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今朝発表されたアストロズのサイン盗みに関して、MLB機構のコミッショナーであるロブ・マンフレッド氏の署名入りの報告書(PDF全9ページ)を全文日本語でお伝えします。
まずは2017年シーズンの違反についての部分(PDF3ページ途中まで)です。

Part2こちら

Part3こちら

Part4こちらからそれぞれお読み頂けます。

2019
1112日、元アストロズの選手であるマイク・ファイヤーズは、The Athleticのケン・ローゼンタールとエヴァン・ドレリックが公開した記事で、2017年にアストロズがMLBのルールに違反するサイン盗みに関与したと公言しました。この記事の申し立てによって、多くのファンや他のMLBクラブの間で、MLBに関与する人々の規則の順守やスポーツマンシップと公正な競争の原則に関する重大な懸念が起こりました。この申し立てを最大限に真剣に扱い、調査部(DOI)に徹底的な調査を行うよう指示しました。私は、何が起こったのかについて、ファンとチームの透明性が非常に重要であると信じています。

 

最初に私たちの調査を通して、アストロズのオーナーであるジム・クレーンがこのレポートに記載されている行為を知っていたという証拠はまったくなかったと明記します。クレーンは、チームのメンバーの行動に非常に悩まされ、動揺し、私の調査を完全にサポートし、要求されたすべての情報への自由なアクセス権限を与えてくれました。

 

調査は、DOIのブライアン・ゼーリーとモイラ・ワインバーグが主導しました。両者は、野球の運営に関する問題を調査した経験が豊富にある人物です。 この調査は2016年から現在までの期間を対象としています。 調査中、DOI23人の現在およびかつてアストロズに所属していた選手を含む68人の関係者と面談を実施しました。 一部の証人は複数回面談を受けました。DOIは、何万もの電子メール、Slackの通信、テキストメッセージ、ビデオクリップ、写真もチェックしました。 アストロズは調査に全面的に協力し、要求されたすべての電子書類を作成し、要求されたすべての人物が面談に応じるようにしました。 リクエストに応じて、捜査のために特定のアストロズの従業員は携帯電話を提供しました。我々はアストロズとその関係者に、この問題に関連する証拠を提出し、私や私のスタッフにこの問題に関して議論を提示する機会を提供しました。

 

以下では、今回の調査の結果とアストロズと特定の個人を懲戒するという私の決定の根拠について説明していきます。

 

 I. 2017年シーズンのルール違反について
 

2017年シーズンの初めに、アストロズのビデオリプレイレビュールームのスタッフは、中央のフィールドカメラからのライブゲームフィードを使用して、アストロズの走者が2塁にいたときに使用する相手チームのサインを解読して送信を始めました。 サインが解読されると、ビデオリプレイレビュールームのスタッフが情報伝達係として機能してダッグアウトに情報を中継し、ダッグアウトにいる人物がダッグアウトの選手に伝えるか、ランナーにサインを伝えました。またシーズンの早い時期に、アストロズのベンチコーチ(当時)であるアレックス・コーラ(BOS監督)は、サイン情報を取得するためにリプレイ電話を使ってリプレイレビュールームに電話をかけていました。 少なくとも複数回リプレイレビュールームのスタッフは、テキストメッセージでサインに関する情報をダグアウトに伝えました。

 

2017年シーズンが開幕してから約2か月後、カルロス・ベルトラン(NYM監督)を含む選手グループは、チームが相手チームのサインを解読し、サインを打者に伝えることができると話し合いました。コーラは、ビデオルームの技術者が、アストロズのダッグアウトのすぐ外側にセンターフィールドカメラフィードを表示するモニターを設置するよう手配しました。 (センターフィールドカメラは主にプレイヤーディベロップメント目的で使用され、その目的での使用はMLBルールの下で許可されていました。)目撃者は、モニターの使用方法についてほぼ一貫した説明をしています。1人以上のプレイヤーがモニターでセンターフィールドカメラのライブフィードを視聴し、サインを解読した後、プレイヤーは近くのゴミ箱をバットで叩いて、次の球種を打者に伝えます。 (目撃者は、拍手、口頭、または大声でサイン情報を通信することを最初に実験したが、最終的にゴミ箱を叩くことが通信の好ましい方法であると判断したと説明しました。)選手達は時々、マッサージガンを使用してゴミ箱を叩きました。一般に、1つまたは2つのバン(ゴミ箱を叩く音)は特定のオフスピードピッチに対応し、速球に対してはゴミ箱が叩かれませんでした。

