MLBの読み物

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昨日はマリナーズの時代と逆行する選手の集め方を紹介しました。今日はチームではなく、1選手として時代の流行りとは逆のアプローチを取り入れている選手を紹介します。その選手はレッズのスコット・シェブラーです。

 

今回参考にさせていただいた記事は

(https://www.beyondtheboxscore.com/2018/6/11/17446482/scott-schebler-launch-angle-cincinnati-reds-andrelton-simmons)です。

是非元の記事にも目を通していただきたいです。


 

シェブラーが今年行なっている打撃のアプローチとはズバリ打球角度を下げることです。最近のMLBでは、フライボールレボリューションと呼ばれる打撃アプローチが話題です。これは打球の角度を上昇させて、HRを積極的に狙っていくというものです。これには欠点もあり三振が増加することです。

 

まずは今季と昨年のシェブラーの主要なスタッツを並べてみます。

2017.233/.307/.484/.791 K%23.5% wRC+100 打球角度11.3

2018.282/.351/.471/.822 K%18.0% wRC+124 打球角度6.3

 

このスタッツの変化は一目瞭然かと思います。打球角度を下げるように変更したことで、打率が上昇してK%が減少しています。しかし今回最も注目に値するのは、wRC+100から124へ大幅に向上しているところです。

 


wRC+
はその打者が生み出す得点能力を数値化したものであり、平均的な打者は100となっています。これは現在打者を評価する時によく使われる指標で、MVP投票を行う記者でも用いている人がいます。

 

昨年のシェブラーはwRC+がピッタリ100となっています。これはつまりHR30本打っていながら、彼は平均的な打者だったという事になります。しかし今年はHRを減らしているのにも関わらず、wRC+124と大幅に成績を改善させています。

現在170打席以上の打者はMLB全体で210人います。その中でシェブラーのwRC+12462位となっています。

昨年規定打席に到達した打者144人中wRC+ランキングでは94位だったことを考えると、今季のシェブラーが昨年より打撃好調だと断言してもいいはずです。

 

HRのペースが落ちていることを考慮すると、一見攻撃力も低下しているのかと思いきやその真逆というわけです。


 

 もう少し掘り下げた数字も記事では紹介されています。

2017GB46.2%FB24.4%LD19.8%打球速度88.8

2018GB54.0%FB16.1%LD24.8%打球速度91.0

 

これらの数字を見ても明らかなように、シェブラーはフライを打つよりもラインドライブを打つことをこころがけています。そしてその結果打球速度も上昇しています。

 

記事ではどうしてこの時代と逆行したアプローチで、シェブラーの打撃成績が上がっているのかを少し極端な事例を用いながら解説しています。

 

シェブラーは67日と8日の2日間で12打数7安打3つのツーベースを記録しています。この2試合のシェブラーの打率/出塁率/長打率は.583/.583/.833となります。

 

記事ではシェブラーがHRではなく、2Bを3本打った事に注目しています。もし去年までのようにHR狙いの打撃をしていたらと仮定して特殊な設定をしています。

7本のヒットのうち

単打1本<HR1本に変える。

2B3本<凡退に変更(HR狙いのアプローチの犠牲としてです。)

 

この結果生み出される打率/出塁率/長打率は.333/.333/.833となり、OPSはこちらの方が高くなるのです。

 

今回の仮定は非常に特殊な事例だと思います。しかしHR数自体は減少しているのに、攻撃力は上がっているわけですからこの理論にもある程度の妥当性はあると思います。これがシェブラーが、HRが減っているのに総合的な攻撃力が高まっている理由でした。

 

*感想

今回の元の英語の記事を読んだ時はハッとさせられました。あの選手も打球角度をあげて成績が向上しているというニュースは多くありますが、その逆というのは非常に珍しいからです。最後の仮定を用いた話は、机上の空論で終わりそうな話ですが、実際にシェブラーは結果を出しています。この考え方が広く認知されると、フライボール革命に対しての理解も変わるのでは?と思いました。MLBファンだけでなく、実際に野球をプレイする人たちにも原文記事を読んで欲しいと思います。


