MLBの読み物

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いよいよ明日はMLBの関係者が勢揃いするウィンターミーティングの最終日です。その最終日の名物の1つが「ルール5ドラフト」です。

 

日本には現状無い仕組みですので、今回は簡単にルール5ドラフトの概要を説明してみたいと思います。今回はMLB公式サイトのhttps://www.mlb.com/mets/news/rule-5-draft-preview/c-301627212

の記事を参考にしています。

 

①指名順位

ドラフトの名を冠しているように、ルール5ドラフトは完全ウェーバー制であり指名順位が高いチームから順に指名していきます。指名順位は2018年のシーズン勝率によって決まります。

 

今回の指名1位は115敗を喫したオリオールズです。その後は勝率順に進んでいき、プレーオフでの成績等は一切反映されません。その為プレーオフに進出したブレーブスよりも進出できなかったレイズの方が指名順位が後になっています。

 

 

②指名対象の選手

指名対象の選手は大きく2つに分けて考える必要があります。その基準はMLBのプロ球団と初めて契約した年齢です。

契約した時点で18歳以下の選手はそこから5シーズン以内に40人枠に登録されなければ、ルール5ドラフトの対象となります。

一方で契約した時点で19歳以上の選手はそこから4シーズン以内に40人枠に登録されなければ、ルール5ドラフトの対象となります。

 

今年で考えるならば、2014年のドラフトで指名&契約した高校生の選手や2015年のドラフトで指名&契約した大学生の選手を想像すると分かりやすいかなと思います。

 

またプロ入りしてからチームが変わった選手も適用除外とはなりません。例えば現在マーリンズ所属のマッケンジー・ミルズは2014年のドラフト時点ではナショナルズ所属でした。その後彼は2度の移籍を経験していますが、今回指名される可能性があります。

 

 

③指名の仕組み

指名をするチームはその選手が所属していたチームに10万ドルを支払うことで選手を獲得できます。選手を指名したチームは翌年のシーズンにその選手を1年間25人枠に置いておく必要があります。もし成績不振等でその選手を外したいとなると、その選手は元所属チームに返却されます(通常のマイナー降格とは異なる)。また返却されたチームは指名球団に5万ドルを返金します。

 

指名は絶対行う必要があるわけではなく、指名を見送ることも可能です。また40人枠最大限まで選手は何人でも指名可能です。

今回はヤンキース等を筆頭に7チームがすでに40人枠の上限に達しており選手を指名できません。一方で最小のレンジャーズは34人等と多くの才能を加えられる可能性があります。

 

④過去の成功例

埋もれた才能を発掘するために行われるルール5ドラフトでは、多くの名選手が輩出されています。今回参照した記事の中で1990年以降のルール5ドラフトで指名された選手のWAR上位が掲載されていました。

1.ヨハン・サンタナ(元ツインズ等) 50.7

2.シェーン・ビクトリーノ(元フィリーズ等) 31.2

3.ジョシュ・ハミルトン(元レンジャーズ等) 28.1
4.
ダン・アグラ(元ブレーブス等) 17.5

5.ホアキム・ソリア(FA) 17.5

 

いずれもMLBファンには馴染みのある選手が多いと思います。今回指名される選手の中にも未来のスーパースターが埋もれている可能性も大いにあります。

 

 

⑤今回の目玉選手

今回ルール5ドラフトで対象となった選手で、MLB公式サイトのプロスペクトランキングでチーム別に30位以内に入っている選手は合計77名です。中には2015年のドラフトで一巡目に指名を受けたタイラー・ジェイ(ツインズ22)やリッチー・マーティン(アスレチックス12)といった元エリートも含まれています。

 

他にもロイヤルズの2017年最優秀マイナー投手を受賞したフォスター・グリフィン(ロイヤルズ29)100マイル超えの速球を投げるジュニアー・フェルナンデス(カージナルス14)、精密なコマンドが売りのトム・エシェルマン(フィリーズ29)等も個人的には気になります。

 

ライブ配信も公式サイトから観れるようですので、是非楽しんでください。

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http://bit.ly/2RVQGNu

非常に長い期間ブログの更新を放置しておりました。その間にプレーオフも終わりまして、いつの間にかオフシーズンに突入しています。

 

この時期によくある話ですが、大量の移籍関連の噂が飛び交っています。信憑性の怪しいものも多くありますが、個人的にはインディアンスのエースであるコリー・クルーバーの噂が気になります。

 