 

目撃者は一貫してこのサイン盗みを選手主導であると説明しており、コーラを除いて、ビデオリプレイレビュールームの選手でないスタッフは関与していませんでした。 しかし目撃者は、アストロズのダグアウトの近くにいるすべての人が、おそらくその行為を見たり聞いたりしたことも明かしています。 

ダッグアウトの近くに設置されたモニターを使用してサインを解読する選手に加えて、アストロズのリプレイレビュールームのスタッフは、部屋のモニターを使用してサインを解読し、ランナーが2塁にいたときに使用するためにそれらのサインをダグアウトに伝え続けました。2017年シーズンを通じて、チームは両方の方法でサイン盗みを行なっていたのです。

 

20178月レッドソックスは、リプレイレビュールームからスマートウォッチを着用しているダッグアウトの個人にサイン情報を送信している事が判明しました。 この事件はメディアから大きな注目を集め、2017915日にプレスリリースを発行して、レッドソックスに対する罰金を発表しました。

 

まず重要な事は、相手のキャッチャーが使用しているサインを解読しようとする試みはメジャーリーグの野球規則の違反ではないという事です。 しかしメジャーリーグの野球規則は試合中の電子機器の使用を禁止しており、そのような電子機器は「サイン盗みやチームに有利な情報を伝える目的で使用することはできない」と規定されています。 テクノロジー特にリプレイプロセスで使用されるテクノロジーの普及により、電子機器の適切で不適切な使用を監視することがますます難しくなっています。 それにもかかわらずコミッショナーオフィスによる調査に基づいて、2017年のシーズン中レッドソックスはビデオリプレイルームからダッグアウトのアスレチックトレーナーに電子通信を送信することにより、上記の規則に違反したと結論付けました。

 

レッドソックスの調査結果を発表するプレスリリースの発行に続いて、私はその日にすべてのチームに文書を発行しました。サインを盗むための電子機器の使用に関する規則を繰り返し伝えて、(違反した場合は)コミッショナーオフィスで厳正に対処すると伝えました。文書ではチームのGMと監督が将来の規則違反に対して責任を負うと明確に述べました。 したがって2017915日の時点で、すべてのチームは電子機器を使用してサインを盗むことは、コミッショナーオフィスにより厳しく対処されると分かっていました。

 

レッドソックス事件に関連した騒動とすべてのチームに送った915日の文書にもかかわらず、アストロズはリプレイレビュールームとダッグアウトの隣にあるモニターの両方を使用して、レギュラーシーズンの残りの期間とポストシーズンを通して、サイン盗みを続けました。

Photo BY CMy23 

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今日は小さな動きがポツポツとありました。ナッツの補強はかなり順調ですね。

 

①スターリン・カストロが2$12Mでナショナルズと契約

昨年はマーリンズに所属していたカストロが、同地区のナショナルズに移籍。ブルワーズも獲得を狙っていたが、最終的にはデイビー・マルティネス監督率いるナショナルズでプレイしたいと思った事が決め手になったようです。

 

マルティネス監督はカブスでコーチ歴もあるし、カブス時代の同僚から評判を聞く機会もあったのかもしれません。後はコンテンダーを追われる形で放出された過去があるから、コンテンダーで戦いたい思いが強かったのでしょう。

 

カストロは1990年生まれの野手では唯一MLB10年戦っている選手で、コンタクト能力に長けています。実際同年生まれではホセ・アルテューベを上回り最多の1617安打を放っています。一方で選球眼や長打力はそれほどではありません。ただしキャリア10年でrWARがマイナスを記録したのが1年だけですから、チームにプラスの価値をもたらす選手なのは間違いないです。

 