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どうもこんばんは、今日はサッカー日本代表の試合がありますね。サッカーもいいですが、今日のMLBもサクッと振り返っていきましょう。



(1)
レッドソックスvsオリオールズ

同地区同士の対戦は投手戦になった。レッドソックスの先発スティーブン・ライトとオリオールズの先発ディラン・バンディはそれぞれ6.2回と8回を無失点の好投。バンディは今月2回の登板で未だ無失点。試合は延長戦に入り、レッドソックスが11回に2アウト満塁のチャンスを作るが、ミッチ・モアランドが三振に倒れる。その後12回に再び満塁を迎えてブロック・ホルトとジャッキー・ブラッドリーJrの犠牲フライで得点を挙げて勝利。オリオールズのマイケル・ギブンスは11回のピンチを切り抜けたが、12回に失点してしまった。

 

 

(2)ブルージェイズvsレイズ

ブルージェイズが勝率で上に立って迎えたシリーズ。序盤から点の取り合いとなり、ブルージェイズはテオスカー・ヘルナンデスの11HRでリードを奪う。しかし4回裏にレイズのジェイク・バウアーズが2ランHRを放ちレイズが逆転。バウアーズは嬉しいキャリア初HRとなった。7回にも今日昇格したウィリー・アダメスの犠牲フライ等で3点を追加したレイズが勝利。レイズはこれで再びブルージェイズを抜いた。


 

(3)ジャイアンツvsマーリンズ

この試合はヒットを放った打者が両チーム合計で7人ながら12点も入った試合。5回表にアンドリュー・マッカッチェンのツーベースなどでジャイアンツが2点をリード。しかし6回にマーリンズがルイス・ブリンソンのタイムリーなどで追いつく。7回にはブライアン・アンダーソンとJT・リアルミュートの2BHRで逆転に成功。ジャイアンツは最近好調だったリリーフ陣が久々に打ち込まれた。ブリンソンのノーヒットは4試合で止まった。

 

(4)カブスvsブルワーズ

カブスが見事な逆転勝ちで地区首位を奪取。エリック・クラッツとジョナサン・ビヤーのHRが飛び出してブルワーズが試合を優位に進めて終盤へ。しかしブルワーズの絶対的な切り札ジョシュ・ヘイダーから8回にジェイソン・ヘイワードが同点タイムリー。その後延長に突入して、11回にアンソニー・リゾーのHRなど一挙5点を奪ったカブスが勝利を収めた。ヘイワードは3安打で3打点と大活躍。




(5)
インディアンスvsホワイトソックス

カルロス・カラスコの快投でインディアンスが勝利。打線は4回にロニー・チゼンホールのタイムリー、5回にマイケル・ブラントリーのHR4点を奪う。カラスコは7回2安打11三振と今季最高の投球を披露。ホワイトソックスは先発ルーカス・ジオリトが5.04失点で7敗目。防御率は7.09と不振に苦しんでいる。

 

(6)パドレスvsカージナルス

カージナルスがHR3本で勝利。1点を先行されたカージナルスはホセ・マルティネスの今月5本目となるHR3回に追い付く。5回にもマーセル・オスーナの2ランHRが飛び出してリードを広げる。先発のジャック・フラハティは7回途中まで投げて、1失点と好投した。パドレスでは、コリー・スパンジェンバーグがHRを放っている。


 

(7)パイレーツvs Dバックス

Dバックスが最大5点差を引っくり返して見事に逆転勝ち。パイレーツが5回までにオースティン・メドウズの2Bなどで5点をリード。しかし7回にDバックスが相手のエラーもあり、ノーアウト満塁のチャンスを作る。そこからダニエル・デスカルソの2点タイムリーとジェイコブ・ラムの3ランHRで追い付く。さらに8回に再びチャンスでデスカルソに打席が回り、2点スリーベースが生まれて逆転勝ちを収めた。Dバックスのケテル・マーテは6月ヒットなしが2回だけと好調。パイレーツはリリーフ陣が打ち込まれた。