クルーバーは2014年と2017年にサイ・ヤング賞を受賞しており、今季も最終候補の3人に残っています。32歳という年齢とここ2年間のプレーオフで打ち込まれている点は減点ポイントですが、現在のMLBを代表する投手の1人という評価に異を唱える方はほとんどいないでしょう。

 

またもう1つのクルーバーの魅力が53850万ドルと格安の契約を結んでいる事です。来季のサラリーは僅か1520万ドルで2020年と2021年はチームオプションとなっています。

 

これだけの実力を備えていて給料も格安のエースをインディアンスが放出するか検討しているとは驚きですが、今回のブログではなぜインディアンスがクルーバーの放出を検討しているのかを考えていきたいと思います。

 

結論から言うと、インディアンスは再建ではなくロスターの再編を目指していると言えます。

 

今季のインディアンスは、夏場までに地区の他4チームが再建モードに入った“緩い”ア・リーグ中地区でも圧勝する事はできず、ア・リーグのプレーオフ進出チームでは最小の91勝に終わりました。

 

そしてプレーオフでもアストロズ相手にスウィープを喫してあえなく敗退しました。このオフには、アンドリュー・ミラーやマイケル・ブラントリーら複数の主力がFAとなります。

 

来季も同地区の他球団の戦力がそれほど充実していないので、地区優勝自体は難しくないと思いますが、プレーオフを含めて勝ち抜けるかと言われると疑問が残ります。

 

プレーオフではアストロズに敗れましたが、1番の差は選手層だと思います。アストロズは昨年のWS制覇にも貢献したブラッド・ピーコックやクリス・デベンスキすらPOのメンバーから外れた一方で、インディアンスは不振のミラーやコディ・アレンへの依存度は変わらずでした。

 

打線も、シーズン中のHR数やチーム合計fWARはインディアンスが優っていましたが、リンドーアやホセ・ラミレスへの依存度が高かったインディアンスに対して比較的バランスの良かったアストロズ打線がPOでは圧倒しました。

 

少し冗長になりましたが、要約するとインディアンスの弱点は主力メンバーと控え組の差が大きいの一言で表現できます。

 

そこでア・リーグでPOに進んだ4チームとインディアンスの、チーム内fWAR上位15名を各順位ごとに比較してグラフにまとめました。

①インディアンス対レッドソックス

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今季両リーグ唯一の10.0超えを記録したベッツは例外ですが、2位から7位までの選手のWARはインディアンスの方が優れています。ところが、11位以下の5人はレッドソックスの方が優れています。インディアンスでは上位15選手のうち1.0を割った選手が3人いましたが、レッドソックスでは1人もいませんでした。

 

②インディアンス対ヤンキース

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ヤンキースとインディアンスの比較は、先程のレッドソックスの比較よりも、両チームのロスターの特徴を浮き彫りにします。

ヤンキースは今回集計した5チームの中で唯一fWAR6.0以上を記録した選手がいませんでした。しかしチーム内15位のソニー・グレイの1.7は他球団の15位の選手と比較すると最高の数字です。

つまり2018年のヤンキースは、MVP級のスーパースターは不在だがロスターのメンバーの質が総じて高かったと言えます。

 

対照的に、インディアンスはチーム内のfWARが高い8人はヤンキースの上位8人より上ですが、残り7人はヤンキースの7人より低い数値となっています。

つまり2018年のインディアンスは、MVP級のスーパースター(ラミレスやリンドーア)はいたが、控え組の質は低かったと言えます。

 

同じような特徴が、アストロズやアスレチックスと比較しても理解できると思います。グラフを見ると、チーム内WAR上位の選手のWARはインディアンスが上回るが、下位に行けば行くほどアストロズやアスレチックスの方が上回るという違いが明確になります。
③インディアンス対アストロズ 

CLE対HOU
インディアンスは上位10選手のうち3位以外で、アストロズより上です。
しかし11位を境にそれ以降の順位はアストロズが上回っています。

④インディアンス対アスレチックス

CLE対OAK
アスレチックスとの比較でも、上位10選手はインディアンスの方がWARで上回ります。しかし11位以降になると一気にアスレチックスの選手が逆転しています。

 

試しに、アストロズとアスレチックスも比べました.
 