ナショナルズはカストロを2塁で起用するようなので、ジョシュ・ドナルドソン獲得競争からは撤退しないとの事。ドナルドソンには、ツインズとブレーブスとナショナルズが4年契約を提示しておりおそらくこの3チームに絞られたのではないかと個人的には思います。

 

またナショナルズはデビッド・ヘルナンデスとのマイナー契約も発表しました。

 

②マーリンズがパット・ベンディットとマイナー契約

STへの招待付きです。34歳でMLBでのキャリアも乏しい選手ですが、今季から導入される最低打者3人と対戦するルールのもとでは重宝される可能性がありそうと指摘されています。

 

ペンディットは両投げなので、左右どちらの打者が来ても対応できるという意味では面白い補強です。またMLBでは結果を残していませんが、昨年も25試合の登板で防御率2.85AAAでは好成績を残しています。

 

③ロッキーズがクリス・オーウィングスとマイナー契約

STへの招待付きでMLBロースターの枠を掴めば、$1M貰える契約です。2009年のドラフト1(全体41)Dバックスに入団した選手で、有望株として長年期待されていました。しかしキャリアでOPS.750を超えた年がなく、2018年オフにノンテンダーFAとなりました。

 

その後ロイヤルズと契約して再起を期しましたが、期待に応えられず。守備も平均程度ですが、ノーラン・アレナド放出の噂もあるロッキーズなのでチャンスはある程度あるかと思います。

 

④ジャイアンツがタイソン・ロスとマイナー契約

STへの招待付きで、MLBロースターに入れば$1.75M+プラスインセンティブ$1.75Mの契約です。投げられれば一定以上の成績を残すが、故障が多いという印象です。昨年はタイガースで7試合に投げて防御率6.11で、6月以降は故障で登板機会もありませんでした。地元であるベイエリアに戻っての活躍に期待です。

 

⑤オスカー・コラスがMLBチームとの契約を求めて亡命

コラスは現在21歳。ソフトバンクの2軍でプレイしていた選手ですね。まだ1軍でのプレイがない選手ですが、Baseball Referenceでは2軍での成績を1軍での成績と区別がつかないように載っています。

 

これは結構ミスリード感があるし、キューバの大谷翔平との表現も見ましたが流石にこれは過大評価かなと正直思います。

 

Photo BY Ian D’Andrea

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今日は動きが多い1日でした。アメリカは年始に休暇を取る文化がないそうで、早速2日から動きがあるからみたいですね。

 

①ルイス・ロバートがホワイトソックスと6$50Mでの契約に合意。

契約の詳細は以下の通り。

2020

$1.5M

2021

$3.5M

2022

$6M

2023

$9.5M

2024

$12.5M

2025

$15M

バイアウト(2026)

$2M

バイアウト(2027)

$2M

(2026)

$20M

(2027)

$20M

ロバートは現在MLB公式サイトのプロスペクトランキングで全体3位のプロスペクト。キューバ出身で亡命を経て2017年にホワイトソックスと契約。その当時のサインボーナスが$26Mである事からも分かりますが、元々超トッププロスペクトと目されていました。

 

その後2018年に本格的にプロデビューしましたが、故障もありシーズンは微妙な成績でした。ただその後秋のアリゾナフォールリーグでは素晴らしい成績を残しました。

 

そして昨年2019年は一気に階級とスターダムを駆け上り、プロスペクトランキングもグングン上昇しました。既にAAAでプレイしていますが、今回の契約で開幕MLBが濃厚になってきました。本人も記者会見で自信満々のコメントを残しています。

 

今回の契約延長で、ロバートは史上5人目のMLBデビュー前に長期契約を結んだ選手になりました。またホワイトソックスでは、昨年のイロイ・ヒメネスに続き2人目になります。

 

ロバートの今回の契約延長に伴い、ホワイトソックスはチームのコアがさらに強化されました。以下のジェフ・パッサンのツイートでも言及されていますが、主力の多くが最低でも2023年まで4シーズン以上保有できる状態です。さらにMLBデビュー前のニック・マドリガルやアンドリュー・ボーンもいますから、本当に楽しみです。