 

(8)エンゼルスvsマリナーズ

マリナーズが地区のライバルを倒した。エンゼルスは初回にマイク・トラウトとアルバート・プーホールスのHRで先制。しかしその裏にマリナーズがネルソン・クルーズのHRで追い付く。4回にはクルーズの今日2本目のHRとライロン・ヒーリーのHRで逆転。そのまま逃げ切った。



 
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マリナーズが絶好調です。現在あのアストロズとゲーム差なしの地区首位であり、勝率で見れば地区首位をキープしています。マリナーズが5月以降に地区首位になるのは実に2003年の8月以来だという事実が、彼らがいかに素晴らしいシーズンを過ごしているかを裏付けています。

このマリナーズの好調の裏には様々な要因があると思います。先発投手陣の防御率は5月以降ア・リーグ首位です。ローテーションには、フェリックス・ヘルナンデスとジェームズ・パクストンの生え抜きも存在します。しかしその一方で、マルコ・ゴンザレス、マイク・リーク、ウェイド・ルブランはディポトGMが就任して以降に獲得した選手です。

このようにディポトGMは球界でも屈指のトレードが多いGMとして知られています。今回はニューヨーク・タイムズのTyler Kepner (タイラー・ケプナー)氏の

(https://www.nytimes.com/2018/06/09/sports/baseball/seattle-mariners-.html)という記事を参考にディポトGMの選手補強の哲学をみていきたいと思います。

 

現在のマリナーズを客観的な数字で見ると際立っているのは、三振数の少なさと盗塁数の多さです。それぞれ三振数が30球団中3番目に少なく、盗塁数は4番目に多くなっています。現在のMLBでは史上屈指の三振が多い時代です。1試合あたりの三振数を並べてみると、2018年は8.56となり歴代最高の数字です。

 

さらに現在のMLBは盗塁数の減少も顕著です。盗塁数の減少及びその理由については、以前に紹介した記事で細かく触れていますので是非そちらも参考にしてください。

リンクはこちら(http://mlbyomimono.com/archives/9572365.html)です。

 

まさにマリナーズは現在のMLBの一般的なトレンドを無視あるいは逆行するような戦略を取り入れているのです。

紹介した記事によると、ディポトGMは野球の歴史に非常に精通しているそうです。そのディポトGMは現在のMLBのトレンド(三振数の増加や盗塁数の減少)は近い将来衰退すると予想しています。


ディポトGMは「野球の戦略は循環する。1990年代及び2000年代の初期の野球は、1930年代の野球を想起させるものだった。」と指摘しています。

つまりまた時間が経過すれば、少し前の戦略やトレンドが再流行するということです。

 

そんなディポトGMが獲得する選手の能力で重視しているポイントが3点あるそうです。

それは

①スピード

②身体能力

③コンタクト能力です。

 

これが分かると、マリナーズが先日行ったレイズとのトレードも納得がいきます。マリナーズはデナード・スパンとアレックス・コロメを獲得しましたが、スパンはまさにこの①スピードと③コンタクト能力を兼ね備えた存在です。

それはスパンが2014年のナショナルズ時代に残した盗塁数(31)とヒット数(184)を見れば分かります。まさにディポトGMにとってうってつけの存在だったのです。

 

その上で現在のトレンドである、HRを打てる打者も集めているとディポトGMは説明しています。このHRを打てる打者というのは、ミッチ・ハニガーが適役かと思います。ハニガーは今季既に13HRと長打率.496を記録しています。彼もまたディポトGMがトレードで獲得した選手でした。 


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どうもこんばんは。ここ数日天気が悪いですね。それでは今日もMLBで行われた15試合を振り返っていきましょう。


 