HOU対OAk
こちらは、
アストロズ:1位、2位、3位、14位、15位
アスレチックス:5位から13位
引き分け:4位
とロスターの選手の質は認められません。 

 

結論になりますがロスターの選手の質に偏りがあると、監督は質の高い主力を簡単に休ませたがらなくなります。インディアンスでも主力のリンドーアは158試合、ラミレスは157試合に出場しています。投手陣でもクルーバーの投球回はリーグ1位でした。

 

ベンチの選手が主力と実力の面で開きがあるせいで、シーズン中に主力は疲労を溜め込み、POに突入する。そしてPOでは疲労がある状態で、ベストのパフォーマンスを出せない。この悪循環がインディアンスが今年POで余りにもあっさり負けた1番の理由でしょう。

主力選手の疲労を表している数字をいくつか示したいと思います。
①エースのクルーバーのシンカーの平均球速
3月29日から8月31日:92.1マイル
9月1日から10月31日:91.3マイル

②リンドーアとラミレスのwRC+
3月29日から8月31日:リンドーア135、ラミレス160
 9月1日から10月31日:リンドーア107、ラミレス75
これらの数字を見れば分かりますが、インディアンスの投打の主力は9月以降にパフォーマンスを落としました。
 

そう考えれば、クルーバーを放出してを若干落としてでもロスター編成の偏りを減らそうとする動きが報じられている事についても理解が出来ると思います。

タイラー・フラワーズ:C

開幕戦に背中を痛めてDL入りしたが、比較的早い段階で復帰。その後は昨年までと同様に捕手として平均以上の打撃+フレーミングで投手陣を支えている。

ただ気になることが1つ。フレーミングのスキル自体は非常に高いのだが、それが原因か投手に求めるコースが厳しすぎる時がある。その結果投手がゾーンから大きく外れたボールを投げてフレーミング効果を帳消しにしているパターンが散見される。テヘラン、フォルティ、ニューカムの3人全員がフラワーズよりスズキと組んだ時の方が防御率が良いし、そこは改善して欲しい。

 

カート・スズキ:C

Twitterが鍵垢な数少ないメジャーリーガー。前述のように主力3先発陣の好投を引き出していて、打撃も速球に強くたまに打つHRもポイントが高い。敢えて問題点を挙げるならば、盗塁阻止率が8%と非常に寂しい数字になっていることくらい。後半戦もこの調子で期待したい。

 

フレディ・フリーマン:1B

今季も安定した成績で、打撃各カテゴリーでリーグ上位にくる活躍。ただし今年覚醒したというよりは、世間がフリーマンをようやく発見したという方が正確な気もする。ヘイワードとハグばかりしていたフリーマンもいつのまにかチーム最古参となっているが、謎の大物感を出すことなく若手がプレイしやすい空気を作っている印象。地味に本命不在のナ・リーグMVPも狙えそうなので、このまま突き進んで欲しい。

 

オジー・アルビース:2B

4月にHRを量産していた時は春の珍事的なやつかと思われたが、本物だった。まだ21歳なのに前半だけで20HRを記録している。走塁の意識も高く、何度もヘルメットを落としながら爆走する場面を見せている。ただ初球からガンガン振っていくスタイルなので、バットに当たらなくなると不振が続く印象。それでもこれだけアグレッシブな選手は久々であり、見ていて非常に楽しい選手。

 

ヨハン・カマーゴ:3B

開幕をDLで迎えたが、復帰後は3Bのレギュラーに定着。4月に打ちまくったフラハティや風の如く去っていったバティスタなどライバルは多かったが、ボールを見ない選手が多いチームの中で実質3位の出塁率は立派。ただしなぜか未だに下位打線で起用されているが、そこは名将スニットカー監督の意図なんでしょう。2年連続で打っているのに、AAAでライリーが打ちまくっていることで来年以降は再びポジション争いに巻き込まれそう。

 

ダンズビー・スワンソン:SS

4月は打率.277を記録するなどそれなりに打っていた。しかしその後は3ヶ月連続で打率.250を割っていて打撃成績自体はキャリア平均に最終的には並びそう。正直打撃に対する期待は限りなく低いが、守備が向上。DRS+10WARを良くしている。後半戦は、打撃では出会い頭のHR+守備では前半の活躍の継続の2点を期待したい。

 

ロナルド・アクーニャ:OF

MLB最年少②実年齢からは想像できないほど打つ

この前評判だったが、いずれの要素もより高い次元で兼ね備えているホアン・ソトなる化け物が出てきたせいで若干影が薄くなっている。しかしその才能は間違いなく本物であると思う。特にカブス戦やヤンキース戦で見せた試合終盤のHRは非常にインパクトがあり、試合の流れを変える才能を持った選手であることは明らか。打席では初球から振る場合が多いが、MLBレベルでも豪速球を打ち返すのでファールで粘る術を持っている。

