出来るのか?

動画をFlatGroundに投稿してその動画を共有するサービスは無料で受けられます。大学のリクルーター(選手を探す人)やプロのスカウトもFlatGroundをフォローしていて常に新たな選手を探している。

④アプリの完成はいつ頃を予定しているか?

まだ分からないが、多分数ヶ月後になると思う。

 

FlatGroundの設立にMLBのチームは参画しているのか?

MLBのチームは参画していない。MLB機構も現状関わっていないが、MLB機構にも何らかの役割を担ってほしいと連絡してあり現在はその返答を待っている。

 

最後に日本の選手からのビデオが増えることを楽しみにしているとおっしゃっていました。

FlatGroundさん側は私のブログの読者の方からの質問にも回答するつもりとのことです。何か質問や問い合わせ等がある場合は私のTwitterアカウントに一言DMを送ってくださるとFlatGroundさんとお繋ぎします。
 

最後に参考のリンクを貼っておきます。
①Forbes https://www.forbes.com/sites/scottorgera/2019/01/04/pitching-ninja-rob-friedman-launches-flatground-to-help-pitchers-learn-and-be-seen/amp/ 
②SPORTTECHIE https://www.sporttechie.com/pitchingninja-launches-flatground-platform-to-educate-showcase-young-pitchers/ 

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Keith Allison 

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2018
年も後1週間で終わりです。

私はとても“早く”感じましたが、MLBでは今季もジョーダン・ヒックス(カージナルス)やウォーカー・ビューラー(ドジャース)といったボールのスピードが“速い”投手が多くデビューしました。

 

そこで今回は、MLB公式サイトのMike Petriello(マイク・ペトリエッロ)氏による記事を紹介していきます。

 

MLBの情報をTwitter等も活用して集めている方は、日々様々な投手の動画を投稿しているRob Friedmanさんを知っている方も多いと思います。あの方の動画ではいわゆる魔球のようなものもありますが、魔球が打者を打ち取るために効果的かは動画を見るだけでは正確に分かりません。

 

そこで今回ペトリエッロさんは、コンタクトの質、量、各球場の特性、守備等を考慮して計算されるxwOBAを元に各投手のボールを分析しているのです。もちろんこの数値が絶対ではありませんが、大いに参考になるでしょう。

 

*速球系は300球以上、その他変化球は250球以上投げている選手が対象です。

ちなみに各球種の平均値は

2シーム:.349

4シーム:.347

チェンジアップ:.283

スライダー:.267

カーブ:.255

となっています。

 

(1)4シーム

①先発投手

.250 -- Walker Buehler, Dodgers
.251 -- Max Scherzer, Nationals
.261 -- Jacob deGrom, Mets
.262 -- Chris Sale, Red Sox
.268 -- Carlos Martinez, Cardinals

 

シャーザーやデグロムといった本格派を抑えて、今季デビューしたビューラーが堂々のトップの座を獲得しています。来年もこれを維持できるか注目です。


 

②リリーフ投手

.198 -- Sean Doolittle, Nationals
.254 -- 
Juan Nicasio, Mariners
.255 -- 
Josh Hader, Brewers
.257 -- 
Edwin Diaz, Mariners
.257 -- 
Nick Wittgren, Marlins
.257 -- 
John Brebbia, Cardinals

 

1人異次元なデューリトル(ナショナルズ)の存在感が際立ちます。しかもこの4シームが投球の90%弱を占めているから驚きです。他には日米野球で来日したブレビア(カージナルス)の名前もあります。


 

(2)2シーム/シンカー

①先発投手

.235 -- Zack Wheeler, Mets
.235 -- 
Anthony DeSclafani, Reds
.257 -- Buehler, Dodgers
.264 -- 
Brad Keller, Royals
.265 -- 
Aaron Nola, Phillies

 

ビューラーがここでもランクイン。またオールスター以降11試合に先発して防御率1.68と一皮剥けた感のあるウィーラー(メッツ)1位となっているのも注目です。


 