またチームが期待するようにロバートが開幕をMLBで迎えれば、ノマー・マザーラとヒメネスと共に過去20年間で2例しかない外野手3人が25歳未満になります。残り2例は以下の通りです。


②ウィル・ハリスが3年$24Mでナショナルズと契約

アストロズからFAになっていたリリーバーのハリスがナショナルズ移籍となりました。ワールドシリーズで敗れた相手、しかも自身が逆転HRを打たれたナショナルズへの移籍は驚きましたが、ナショナルズはオフの初めからアプローチしていたようでそれが実る形になりました。

 

昨年は68試合に登板して、防御率1.50と絶好調でした。35歳の年齢は不安要素ですが、安定した成績を残してきた選手であり過度の心配は不要ではないかと思います。ハリスはアストロズ時代の同僚ライアン・プレスリーの結婚式に出席後急遽ワシントンに向かい身体検査を受けたそうです。

 

一方で気になるのはアストロズで選手が大量に流出するのに対し、獲得したのが捕手のダスティン・ガーノーだけと寂しい結果となっています。

 

③ジェイソン・カストロが1$6.85Mでエンゼルスと契約

ツインズからFAになっていたカストロには、古巣のアストロズ等も興味を寄せていましたが最終的にはエンゼルスが新天地に決まりました。

 

カストロは打撃での貢献は限定的ですが、守備ではフレーミングでプラスの数値を出すなど投手の能力を引き出す事が出来る選手です。起用は既にチームに所属しているマックス・スタッシとの併用が濃厚です。

 

④ヤンキースのドミンゴ・ヘルマンが81試合の出場停止処分

DVで逮捕されたヘルマンへの処分が発表されて、81試合の出場停止となりました。ただし2019年シーズンで既に18試合処分を紹介しており今季は初めの63試合に出場できなくなりました。

 

またSTへの参加も禁止となり、最短復帰は65日のレイズ戦となりました。昨年はプレーオフでの出場も禁じられましたが、今季ヤンキースが復活した場合はプレーオフでの出場は認められます。

 

⑤ドジャースはリンドーアよりベッツに興味ありか

このオフの補強がほぼないドジャースですが、今日に入り噂されているリンドーアよりもレッドソックスのベッツへの関心が高いとMLB公式サイトが報じています。

 

ドジャースには既に外野手がかなりいるので、もしベッツの獲得が実現すると既にMLBデビューしている選手も動きそうで大型トレードになる事は確実でしょう。

 

⑥ブレーブスがドナルドソンに4年契約を提示

ブレーブスからFAとなったドナルドソンには既に、ツインズとナショナルズが4年契約を提示したと伝えられています。流石に5年以上を提示する球団はないと思いますので、後は金額等で移籍先が決まると思います。

 

⑦マット・デビッドソンがレッズとマイナー契約で合意

ST招待付きの契約です。2017年から2018年にかけて2年連続20HR超えもノンテンダーFAとなり、昨年はレンジャーズとマイナー契約。また二刀流を始めるという事で話題になりましたが、MLBでの出場試合0と最悪の結果になってしまいました。現時点ではレッズでも二刀流を続けるのかは不明です。

Photo BY Arturo Pardavila III 


いよいよアメリカでも2020年に突入して2020年の展望等の記事も出てきました。そんな今日はおめでたい話題と訃報が飛び込んできました。

 

①元ヤンキース投手ドン・ラーセンが死去

 

1956年のワールドシリーズ第5戦で完全試合を達成したドン・ラーセンが亡くなったと発表されました。90歳でした。

ラーセンは1929年生まれで1953年にデビュー。1955年からヤンキースに移籍して、2年連続二桁勝利を挙げました。そして1956年ドジャースと対戦したシリーズの第5戦で完全試合を達成。

後にも先にもワールドシリーズで完全試合を達成したのはラーセンただ1人。

チームもワールドシリーズ制覇を成し遂げました。

 

その後1967年までプレイしたラーセンの通算成績は、81勝91敗23SV、防御率3.78、1548.0イニング、849三振となっています。

詳細な成績はBaseball Referenceからご確認ください。

ご冥福をお祈りいたします。
 

②ゲリット・コールの妻が妊娠を発表 


このオフにヤンキースに移籍したゲリット・コールの妻であるエイミー・コールさんが妊娠を発表しました。エイミーさんはジャイアンツに所属しているブランドン・クロフォードの妹であり、クロフォードがコールからHRを打った時も話題になっていました。

