MLBの読み物

MLB(メジャーリーグ)の少しマニアックな情報を発信するサイトです。

36727158531_f3871252be_z

どうもこんばんは。
今日は大きなトレードがありました。それを中心に今日のトレードを振り返ります。

 

730

CLE獲得

ヤシエル・プイグ(OFMLB)

フランミル・レイエス(OFMLB)

ローガン・アレン(LHPAAA)

ビクター・ノバ(IF/OFRk)

スコット・モス(LHPAA)

CIN獲得

トレバー・バウアー(RHPMLB)

SD獲得

テイラー・トランメル(OFAA)

 

CLEの視点

インディアンスはチーム総得点と総HRがリーグ10位と打線の底上げが急務でした。投手陣は今季も安定しており、打線さえ上がってくれば地区優勝も十分狙える状況です。そこにパワーが自慢のプイグとレイエスを獲得できたのは非常に大きいと思います。

一方で気になるのがバウアー放出で投手力の弱体化でしょう。しかしこちらも私は楽観的に捉えています。投手陣は全体で現在FIPがリーグ2位、K%がリーグ4位と強力です。さらに特筆すべきはこの数字を昨年までの主力だったクルーバー、クレビンジャー、カラスコが長期離脱しながら達成している点です。さらに実力派のダニー・サラザーもリハビリ登板を始めており、彼らが戻ってくれば投手陣へのダメージはかなり抑えられるのではないでしょうか。そう考えれば投手陣へのマイナスより野手陣へのプラスが勝ると思います。

さらにプロスペクトを一切放出しなかった点も含めてかなり良いトレードだと思います。ただしプイグは今季オフにFA、レイエスはDHが最適ポジションで他の若手の将来は読めない点を考慮すると仮にPO進出を逃すようなことがあれば多くの批判を受ける事は避けられないでしょう。

 

CINの視点

レッズは現時点でWCまで6.5ゲーム差と今季のPO進出は少し厳しい立場です。しかし来季までルイス・カスティーヨとソニー・グレイにバウアーが加わったローテは地区内トップクラスですし、今季は昨年打線を支えたスクーター・ジェネットも精彩を欠いている事を考慮すると来季は地区本命になる展開も充分あり得そうです。放出したトランメルは良い選手ですが、今季は停滞感もあるのでバリューが下がった後に放出するよりはここで出すというのは大いにアリだと思います。またプイグに関しても最近はようやくエンジンがかかって来たのか好調ですが、今季の勝負を諦めるならFA保障でドラフト指名権貰うよりバウアーを獲得した方が合理的だと思うのでこちらも理に適っていると感じます。

懸念すべき事項としては、バウアーが成績低下→価値の低下→チームも低迷という負のスパイラルに陥ることでしょうか。ただここ数年のバウアーを見ているとこれは余計なお世話かなとも思います。

 

SDの視点

恐らく多くのファンは、今季既に27HRを放っているフランミル・レイエスとデビュー済みのローガン・アレンを出してトランメルしか獲得できなかった事に驚いたと思います(私もそうです)。ただファンでもない私がパドレスを批判するのもお門違いですし、本稿ではこのトレードをポジティブに見てパドレスの狙いを考えたいと思います。

確かにトランメルは今季若干伸び悩みを感じますが、まだ21歳でAAでプレイしている時点で早熟ですしここから優れた選手になる可能性はかなり高いと思います。去年のフューチャーズゲームでHRを放つなどスター性も十分で、近い将来パドレスに貢献できるでしょう。

一方レイエスはパワーに特化した選手で、守備は今季のDRS-9と悪く走塁面での貢献もほぼ期待できません。昨今のHR激増状態では、HRを打てるだけでは他の選手との差別化が難しいと言えます。昨年アストロズでチーム内2位のHRを記録したエバン・ギャティスが未だにFA状態というのはそれを象徴しています。

さらにアレンもMLBデビューは飾りましたが、実力的には微妙な感じがありMLB定着には疑問符がつきます。パドレスは投手にも有望株を多く抱えていますから、アレンに十分な出場機会を保証することも簡単ではないでしょう。この状況でマイナーで待機させる事は、本人にとってもチームにとっても不幸な結果につながる可能性が大です。そう考えれば2人の価値は今がピークになる可能性も十分ある訳で、将来チームでの立場を保証できない2人に変えてレッズのトッププロスペクトを取ってくるのは賢い動きにも思えてきます。