②リリーフ投手

.194 --Adam OttavinoRockies
.224 -- 
Adam Cimber, Padres / Indians
.235 -- 
Tim Hill, Royals
.257 -- 
Jared Hughes, Reds
.258 -- 
Craig Stammen, Padres

 

現在FAのオッタビーノといえばスライダーのイメージが強いですが、2シームの威力もかなりのものだと分かりますね。インディアンスに所属しているアンダースローのシンバーが2位にランクしています。


 

(3)カッター/スライダー

①先発投手

.158 -- Dylan Bundy, Orioles 
.160 -- Sale, Red Sox
.172 -- 
James Paxton, Mariners
.178 -- 
Trevor Bauer, Indians
.186 -- 
Carlos Rodon, White Sox

 

今季防御率5.45と極度の不振に陥っていたバンディ(オリオールズ)がこの部門では1位を獲得。来季に期待が持てる数字です。

以降は妥当な感じで、6位はパトリック・コービン(ナショナルズ)が入っています。


 

②リリーフ投手

.101 -- Aroldis Chapman, Yankees
.126 -- Hader, Brewers
.139 -- 
Will Smith, Giants
.153 -- 
Jose Leclerc, Rangers
.157 -- 
Edubray Ramos, Phillies

 

今季30歳になったチャップマン(ヤンキース)がこの部門で首位に立ちました。空振り率も1位で、速球とスライダーの質が如何に高いかが分かります。以降の4人も今季50試合以上登板&防御率3点以下と実力者が並んでいます。


 

(4)カーブ

①先発投手

.133 -- Justin Verlander, Astros
.134 -- 
Blake Snell, Rays
.140 -- 
Lance Lynn, Twins / Yankees
.171 -- 
Mike Clevinger, Indians
.177 -- 
Jack Flaherty, Cardinals

 

サイ・ヤング賞を受賞したスネル(レイズ)の代名詞となったカーブ部門は僅差でバーランダー(アストロズ)が勝利。4シーム、スライダーのイメージも強いバーランダーですが、カーブの質も圧倒的です。意外枠はリン(レンジャーズ)でしょう。


 

②リリーフ投手

.133 -- Keone Kela, Rangers / Pirates
.140 -- Carl Edwards Jr., Cubs
.151 -- Jace Fry, White Sox
.153 -- Taylor Rogers, Twins
.160 -- Wade Davis, Rockies

リリーフ部門は先発部門と変わり、意外な選手がズラリ。この中には来年有名になる選手が紛れている可能性が高そうです。ホワイトソックスのジェイク・フライは今季51.1イニングで70三振を奪っていて四死球率等も悪くないので、来季が注目です。


 

(5)チェンジアップ

①先発投手

.164 -- Kenta Maeda, Dodgers
.188 -- 
Joe Musgrove, Pirates
.195 -- deGrom, Mets
.196 -- 
Stephen Strasburg, Nationals
.200 -- Scherzer, Nationals

 

デグロムやシャーザーらを抑えて前田健太が1位になっています。シーズン中にチェンジアップの握りを微調整したこともこの数字に貢献しているようです。


 

②リリーフ投手

.147 -- Juan Minaya, White Sox
.151 -- 
Tony Watson, Giants
.193 -- 
Kevin McCarthy, Royals
.201 -- 
Fernando Rodney, Twins / A's
.204 -- 
Erik Goeddel, Mariners / Dodgers

 

こちらもロドニー以外はそれほど有名でない選手が並んでいます。

ミナヤはBB/9 5.59を改善できればブレイクするでしょう。マッカーシーはK/9 5.75がリリーフ投手としては、物足りなく見えます。

グッデルは現在FAでお買い得な選手の雰囲気があります。


Photo By Arturo Pardavila Ⅲ

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いよいよ明日はMLBの関係者が勢揃いするウィンターミーティングの最終日です。その最終日の名物の1つが「ルール5ドラフト」です。