 

エンダー・インシアーテ:OF
元々1番打者なのに、淡白な打席での内容から1番に向いてないのでは?と以前から思っていたが今季はそれが顕著になっている。コンタクト力の高さから去年までは率を残してきたが今季はそれも出来ていない。それに加えて1打席あたりの球数もナ・リーグで規定打席に到達している打者の中で80人中71位と非常に低い。同ランキング77位のアルビースとなぜか1、2番を組むことが多いが、明らかに適性がないので変えて欲しいところ。守備でWARを稼いでいるが、今季本気でプレーオフを目指すならばレンタルの外野手を探すのもアリかもしれない。

 

ニック・マーケイキス:OF
最近はやりのFBRの流れに乗ったようで、今季は文句なしのキャリアイヤーを送っている。開幕戦で逆転サヨナラHRを放ったことでチームも自身も勢いに乗っていった。昨年まで4年連続OPSが7割台前半と逆の意味で安定感が高かったが、今季は8割台後半に載せている。現役安打数6位なのになぜか今まで呼ばれなかった球宴にも呼ばれて見せていた笑顔も印象的であった。ただしオールスターのレッドカーペットに出てきた格好が絶妙にダサく、隣でしっかり決めてきた主砲フリーマンとの違いが際立っていた。

 

 

一応私はブレーブスファンなので、チームの選手の前半線を振り返ります(もう後半戦始まったけど)
まずは先発陣から。

①フリオ・テヘラン:RHP

速球の球速が日によって全然違うエース。一応前半戦の4シームの平均球速は90マイル強だったが、427日のフィリーズ戦は驚異の平均球速87.2マイルを記録。故障かと思われたが次の登板からは元に戻っていた。何があった?前半戦で最も印象に残っているシーンが、W杯のイングランド戦で母国コロンビアが追い付いた時に感情を爆発させている場面というのは何とも寂しいので後半戦は好投に期待。

 

②マイク・フォルティネビッチ:RHP

今季ブレイクした右腕。一応STでは新GMから初球ストライクを意識するようアドバイスされたらしいが、その数字は例年並みなのはご愛嬌。ただK/9はかなり良くなっていて両リーグ11位。キャリア初完封も記録してオールスターにも呼ばれた。この調子を維持して欲しいが、前半最後の2登板は打たれていて少し不安。少し前までインスタには、犬の写真が多かったが最近は子供の写真ばかり。最後に犬が登場したのが開幕前なので、犬の安否も気になる。

 

③ショーン・ニューカム:LHP

今季ブレイクした左腕。去年は制球がままならないチェンジアップをほぼ投げず、速球とカーブで勝負する無茶な挑戦をしていた。ほぼ2球種なので、打者に狙い球を絞られて当然のように打たれまくった。今年の初戦も速球とカーブの割合が圧倒的で案の定ハーパーにHRを打たれた。そこからチェンジアップを混ぜるようになり、成績が向上。もう1つの課題である制球力はまだ改善の余地があるが、レフティーで90マイル台中盤を簡単に叩き出す球威があるので抑えられている。ただし7月の防御率は9.75と打ち込まれており真価が試される時期に入って来た感はある。

 

④ブランドン・マッカーシー:RHP

ケンプのトレードで加入。STから若手にアドバイスを送るなど投球以外でも貢献。しかし5月以降は肝心の投球内容が悪く6月には例年通りDLに入った。正直な話そこまで印象に残る活躍をした記憶はない。ただしTwitter好きメジャーリーガーの評判は伊達じゃなく、政治からサッカー、テニスまで様々なことを呟きまくる。マウンドでは暗い顔をしているのを何度か見たが、ネットでは元気。後半は野球ももう少し頑張って欲しい。

 

⑤ルイス・ゴハラ:LHP

病気で倒れた父親を車で運んだが、病院に着いたまさにその時に亡くなるという悲劇を経験して今季を迎えた。STでも故障を重ねて開幕出遅れが決定。初登板は5月でその後はリリーフなのか先発なのか微妙な役割を任されて不振に陥った。ハップやハメルズを獲るくらいなら、ゴハラの復調にかけたいと思うくらい実力を買っているので後半戦は支配的な投球に期待。地味に今月4日のヤンキース戦で比較されるCC・サバシアと同じマウンドに上がった。