 

ATL獲得

クリス・マーティン(RHPMLB)

TEX獲得

コルビー・アラード(LHPAAA)

 

ATLの視点

ATLはブルペンが明確に弱く、FIPNL12位、BB/9NL最下位と中々の崩壊具合です。今日の試合も暫定クローザーのルーク・ジャクソンが1回3失点と今年のブルペンの弱さを象徴していました。そんなチーム状況を考慮すると、今季ここまでBB/9 0.95K/BB 10.75のマーティンは適任者と言えるはずで良い補強だと思います。

 

TEXの視点

今季キャリアベストのシーズンを過ごしていて、FAQOを出す可能性が限りなく低い選手と引き換えに有望株を獲得したのは悪くない印象です。ただしアラードは速球の球速がかなり遅いので、打者天国を本拠地にするレンジャーズでどれだけ活躍できるかは未知数ですが。

Photo BY Erik Drost  

48301376767_bf1a0ec0a2_z

オールスターも終わり、MLBは夏の一大イベントトレード期限を迎えます。今季からトレード期限が7月に一本化された事で、各チームが慎重に動いていることもあるのか例年以上に動きはゆっくりだと言えます。そこで今回は今年のトレードデッドラインの各トレードについて簡潔に紹介していきたいと思います。

 

729

フィリーズ獲得:ジェイソン・バルガス(LHPMLB)

メッツ獲得:オースティン・ボサート(CAA)

 

フィリーズの目的
バルガスは4月こそ防御率5.75で不調でしたが、5月以降は防御率3.53でシンダーガード、ウィーラー、マッツより良い数字をマーク。一方フィリーズはエースのノラが復調しましたが、ローテに入っているエフリンとベラスケスが直近6試合でそれぞれ防御率10.465.00と苦しんでいました。その意味で計算が立つバルガスの獲得はプラスに働くでしょう。メッツが獲得したボサートの今季の成績はOPS.638で盗塁阻止率は35%。フィリーズは正捕手JT・リアルミュートとの契約延長も十分ありそうなので、その場合は活躍の機会が限定されるマイナー上層の捕手を使ったトレードは良い選択だと思います。

 

メッツの目的
バルガスの来年のオプションのバイアウトが$2Mであり、こちらはフィリーズが負担します。週末に加入したマーカス・ストローマンは来年の年俸が上昇するはずで、今回浮いたお金をストローマンに回す事を想定した動きだと思います。

 

ブルワーズ獲得:ジョーダン・ライルズ(RHPMLB)

パイレーツ獲得:コディ・ポンス(RHPAA)

 

ブルワーズの目的

ブルワーズはローテを支えてきたブランドン・ウッドラフやヨーリス・チャシーンが相次いで故障者リストに入り、先発投手が必要な状況でした。ライルズは今季先発した初めの8試合の防御率1.89に対し、その後の9試合の防御率は9.57とジキルとハイドの気分を味わうシーズンとなっています。ただしその期間のBABIP.400と滅多にお目にかかれないような数字であり、開幕時までとは行かなくともある程度の復調は期待できるはずです。

 

パイレーツの目的

獲得したポンスは今季FIP2.58K% 27.5%と三振を奪えるリリーフ投手であり、近い将来MLBでその姿が見られる可能性は十分あるでしょう。アンドリュー・マッカッチェンを放出して獲得したカイル・クリックのようにライルズで将来のブルペンの層を厚くできる選手を獲得できたと考えれば、決して悪くないトレードでしょう。

Photo BY Ian D'Andrea  

 7666126518_40d7a102a6_z

 MLB7年ぶりの日本開幕戦が迫ってきました。明日からは日本のチームとの練習試合も行われます。そこで今回は来日した両軍の投手の球種のレパートリーと各球種の平均球速をまとめておきます(それぞれ昨年のデータです)

 

 MLBファンは勿論普段はMLBを見ないプロ野球ファンの方も是非現地での観戦・テレビの観戦のお供にご活用ください。

 

アスレティックス

①先発投手

 

マイク・ファイアーズ(RHP)

4シーム:38.3%(89.4マイル)

・チェンジアップ:18.3%(83.3マイル)

・スライダー:17.4%(85.2マイル)