 

またエイミーさんはコールも通っていたUCLAのソフトボールチームに所属しており、同時期に同じ学校に通っていた事が2人の出会いになりました。

個人的にはコールが投稿した写真では髭が生えているのがすごく気になります。

 

コールに関しては当ブログでもよく扱っているので、関連記事もご覧ください。

関連記事①:決め手はワイン?ゲリット・コールとヤンキースの契約の裏側

関連記事②:ゲリット・コールの歴史的好投を10の偉大な記録から振り返る

 


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若干タイミングが中途半端な気もしますが、2019-2020のオフのFAやトレードについて簡単にまとめていきたいと思います。12月の前半の移籍等は忙しくてあまりチェックできていないのですが、最近は結構記事も読んでいるので備忘録がわりに残していきたいと思います。

 

・コール・カルフーンがDバックスと契約

契約総額は2$16M+3年目に$9Mのチームオプション。内訳は以下の通り

2020

$6M

2021

$8M

バイアウト

$2M

(2022)

$9M

 

エンゼルスがカルフーンのオプション破棄を発表した当日にDバックスはカルフーン側に連絡を入れたそうです。カルフーンは元々アリゾナ出身でDバックスファンだったそうで、本人も連絡をすぐに貰えて嬉しかったとのこと。

ただその後DバックスはFAのニコラス・カステヤノスを真剣に狙っていて、カステヤノスの値段が下がらなかった事でカルフーンとの契約をまとめたようです。

Dバックスはカルフーン獲得後もセンターを探しているみたいですが、今年のセンター市場の層が薄いこともありケテル・マーテをセンターに据えて凌ぐ可能性も高そうです。資金的には$10M程度は残っているのでまだ補強の可能性もありそうですが。

 

・筒香嘉智がレイズと契約

契約総額は2$12Mです。

 

レイズの交渉チームはウィンターミーティングが開催されていたサンディエゴを抜け出して、筒香がトレーニングしているロサンゼルス近郊まで会いに行って誠意をアピールしたそうです。交渉チームはエリック・ニアンダーGM、ケビン・キャッシュ監督に加えて日本人の福田紳一郎アスレチックトレーナーも入っていたようです。

レイズとの契約額よりも金銭的に高い条件を提示したチームもあったようですが、最終的にはレイズと合意しました。

レイズは筒香を3B,1B,LF,DH等で起用する方針です。

 

・ダラス・カイケルがホワイトソックスと契約

契約総額は3$55.5M+4年目に$20Mのチームオプション。内訳は以下の通り

2020

$18M

2021

$18M

2022

$18M

バイアウト

$1.5M

(2023)

$20M

 

カイケルが言うには、フレーミングに定評のあるヤスマニ・グランダルとの契約もホワイトソックスとの契約の決め手になったとのこと。また守備は高い評価を受けていないですが、カイケルと大学時代同僚だったジェームズ・マッキャンも捕手として控えています。

チームからはリーダーシップも期待されていますが、早速チームの主力であるルーカス・ジオリトやホセ・アブレイユに電話をかけたそう。ただしアブレイユは2019年の対戦で2回も死球を当てていたので、電話をかける時緊張したそうです()

 

・レッズが秋山翔吾と契約


レッズは昨年のチーム出塁率が.315と低く、これはリーグ12位の数字でした。その意味で日本で過去5年間毎年出塁率が.385超えの秋山は適材適所の人材でフィットするはず。

秋山自身もウィンターミーティングに足を運び、レッズ・Dバックス・レイズ・カブスと話し合いを持ったようです。その内Dバックスはカルフーン、レイズは筒香と契約して外野手を埋めた事もレッズにはプラスに働いたようです。

カブスはやはりペイロールの制約が大き過ぎたと指摘されています。

また一部スカウトは秋山がセンターは厳しいと指摘しているそうですが、レッズのGMはウィンターミーティングで秋山はセンターも大丈夫だと考えているとコメントしているのでセンターを守る機会もそれなりにありそうです。