 

⑥マイク・ソロカ:RHP

日本のGW期間にデビューしてあのシンダーガードに投げ勝った。まだ20歳でカナダ出身のイケメンと濃い経歴を持ち新星誕生かと思われた矢先にDL入り。一度戻ったが、再び今度は60DLに入ってしまった。投球内容も良かっただけに残念。デビュー戦で観戦に駆けつけた人達の中に母親風の人がいるが、あの人は実は父親の現在の恋人らしい。

 

⑦アニバル・サンチェス:RHP

今季MLB全体で最高の掘り出し物。STでカズミアをリリースしてサンチェスを獲った時に彼に期待した人はおそらく片手で数えられるほどでは?去年の防御率が6.41の選手が2点台を記録している秘密は現在も不明ながら、取り敢えず好投している。FIPその他を見ているとソロソロ打たれそうと思いながら結果を見ると、当たり前のようにQSを達成している。セイバー的に見たら出来過ぎだから成績落ちると悲観的な予測をするのもいいが、もうここまできたらカムバック賞受賞&プレーオフ進出を祈るのみ。

リリーフ陣も書きたいんですが、時間の問題とあんまりリリーフを見れてないので今回は見送ります。 

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昨年のMLBでは、アーロン・ジャッジとコディ・ベリンジャーの2人の大物ルーキーが登場しました。今季もMLBでは、多くのルーキーが注目を集めています。

 

昨年のルーキーと今年のルーキーの1番の違いは、年齢でしょう。特に際立つのがブレーブスの20歳ロナルド・アクーニャやナショナルズの19歳ホアン・ソトです。ヤンキースでHRを量産しているグレイバー・トーレスもまだ21歳です。

 

そこで今回は23歳以下の選手を対象にオールスター風に各ポジションに選手を選んでいた記事を紹介したいと思います。また残念ながらその記事では選出されなかったが、将来のスター候補である23歳以下の選手も合わせて紹介していきたいと思います。

*参考These 10 make up our All-Phenom Team

 

それでは、キャッチャーから見ていきましょう。

 

捕手:チャンス・シスコ(オリオールズ)

その他の候補選手:該当者無し

キャッチャーは、選手として成長するために必要な時間が多くかかるポジションです。そのためにシスコ以外の選手はMLBに到達していない選手がほとんどです。元の記事では言及されていませんが、既にフランシスコ・メヒア(インディアンス)とカーソン・ケリー(カージナルス)MLBデビューで将来のオールスター候補と評されています。

 

1B:コディ・ベリンジャー(ドジャース)

次点:ジェイク・バウアーズ(レイズ)

記事冒頭でも触れたように、昨年132試合で39HR97打点を記録したベリンジャーはこの世代でも突き抜けた選手の1人でしょう。今季は若干苦しんでいるようにも見えますが、6月のOPS.966と好調ですから成績が向上するのは時間の問題でしょう。

次点は先日デビューしたばかりのバウアーズです。ウィル・マイヤーズらとのトレードで移籍してからどんどん評価を上げていてMLB公式のプロスペクトランキングでも全体55位に入っています。

 

2B:オジー・アルビース(ブレーブス)

次点:グレイバー・トーレス(ヤンキース)

現在投票が進んでいる本物のオールスター投票でも同ポジションでトップを走っているアルビースが選出されました。HRが増加してブレイクを果たしましたが、5月以降は調子が下り坂で6月のOPS.520。気になるのはHRへの意識が高いからなのか、出塁率が61ポイントも低下していて.300を割っていることです。ただしポテンシャルの高さは間違いなく、巻き返しに期待です。

 

次点に私が選出したのは、トーレスです。今季はMLBに初昇格するとマイナーでの通算24本に迫る勢いでHRを量産中の選手です。本来のポジションはショートながら2Bの守備もDRSが+2と悪くないのも高評価です。他には、フランクリン・バレット(アスレチックス)やヨアン・モンカダ(ホワイトソックス)も候補者と言える存在です。

 

3B:ミゲル・アンデュハール(ヤンキース)

次点:ラファエル・ディバース(レッドソックス)

トーレス同様ルーキーながらヤンキースのレギュラーをガッツリ掴んでいるアンデュハールが選出されています。5月に少し調子を落としましたが、6月は復調しています。守備はDRS-11と良くないですが、将来的な改善に期待したいです。実際のオールスターにも選出されるべきとの声もあります。