・カーブ:15.8%(72.4マイル)

・シンカー:10.2(89.2マイル)

 

マルコ・エストラーダ(RHP)

4シーム:49.4%(88.5マイル)

・チェンジアップ:37.0%(76.8マイル)

・カーブ:7.7%(76.6マイル)

・カッター:5.9%(85.0マイル)

 

ブレット・アンダーソン(LHP)

・シンカー:31.1%(89.9マイル)

・スライダー:25.2%(82.0マイル)

・チェンジアップ:19.4%(83.5マイル)

4シーム:17.9%(91.0マイル)

・カーブ:6.4%(75.7マイル)

 

クリス・バシット(RHP)

・シンカー:41.6%(91.6マイル)

・カッター:25.1%(86.5マイル)

4シーム:15.4%(92.3マイル)

・カーブ:13.3%(70.9マイル)

・チェンジアップ:4.7%(82.8マイル)

 

フランキー・モンタス(RHP)

・シンカー:55.5%(95.5マイル)

・スライダー:24.5%(86.1マイル)

4シーム:17.0%(96.3マイル)

・チェンジアップ:2.9%(87.4マイル)

 

②リリーフ投手

 

ライアン・ダル(RHP)

4シーム:52.8%(90.8マイル)

・スライダー:24.5%(81.6マイル)

・チェンジアップ:2.9%(85.5マイル)

 

リアム・ヘンドリクス(RHP)

4シーム:51.9%(94.7マイル)

・スライダー:26.6%(86.6マイル)

・シンカー:18.1%(93.2マイル)

・チェンジアップ:2.0%(87.4マイル)

・カーブ:1.3%(81.8マイル)

 

ユスメイロ・ペティット(RHP)

4シーム:46.8%(89.3マイル)

・カッター:18.8%(85.3マイル)

・チェンジアップ:18.7%(81.9マイル)

・カーブ:14.8%(76.6マイル)

・シンカー:0.8%(88.6マイル)

 

フェルナンド・ロドニー(RHP)

・シンカー:46.7%(93.8マイル)

・チェンジアップ:29.1%(82.8マイル)

4シーム:23.9%(94.7マイル)

・シンカー:0.3%(86.5マイル)

 

ホアキム・ソリア(RHP)

4シーム:64.9%(92.3マイル)

・チェンジアップ:15.0%(86.8マイル)

・スライダー:11.7%(78.5マイル)

・カーブ:7.5%(70.0マイル)

・シンカー:0.9%(91.7マイル)

 

ブレイク・トレイネン(RHP)

・シンカー:50.2%(97.3マイル)

・スライダー:22.4%(89.2マイル)

4シーム:17.0%(97.5マイル)

・カッター:10.4%(93.9マイル)

 

ロウ・トリビーノ(RHP)

・カッター:38.9%(92.4マイル)

4シーム:32.8%(97.4マイル)

・シンカー:20.7%(97.7マイル)

・カーブ:6.6%(80.9マイル)

・チェンジアップ:1.0%(88.2マイル)

 

JB・ウェンデルケン(RHP)

4シーム:60.9%(94.6マイル)

・カーブ:25.5%(80.3マイル)

・チェンジアップ:13.6%(84.7マイル)

 

ジェリー・ブレビンス(LHP)

4シーム:52.0%(88.7マイル)

・カーブ:39.8%(72.1マイル)

・チェンジアップ:8.2%(83.0マイル)

 

ライアン・バクター(LHP)

4シーム:66.7%(92.4マイル)

・カーブ:17.1%(79.5マイル)

・カッター:16.2%(89.6マイル)

 

*参考リンク

Baseball Savant

 

 

Photo BY

Keith Allison

 3678290537_ba392ee338_z

 MLB7年ぶりの日本開幕戦が迫ってきました。明日からは日本のチームとの練習試合も行われます。そこで今回は来日した両軍の投手の球種のレパートリーと各球種の平均球速をまとめておきます(それぞれ昨年のデータです)

 

 MLBファンは勿論普段はMLBを見ないプロ野球ファンの方も是非現地での観戦・テレビの観戦のお供にご活用ください。

 

マリナーズ

①先発投手

 

マルコ・ゴンザレス(LHP)

・シンカー:32.3%(90.1マイル)

・チェンジアップ:23.1%(83.6マイル)