・レッズがタイラー・ソーンバーグとマイナー契約

ソーンバーグは現在31歳で昨年はレッドソックスで防御率7.71と大不振で、6月にリリースされました。その後ドジャースと契約しましたが、MLB昇格は叶わず。今季は復活を期すシーズンになります。

そんなソーンバーグは元々ブルワーズに所属しており、ブルワーズ在籍時に指導を受けた投手コーチのデレク・ジョンソンが現在レッズの投手コーチを務めている事がレッズと契約合意した理由の1つとの事。2016年はブルワーズで防御率2.15と好成績を残していて、今季復活の目もある良い補強だと思います。

それにしてもジョンソン投手コーチの評判はとても良いですね。アストロズからFAとなったウェイド・マイリーもレッズ移籍の理由にジョンソンを挙げていました。
 

Photo BY Lorie Shaull 

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このオフにアストロズからFAになったゲリット・コールがヤンキースと9$324Mという衝撃的な契約を結びました。コールのこの契約は総額、年平均の両方で史上最高額となりました。もちろんコールはこの契約額の大きさにも魅了されたでしょうが、ヤンキースは金銭面以外にも交渉の過程で誠意を見せました。

 

今回はそのヤンキースとコールの契約合意の裏側について詳細に解説した記事を紹介したいと思います。紹介させて頂く記事はYahoo SportsHannah Keyser記者によるNew Yankees ace Gerrit Cole weaves a classic New York story, in detailという記事です。是非こちらの記事もお読みください。

 

 

ヤンキースの交渉チームと面談を行った日の午後1130分の事だ。ベッドに背筋を伸ばして座っていたゲリット・コールにとって1つ謎が解けた。答えはルーであると。

 

ルーとはルー・ククッツァの事を指している。ルーはヤンキースタジアムでアウェイチームのアテンダント(お世話係)を担当している。コールは彼がアストロズの選手としてヤンキースと対戦した時に、ルーにお世話になった。

 

その時にコールはルーに、彼が食べた食事の写真を見せていた。その写真の中には、コールが妻とイタリアを訪問した際の食事の写真も含まれていた。コール夫妻はその際にマセト(ワイン)2004年物を口にしていた。

 

おそらくコールはそのワインの写真もルーに見せていたのだろう。そしてそれがきっかけで、ヤンキースのアーロン・ブーン監督は交渉の際の手土産にコールの好物であるマセトの2004年、2005年物を持って来たのだ。

 

コールはブーンがマセトを持って来た時にとても驚いた。そしてどうしてヤンキースは彼の好きなワインを知っているのかを1日中考えていた。その答えこそが冒頭のルーだったのだ。




またコールは記者会見で、2001年のワールドシリーズで特製のボードを掲げている彼を写した有名な写真を真似てボードを掲げた。またこの有名なボードについても彼は少し触れている。実はあのボードを作ったのはコールではないのだ。


 コールは南カリフォルニア地域で育ったが、ニューヨークの学校に通っていたヤンキースファンの父の影響で彼自身もまたヤンキースファンになった。そんなヤンキースファンの親子は、ダイヤモンドバックスとヤンキースが激突した2001年のワールドシリーズでヤンキースを応援するためにアリゾナに向かった。

 

親子はフェニックスにあるリッツ・カールトンに宿泊していた。偶然にもヤンキースの選手やスタッフが宿泊しているホテルであり、コール親子は当時のヤンキースのオーナーであるジョージ・スタインブレーナーと同じ階に泊まっていた。

 

第7戦までもつれたシリーズで、コール親子は第6戦を観戦した。第1戦と第2戦もアリゾナで行われていたので、コール親子が泊まる数日前に別の家族が同じホテルに宿泊していた。その家族が作ったボードをコールが受け取りスタジアムに持っていた事で、有名な写真は生まれたのである。

 

その後18年の時を経て球界で今最も支配力のある先発投手になったコールは、父親ジョージからオーナーの地位を受け継いだ現ヤンキースオーナーであるハル・スタインブレーナーからも絶賛されている。