 

次点に選んだのはディバース。昨年のヤンキース戦でチャップマンから放った一撃は記憶に残っている方も多いかなと思います。今季は守備でエラーが多いと指摘されていますが、打撃は相変わらず素晴らしい選手です。将来的にもアンデュハールとディバースが良いライバル関係を築きそうです。

 

SS:カルロス・コレア(アストロズ)

次点:JP・クロフォード(フィリーズ )

ドラフト全体トップ指名で入団。その後は20歳でデビューして、既にワールドシリーズ制覇も達成済みと将来の殿堂入り候補と言っても差し支えない存在です。デビュー2年間は二桁を記録していた盗塁数の減少は気がかりですが、これからもアストロズの心臓として活躍してくれるはずです。

 

次点に選出したクロフォードは今季故障が多く目立った活躍を出来ていません。しかし健康であれば、好守と選球眼の良さが光る好選手であり向こう10年はショートとして活躍できる存在でしょう。他にもレイズのウィリー・アダメスやメッツのアーメド・ロザリオ、ブルワーズのオーランド・アルシアも注目の存在です。

 

外野手

①ロナルド・アクーニャ(ブレーブス)

②ホアン・ソト(ナショナルズ)

③アンドリュー・ベニンテンディ(レッドソックス)

次点

①ノマー・マザーラ(レンジャーズ)

②オースティン・メドウズ(パイレーツ)

③イアン・ハップ(カブス)

 

1番怪物揃いのポジションとなりました。アクーニャは現在故障離脱中ですが、開幕前のMLB公式プロスペクトランキングで全体1位になった才能を遺憾なく発揮しています。ソトに関しては昇格に疑問を持つ声もありましたが、26試合に出場してOPS1.013及びHR13本と規格外の実力を見せつけています。

ベニンテンディは美しいスウィングが特徴的で、今季も三振率を減らして四死球率を増加させるなど進化を続けています。

 

次点に選んだ選手も素晴らしい選手ばかりです。マザーラは今季初めてwRC+100を超えそうで一皮むけました。メドウズはMLBに昇格してから長打を量産中で、ジャイアンツに移籍したマッカッチェンの正式な後継者になりそうです。ハップは今季開幕戦の初球先頭打者本塁打が印象的です。今季既に捕手とショート以外のポジションを守っているのも、優れたポイントです。40%近い三振率は改善する必要がありそうです。

 

先発投手:マイク・ソロカ(ブレーブス)

次点:タイラー・マーリー(レッズ)

弱冠20歳のソロカが選出されました。年齢に似つかわしくないコマンド力の持ち主であり、デビュー戦ではあのノア・シンダーガードに投げ勝ちました。レッズのマーリーは、速球スライダーカーブチェンジアップの4球種を操る投手でレッズのローテを支えています。速球は97マイルを記録することもあり、将来性は高い選手だと思います。

 

リリーフ投手:ジョーダン・ヒックス(カージナルス)

次点:セランソニー・ドミンゲス(フィリーズ)

105マイルを記録したことでも話題になったヒックスが当然のように選ばれました。近い将来チャップマンのような支配的なクローザーになることが、頭に浮かびます。

 

次点に私が選んだドミンゲスも支配的な選手です。現在フィリーズのブルペンで1番信頼されている選手ですし、後半戦はもっと話題になる機会も多くなるのではないかなと思います。

 

*参考記事

先日フィリーズのブルペン運用に関する記事もアップしています。是非こちらも読んでみてください。リンクはこちらです。

 

二刀流:大谷翔平(エンゼルス)

投打の二刀流で異次元の活躍を続けていましたが、現在は故障で離脱中。ここまでの合計fWAR2.0は今季のルーキーで全体トップ。故障の程度に関しては様々な報道がありますが、復帰して元気に活躍する大谷選手を見たいなと思います。

Photo BY
https://goo.gl/Ztiacu

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どうもこんばんは。

それでは今日もMLBの全試合を簡単に振り返っていきましょう。

 

(1)タイガースvsレッズ

タイガースが4回までに、ジェイマー・キャンデラリオとニコ・グッドラムのHR2点をリードする。

しかし6回裏に、スクーター・ジェネットの2ランHRとエウヘニオ・スアレスのHRでレッズが逆転。その後も両者1点ずつを奪い合い、レッズが勝利した。

レッズ先発のタイラー・マーリーは非常に注目の選手です。チームが弱いこともあり、取り上げられることは少ないですが今季ローテを守り切っていて6月は防御率1.10と好調。兄もエンゼルスでプレイしている投手です。気になった方は1度投球を見ることをオススメします。