・カッター:22.3%(87.1マイル)

・カーブ:22.3%(78.1マイル)

 

フェリックス・ヘルナンデス(RHP)

・シンカー:32.4(89.2マイル)

・カーブ:28.5%(78.9マイル)

・チェンジアップ:24.2%(84.9マイル)

・4シーム:10.5%(89.6マイル)

・スライダー:4.0%(82.5マイル)

・カッター:0.4%(85.2マイル)

 

マイク・リーク(RHP)

・シンカー:34.9%(88.7マイル)

・カッター:21.9%(87.3マイル)

・チェンジアップ:18.3%(83.6マイル)

・カーブ:11.2%(78.5マイル)

・スライダー:10.8%(80.3マイル)

・4シーム:2.8%(89.1マイル)

 

ウェイド・ルブラン(LHP)

・チェンジアップ:29.8%(77.7マイル)

・シンカー:27.8%(86.3マイル)

・カッター:25.7%(83.4マイル)

・カーブ:8.9%(72.5マイル)

・4シーム:7.6%(86.2マイル)

・スライダー:0.2%(75.3マイル)

 

②リリーフ投手

 

ダン・アルタビラ(RHP)

・4シーム:52.5%(96.0マイル)

・スライダー:47.5%(87.5マイル)

 

ショーン・アームストロング(RHP)

・4シーム:39.7%(93.7マイル)

・カッター:38.2%(90.4マイル)

・スライダー:21.6%(85.2マイル)

・シンカー:0.5%(92.3マイル)

 

チェーセン・ブラッドフォード(RHP)

・スライダー:41.3%(84.7マイル)

・4シーム:28.3%(91.0マイル)

・シンカー:26.7%(90.4マイル)

・チェンジアップ:3.7%(84.1マイル)

 

マット・フェスタ(RHP)

・スライダー:49.7%(86.9マイル)

・4シーム:42.1%(92.7マイル)

・シンカー:5.7%(93.1マイル)

・カーブ:2.5%(80.5マイル)

 

ニック・ランブロー(RHP)

4シーム:50.9%(93.2マイル)

・スライダー:26.1%(82.8マイル)

・チェンジアップ:23.0%(87.0マイル)

 

ハンター・ストリックランド(RHP)

4シーム:53.8%(95.0マイル)

・スライダー:23.4%(82.6マイル)

・チェンジアップ:11.6%(87.8マイル)

・シンカー:11.2%(93.9マイル)

 

コリー・ギアリン(RHP)

・シンカー:50.2%(91.7マイル)

・スライダー:36.6%(84.0マイル)

・チェンジアップ:13.2%(85.3マイル)

 

ロエニス・エリアス(LHP)

4シーム:32.3%(94.3マイル)

・シンカー:25.3%(93.3マイル)

・カーブ:24.2%(77.7マイル)

・チェンジアップ:18.1%(86.4マイル)

 

トミー・ミローン(LHP)

4シーム:58.4%(86.9マイル)

・チェンジアップ:25.5%(78.7マイル)

・スライダー:11.5%(78.3マイル)

・カーブ:4.5%(74.1マイル)

 

ザック・ロスカップ(LHP)

・スライダー:50.0&(86.1マイル)

・シンカー:32.0%(92.2マイル)

4シーム:18.0%(92.3マイル)

 

*備考

2戦に登板予定の菊池雄星投手とブランドン・ブレナン投手はMLBでの登板が無かったので掲載しておりません

 

*関連記事

①ストリックランドがかつて引き起こした乱闘事件のその後について.リンクはこちら.

 

②マリナーズの独特の選手強化について.リンクはこちら.

*参考リンク

Baseball Savant

 

 

Photo BY

David Silverman

14799672402_cc47377bdc_z
このページでは、MLBを理解する上で不可欠な用語の1つ
年俸調停を紹介します。

 

MLB公式サイトの解説を中心に見ていきたいと思います。

 

①年俸調停の対象者

MLBでのサービスタイムを3年以上6年未満保有している選手はそのシーズンのオフに球団との年俸交渉で調停権を得ます。特例で3年未満のサービスタイムを持つ選手も年俸調停の権利を得られます。

 

②年俸調停の仕組み

球団と選手がそれぞれの希望額を提示して交渉を行う

(期限は1月中旬)