 

ジョージと異なりFAに大金を注ぐことにそれほど積極的でなかったハルは、コールについて過去数年のFAの選手とは違い本物のゲームチェンジャーだと語っている。

 

ヤンキースは当初8年契約を提示していた。しかしコール獲得を目論むドジャースやエンゼルスを振り切るために、比較的早い段階で9年契約を提示した事がハルオーナーの本気度を示しているとも言える。

 

記者会見ではヤンキースを選んだ理由を、ヤンキースの選手としてプレイする事が子供の頃からの夢だったからとコールは答えた。しかしきっと理由はそれだけではないだろう。ヤンキースが見せた誠意にもきっと心を動かされたに違いない。コール獲得でワールドチャンピオン最有力候補に躍り出た2020年のヤンキースが早くも楽しみである。

 

参考:New Yankees ace Gerrit Cole weaves a classic New York story, in detail

Photo BY: Bart Hanlon

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近年MLBではプロ経験がないコーチや大学野球のコーチがMLBのチームになる事例も増えてきています。そんな傾向の裏にある現代のMLBのコーチに求められる能力は何かを解説した記事を今回は紹介したいと思います。

 

それは2018517日にSPORTTECHIEに掲載された「Throw BP, Know SQL: The Modern Baseball Coach’s Job Description」という記事です。概要を伝えるために省略している部分も多いので、是非元の記事もお読みください。

 

サム・フォルドは8年間MLBでプレイして昨年の秋に引退した。彼はその後フィリーズに新たに創設された役割であるメジャーリーグ選手情報コーディネーターに就任した。

 

フォルドは球界でも屈指の高学歴な選手として知られている。スタンフォード大学で経済学の学士号を取得。その後メジャー昇格前は統計学の修士号を取得する為に、勉強に励んでいた。また彼は対戦相手の研究にも熱心に取り組んでいた。一般的な指標だけでなく、対戦相手の4シームのフライ/ゴロ等若干細かい数字にも精通していた。

 

このようなユニークな経歴のお陰で、彼は選手達に複雑なデータを共有するという仕事をするにはピッタリの存在になった。

 

彼が伝えたいメッセージはフィリーズの選手達に着実に浸透しつつある。例えば野手は、コーチが強調する一方で理解するのが難しいwRC+wOBAといった指標での成績を伸ばしつつある。また投手陣の中には自身の球種のレパートリーの中で、見落とされていた球種が実際にはとても効果的な球種であると知り驚いた選手もいる。

 

フォルドは野球のコーチの新たなタイプの1人で、その役割はデータ分析を選手達に上手く伝える事にある。2015年にStatcastが導入されて以降、フィールド上で起こる事に関してより多くのデータを収集する事が可能になった。今やデータは打順の組み方から選手の評価まで、全ての球団の意思決定を支配していると言える。しかしその知識が、必ずしも現場まで行き届いているわけではない。

 

(チーム編成を担う)フロントオフィスの人達は彼ら自身がデータを見るのにかなりの時間を割いているから、野球に関わる全ての人がデータを理解していると思い込んでいる。しかし選手達の多くは詳細なデータを自ら調べない限り、データについて大まかにしか理解していない。」とフォルドは語る。

 

私は3年前に球界関係者にアンケートを実施した。その結果、フロントオフィスのメンバーが扱う高度なデータのうち選手に届いている情報は非常に少ないということが判明した。パイレーツが情報共有には最も優れていて、データを重視する事で有名なアストロズやレイズも選手と上手く情報を共有出来ていた。

 

しかし現在2018年には、データの知識を持つコーチの役割が激増している。例えばレイズはメジャーリーグフィールドコーディネーターとしてロッコ・バルデリ(現ツインズ監督)を採用している。レイズでバルデリが担うような役職を担当するスタッフをドジャース、アストロズ、レッドソックス、パイレーツも採用している。

 