 

日本には現状無い仕組みですので、今回は簡単にルール5ドラフトの概要を説明してみたいと思います。今回はMLB公式サイトのhttps://www.mlb.com/mets/news/rule-5-draft-preview/c-301627212

の記事を参考にしています。

 

①指名順位

ドラフトの名を冠しているように、ルール5ドラフトは完全ウェーバー制であり指名順位が高いチームから順に指名していきます。指名順位は2018年のシーズン勝率によって決まります。

 

今回の指名1位は115敗を喫したオリオールズです。その後は勝率順に進んでいき、プレーオフでの成績等は一切反映されません。その為プレーオフに進出したブレーブスよりも進出できなかったレイズの方が指名順位が後になっています。

 

 

②指名対象の選手

指名対象の選手は大きく2つに分けて考える必要があります。その基準はMLBのプロ球団と初めて契約した年齢です。

契約した時点で18歳以下の選手はそこから5シーズン以内に40人枠に登録されなければ、ルール5ドラフトの対象となります。

一方で契約した時点で19歳以上の選手はそこから4シーズン以内に40人枠に登録されなければ、ルール5ドラフトの対象となります。

 

今年で考えるならば、2014年のドラフトで指名&契約した高校生の選手や2015年のドラフトで指名&契約した大学生の選手を想像すると分かりやすいかなと思います。

 

またプロ入りしてからチームが変わった選手も適用除外とはなりません。例えば現在マーリンズ所属のマッケンジー・ミルズは2014年のドラフト時点ではナショナルズ所属でした。その後彼は2度の移籍を経験していますが、今回指名される可能性があります。

 

 

③指名の仕組み

指名をするチームはその選手が所属していたチームに10万ドルを支払うことで選手を獲得できます。選手を指名したチームは翌年のシーズンにその選手を1年間25人枠に置いておく必要があります。もし成績不振等でその選手を外したいとなると、その選手は元所属チームに返却されます(通常のマイナー降格とは異なる)。また返却されたチームは指名球団に5万ドルを返金します。

 

指名は絶対行う必要があるわけではなく、指名を見送ることも可能です。また40人枠最大限まで選手は何人でも指名可能です。

今回はヤンキース等を筆頭に7チームがすでに40人枠の上限に達しており選手を指名できません。一方で最小のレンジャーズは34人等と多くの才能を加えられる可能性があります。

 

④過去の成功例

埋もれた才能を発掘するために行われるルール5ドラフトでは、多くの名選手が輩出されています。今回参照した記事の中で1990年以降のルール5ドラフトで指名された選手のWAR上位が掲載されていました。

1.ヨハン・サンタナ(元ツインズ等) 50.7

2.シェーン・ビクトリーノ(元フィリーズ等) 31.2

3.ジョシュ・ハミルトン(元レンジャーズ等) 28.1
4.
ダン・アグラ(元ブレーブス等) 17.5

5.ホアキム・ソリア(FA) 17.5

 

いずれもMLBファンには馴染みのある選手が多いと思います。今回指名される選手の中にも未来のスーパースターが埋もれている可能性も大いにあります。

 

 

⑤今回の目玉選手

今回ルール5ドラフトで対象となった選手で、MLB公式サイトのプロスペクトランキングでチーム別に30位以内に入っている選手は合計77名です。中には2015年のドラフトで一巡目に指名を受けたタイラー・ジェイ(ツインズ22)やリッチー・マーティン(アスレチックス12)といった元エリートも含まれています。

 

他にもロイヤルズの2017年最優秀マイナー投手を受賞したフォスター・グリフィン(ロイヤルズ29)100マイル超えの速球を投げるジュニアー・フェルナンデス(カージナルス14)、精密なコマンドが売りのトム・エシェルマン(フィリーズ29)等も個人的には気になります。

 

ライブ配信も公式サイトから観れるようですので、是非楽しんでください。

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http://bit.ly/2RVQGNu

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