交渉がまとまらない場合両者が希望額をお互いに提示

公聴会で第三者によって年俸額が決定される

(どちらかの提示金額が採用されるので妥協額等は提示されない)


 

参考リンク

Salary Arbitration(年俸調停)


Photo BY
Keith Allison 

 

 

 

 

7477139514_79ba99d7e8_z

このページでは、MLBを理解する上で不可欠な用語の1つ
FAを紹介します。

 

MLB公式サイトの解説を中心に見ていきたいと思います。

 

FAとは

FAは略語であり正式名称はフリーエージェントと呼ばれています(日本でもお馴染みですね)FAになると選手は全球団との契約交渉を自由に行えます。

 

FAになる方法2パターン

FAになる方法は2つあります。それぞれを見ていきます。

(1)サービスタイムが6年越えた場合

このパターンはサービスタイムのページで詳しく扱ったので参照ください。

 

(2)サービスタイムは6年に到達していないが、チームからリリースされた場合

チームからリリースされるというのは言い換えると、そのチームの組織全体から放り出される様子です。リリースについても別ページで扱っていますので参照ください。

こちらの場合気をつけないといけないことがあります。それはリリースされた選手が他球団と契約した場合も選手はサービスタイムを6年以上分貯めるかリリースされないとFAになれない点です。こちらについては字面では難しいので下に実例を示します。

 

③実例

トニー・シップ(アストロズ)20145月にパドレスからリリースされます。彼はその時点でサービスタイムを4年以上5年分保有していました。リリース直後にシップはアストロズと契約。シーズン終了までアストロズでプレイしました。しかし彼のシーズン終了時点でサービスタイムは合計で6年に到達していませんでした。この状態では上記(2)のケースが適用されて彼はFAにならずに翌年もアストロズが彼の保有権を得ます。

 

参考リンク

What is a Free Agency?

 

Photo BY

Keith Allison

 

14604375473_64083d8834_z

このページでは、MLBを理解する上で不可欠な用語の1つ
リリース(リリース・ウェーバー)を紹介します。

 

MLB公式サイトの解説を中心に見ていきたいと思います。

 

①リリースとその手続き

リリースはリリース・ウェーバーを経て完了します。リリース・ウェーバーで他球団がその選手を獲得したいと申し出れば選手は指名球団に移籍します。リリースが完了すれば選手はFAになります。またその選手が所持していた契約額でまだ契約期間が残っている場合の給料はリリースしたチームが全額負担します。

 

②リリースとDFAの違いは?

MLBの細かい用語の中でも特に違いが分かりにくいのがこの2つの単語ではないでしょうか?

 

チームがDFAを行う背景には、枠の関係である選手を40人枠から外す必要があるが、伸びしろやチームの戦力の層を考えるとチームに残って欲しいという思惑があります。

 

一方でチームがリリースを行う場合には、その選手をチームから完全に放出したいという思惑があります。選手は1人でも多くいた方が良い感じがします。以下では何故チームがリリースを行うのかについてその理由を説明します。

 

③なぜチームは選手をリリースするのか?

チームが選手を40人枠から外す時にはまずアウトライト・ウェイバーにかけます。そこで他球団から指名がなければその選手が降格を拒否しない限りチームはその選手をマイナーに降格させる事が出来ます。

 

以上の流れを頭に入れると、チームが選手を組織全体から放出するリリースを選択するのは不思議な感じがします。何故なら選手をマイナーに降格させて復調したりMLBで故障者が出れば、その選手をマイナーから昇格させる事が出来るからです。

 

リリースの対象になる選手の典型的なイメージは大型契約を結んだが不良債権化したベテラン選手です。

 

マイナーリーグのチームのロースターにもMLBの場合と同様に人数制限があります。若手主体のマイナーリーグのチーム構成で、MLB経験豊富なベテランに復調の機会を与えるためにポジションを与えるよりも伸び盛りの若手に出場機会を与える方がチームの将来を考えると大きなメリットを生むとも考えられます。

 

確かに億単位の契約を抱える選手を年俸負担でリリースするのは勇気のいる決断ですが、復調の兆しの見えないベテランに枠を与えるよりも若手にチャンスを与えようという考えがその背景にあると言えます。

 

 参考リンク

What is a Release Waivers?
 

Photo BY
guano 

このページのトップヘ