 

(2)ブレーブスvsブルージェイズ

ブルージェイズは初回に、今日35歳の誕生日を迎えたケンドリス・モラレスがHRを放ち2点を先制。

ブレーブスもカート・スズキとピーター・ボージャスのHRで追い付くが、4回以降にランダル・グリチックやヤンガービス・ソラーテにタイムリーが出てジェイズが勝利。

ブレーブスは9回に1点差まで迫ったが、及ばず。先発のアニバル・サンチェスは今季初黒星。ブルージェイズの先発JA・ハップは完投こそ逃したが、8.14失点でブルペンを休ませた。

モラレスが誕生日でHRを打つのは、実に4回目。

 

(3)ドジャースvsカブス

カブスは好調のドジャース先発ロス・ストリップリングからカイル・シュワーバーの2試合連続弾等で3点を奪う。投げても先発のジョン・レスターがバックの守備に助けられながらも7.0回無失点の好投で今季9勝目をゲットした。

今日はカブスのジェイソン・ヘイワードの好守が光った。


 

(4)ホワイトソックスvsインディアンス

インディアンス先発のコリー・クルーバーはいつものように安定感のあるピッチングで、71安打無失点。

打線も大量12点を奪いインディアンスが圧勝。

ホセ・ラミレスはマイク・トラウトに迫る22HRを記録。ヨンダー・アロンソも3安打を記録している。

ホワイトソックスは打線が2安打に抑えられた。


 

(5)カージナルスvsフィリーズ

1点を奪い合った4回の裏に、フィリーズがセザー・ヘルナンデスの2ランHRで勝ち越し。

6回にヤディアー・モリーナの今日2本目のHRでカージナルスが追い付く。7回裏に、オデュベル・ヘレーラが4試合連続のHRを打ってフィリーズが勝利を収めた。

カージナルスの先発投手マイケル・ワカは背中を痛めて3.2回で降板。現地木曜日にMRI検査を受けることになった。

 

(6)アスレチックスvsパドレス

アスレチックスがフランクリン・バレット、ジョシュ・フェグリー、マーク・カンハ、マット・オルソン、ジェド・ラウリーの5本のHRで圧勝。

パドレス先発のルーキージョーイ・ルケッシは、DLから復帰したが1.2回でノックアウトされた。

アスレチックスの先発フランキー・モンタスは防御率2.41と好投している。

 

(7)マーリンズvsジャイアンツ

1点をリードされたジャイアンツは、6回裏に打線が繋がりブランドン・ベルトやハンター・ペンスのタイムリーで一挙5点を挙げる。

8回にもペンスの今日2本目のタイムリーで追加点を奪い、9回のマーリンズの反撃を凌ぎ切って勝利。

マーリンズの先発ホセ・ウレーニャはナ・リーグ単独で最多となる9敗目を喫した。

 

 (8)オリオールズvsナショナルズ

オリオールズは2回にマーク・トランボがナショナルズ先発ジオ・ゴンザレスから2ランを打って先制に成功。

6回にもダニー・バレンシアの犠牲フライで1点を追加。

ナショナルズは打線が5安打と打てず、ゴンザレスを援護できなかった。

主砲ブライス・ハーパーは最近30試合でOPS.634 K%38%と苦戦している。

 

(9)マリナーズvsヤンキース

マリナーズはヤンキース先発ジョナサン・ロアイシーガを攻めてノックアウトするなど、5回表終了時点で5点をリード。

しかしその後はヤンキースが徐々に追い上げて、8回にゲイリー・サンチェスのHRで追い付く。

そして9回にはジャンカルロ・スタントンのサヨナラHRが飛び出して、劇的な逆転勝利を収めた。スタントンは移籍後初のサヨナラHRとなった。


 

(10)レッドソックスvsツインズ

ツインズはロビー・グロスマンのHRとマックス・ケプラーのHR3点を奪う。先発のランス・リンは5.0回を2三振5四球と苦しみながらも5勝目を得た。

レッドソックス先発のデビッド・プライスは連勝記録が4で止まった。

 

(11)レイズvsアストロズ

同点の6回にアストロズが、ジョージ・スプリンガー、アレックス・ブレグマン、ホセ・アルテューベの3者連続HRで勝ち越して逃げ切った。

アルテューベは今日HR2本放っている。

先発のチャーリー・モートンは61失点で9勝目。


 