2016年にアストロズは、チーム傘下のマイナーのチームでプレイヤーデペロップメントを専門にするコーチの役職を設置して、Tommy KawamuraAaron DelGiudice を採用した。彼らに加えて、GMを務めるジェフ・ルーノーの右腕的存在であるシグ・メジャルらもマイナーリーグでの選手育成に関与している(メジャルは2018年オフにマイク・イライアスGMと共にオリオールズに移籍して、現在はGM補佐を務めている)

 

アストロズのジェフ・ルーノーGMによると、現在コーチを募集する際に条件として提示する特徴は次の2点である。

①打撃投手を務められること

SQLを理解していること(SQLとはデータベースを管理する為に使われるデータベース言語)

 

この2つのスキルを兼ね備えている人物は僅かしかいない。

 

アストロズにここ数年で新たに採用されたコーチの仕事は、ヒューストンにあるアストロズのフロントオフィスから生まれたイノベーションを取り入れ、マイナーリーグでも高度なデータを使いこなす環境を整備する事であった。アストロズ傘下のマイナーのチームが“実験室になり、さまざまなアイデアの有効性をテストし、MLBに到達する前に選手達とスタッフに複雑な概念を理解させるのを手助けしたとルーノーGMは語っている。

 

近年は大量のデータがあり、選手を圧倒させるほどである。実際にルーノーGMも得られる情報が過剰だと認めている。選手達に高度なデータを伝えるためのプロセスはフロントオフィス→コーチ→選手の3段階であり、これは基本的に今も昔も変わらない。しかし現在ではこのプロセスの中で、統計学に精通したコーチあるいは選手と直接関わるアナリストの存在感が増しつつある。

 

特にその最新のデータによって今まで正しいと考えて実行してきた事を改める必要がある場合には、選手は最新のデータを伝える人物を信用する必要がある。だからこそ多くの球団は選手と信頼関係を築いているコーチ達にその役割を任せてきた。しかし記事の初めに見てきたフィリーズやアストロズ、パイレーツはそれと異なり、選手とアナリストを、コーチを介さずに直接繋げようとしているのである。選手達から何か質問が出れば、アナリスト達が直接にその疑問を解決するのだ。

 

ナショナルズのデイビー・マルティネス監督は「可能な限りすべての情報を使用している。また選手に提供する情報の量は各人で分けている。多くの情報を欲しがる選手もいれば、それほど情報を求めない選手もいる。」と語る。

 

チームでクローザーを務めるショーン・ドゥーリトルは、彼が最も興味を持っているのはリリースポイントに関するデータだと発言している。シーズン序盤で好投を重ねた後に、彼はコーチにその試合の時のリリースポイントを基準にするように伝えた。現在の彼は自身のリリースポイントが基準から外れていた場合に限って、データをチェックするようにしている。

 

「データからのフィードバックは気に入っているよ。マウンドで感じた事とデータが一致するかを確認したいと思って使っている。」とドゥーリトルはコメントしている。

 

また対戦相手に関わらず、最も役に立つ事は定量的なデータを定性的なデータに変える事だともドゥーリトルはコメントしている。

 

例えば特定の打者がストライクゾーン外のボールをどれだけ空振りしたかのようなデータではなく、得点圏の時には積極的に打ちに行くというデータが役に立つという事である。

 

球界に入る前にはエンジニアやスタートアップ企業の幹部、経営コンサルタントとして働いていたルーノーは、球界で求められるコミュニケーションが他の業界と少し異なる事に気付いた。

 

「球界で働き始めて数年間のうちに、他の業界で求められるような事実とデータに基づく方法で周囲の人々を説得する従来の方法が重要ではないと悟りました。球界ではそれぞれの状況について話す必要があり、周囲の人間と密接に繋がる事が求められます。そして周囲の人達に自身の考えを納得してもらい、最終的にその考えを彼ら自身のものにしてもらう必要があるのです。」

 

またかつてアスレティックスでボブ・メルビン監督のもとでプレイしたドゥーリトルは、選手達がメルビンのもとでプレイする事を好きだった理由を「メルビンは選手とのコミュニケーションに長けていて、彼が下す決定の理由を分かりやすく伝えてくれるからだ。」と明かしている。

 

参考:Throw BP, Know SQL: The Modern Baseball Coach’s Job Description

Photo BY: WEBN-TV

 

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