(12)レンジャーズvsロイヤルズ

レンジャーズは初回にノマー・マザーラの犠牲フライで先制。6回にはルーネル・オドーアの今季第2号で、追加点を挙げる。

先発のオースティン・ビベンスダークスは今季初勝利をゲット。

レンジャーズはこれで、今季初の5連勝を達成した。一方のロイヤルズは9連敗と苦しんでいる。

 

(13)メッツvsロッキーズ

4点を取り合って迎えた3回に、ロッキーズはヘラルド・パーラとトム・マーフィーのタイムリーで2点を勝ち越し。

その後メッツが逆転するが、5回裏にライアン・マクメーンのHRで再び勝ち越し。

6回にチャーリー・ブラックモンのHRが飛び出して勝負を決定つけた。

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ドジャースのマックス・マンシーが絶好調です。現在 打率/出塁率/長打率/OPSはそれぞれ、.263/.386/.599/.984と素晴らしい数字を残しています。HRも既に13本マークしていて、これは昨年までの通算5HRを大きく上回る数字となっています。

 

特に長打率はもし彼が規定打席に到達すれば、両リーグ5位となります。上にいるのがムッキー・ベッツやマイク・トラウトであることを考慮すると、いかにマンシーの長打力が傑出しているかがよく分かります。

 

今回はマンシーがどのようにしてスラッガーに成長したのかを分析した記事を紹介します。

*参考How Max Muncy has become a slugger for Dodgers

(https://goo.gl/5f3uDm)

 

まずマンシーの経歴を見ていきます。2012年にドラフトでアスレチックスに指名されて入団。2015年にMLBに昇格すると、2016年まで2年間プレイ。しかし翌20171月にリリースされて、FAとなります。その後4月にドジャースと契約するまで、完全に無所属でした。

 

マンシーがアスレチックス時代と変わった点は大きく2つあると分析しています。

 

その1つがスウィングの変化です。アスレチックス時代に比較すると、レッグキックが大きくなっています。別の記事でその変化が分かりやすい画像がありましたので、その記事のリンクを貼っておきます。分かりやすい画像が使われているので、是非見てください。

*参考(https://goo.gl/W2wvo4)

 

マンシーによると、このスウィング改造は無所属時代に行ったようです。彼に助言を授けてくれたのは、地質学者の父でした。マンシーのお父さんは毎日打撃練習に付き合ってくれたそうです。

 

しかし1番大きな変化は“自信”が付いたことだとマンシーは言います。

「アスレチックスに在籍していた時は、悪球には手を出さなかったが自信を持てていなかった。自分が思い描いているように、ボールを打ち上げられなかった。だが現在はボールを打ち上げられるようになっている。そこが大きな違いとなっている。」

 

マンシーは特別Statcastが提供するようなデータに注意を払っているわけではないそうですが、興味深いデータがあります。

 

2015年 ストライクゾーン外のボールをマンシーより追いかけなかった選手は35人だけ(409人中)

2016年 ストライクゾーン外のボールをマンシーより追いかけなかった選手は

7人だけ(413人中)

2018年 ストライクゾーン外のボールをマンシーより追いかけなかった選手は5人だけ(289人中)

 

この数字を見れば明白なように、マンシーはもともとストライクゾーンの見極めの精度が非常に高かったのです。

 

そしてマンシーは、ドジャース移籍後により打席でアグレッシブなアプローチを取るようになったと自己分析しています。ただしストライクゾーンの見極めの上手さは残したままアグレッシブなアプローチを取っています。

 

アグレッシブなアプローチを採用した結果、マンシーのK%はドジャースに移籍してからアスレチックス時代と比較して上がっています。

 

つまりストライクゾーンをしっかり見極めた上で、ゾーン内のボールに対しては積極的に打つ。この結果三振とHRが両方とも増えているということです。

 

また彼が昨年師事したAAAのショーン・ウートン打撃コーチの存在も大きかったようです。

 

ウートンコーチは、マンシーが好成績を残した2013年の時のビデオを収集してそれも使ってマンシーは打撃フォームを改善させました。その打撃改善の結果、打席で結果が出る。さらに結果が出たことで自信を持つ。この好循環に入って“自信”を得たことで自分の進んでいる道が間違っていないことを確信したことが現在の好結果に繋がっているようです。

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