(1)
ホワイトソックスvsレッドソックス

ホワイトソックスがシリーズ勝ち越しを決める勝利。初回にホセ・アブレイユのツーベースで先制するとリードを保ったまま終盤へ。9回にはダニエル・パルカのツーベースで追加点を挙げて勝利。ホワイトソックス先発レイナルド・ロペスは6.12失点でようやく今季2勝目。レッドソックスはこのシリーズ3試合で合計6得点と打線が機能しなかったことが痛かった。


 

(2)オリオールズvsブルージェイズ

ブルージェイズが大勝。特に活躍が光ったのが、先頭打者のカーティス・グランダーソン。2B2+HRと大暴れだった。ケンドリス・モラレス、テオスカー・ヘルナンデス、ケビン・ピラーにもHRが飛び出した。先発エストラーダは不振の5月から一転6月は防御率2.25と復調している。オリオールズはこのシリーズ4連敗を喫して勝率.300を切ってしまった。


 

(3)インディアンスvsタイガース

インディアンスがエースの好投で勝利。インディアンスは最近不振気味のフランシスコ・リンドーアが今季3試合目の4番打者として出場。そのリンドーアは3安打で見事にチャンスを演出。メルキー・カブレーラの犠牲フライやタイムリーで打線が合計9点を奪う。先発コリー・クルーバーは82失点で防御率1点台をキープ。ア・リーグ最速で10勝目に到達して、今季もサイ・ヤング賞が狙えそうな勢い。

 

(4)パドレスvsマーリンズ

パドレスのクレイトン・リチャーズが7回途中までノーヒッターの好投。打線も6回にエリック・ホズマーの一発でリチャーズを援護。マーリンズ先発のホゼ・ウレーニャは今日も勝てず、リーグ単独トップの8敗目を喫した。パドレスは試合の最後を元マーリンズのブラッド・ハンドが締めてゲームセット。


 

(5)マリナーズvsレイズ

マリナーズがシリーズ勝ち越し。先発のジェームズ・パクストンは7.010三振3失点の力投。打線もネルソン・クルーズの2日連続のHRと女房役マイク・ズニーノのHR、カイル・シーガーの逆転弾で援護。試合後レイズはブルワーズの1Bジーマン・チョーイとブラッド・ミラーをトレードしたと発表した。


 




(6)
カージナルスvsレッズ

レッズがスウィープを阻止。1点をリードされた4回にレッズはタッカー・バーンハート、スクーター・ジェネット、エウヘニオ・スアレスのタイムリーで4点を奪い逆転。レッズの主砲ジョーイ・ボットは今日4打席4四球。ボットは421日のカージナルス戦でも4四球を記録している。カージナルスの先発カルロス・マルティネスは故障から復帰後7.27失点と打ち込まれている。


 

(7)ブルワーズvsフィリーズ

フィリーズが6月ホームで初勝利。逆転された5回の裏に、セザー・ヘルナンデスの押し出し四球とリス・ホスキンスの犠牲フライなどで再勝ち越し。ブルワーズは5回に登板したダン・ジェニングスが打ち込まれた。ジェニングスは6月の防御率が7.11と苦しんでいる。シチズンズパークを得意とするライアン・ブラウンはシリーズ合計12打数6安打15長打と今季も活躍。

 

(8)エンゼルスvsツインズ

ツインズが打線の活躍とルーキーのフェルナンド・ロメロの活躍で勝利。打線ではジェイク・ケイブがHRを含む3安打3打点と爆発。先発ロメロは5.03失点で試合を作った。9回にはフェルナンド・ロドニーが2点を失ったが、逃げ切った。エンゼルスではイアン・キンズラーとアルバート・プーホルスのベテランコンビが複数安打を記録。


 

(9)ジャイアンツvsナショナルズ

ナショナルズ先発はマックス・シャーザー。今日もほぼ危なげない投球だったが、4回に相性の悪いパブロ・サンドバルを2打席連続の四球で出塁させる。その直後好調のブランドン・クロフォードにHRを打たれてそれが決勝点に。打線はジャイアンツ先発デレク・ホランドの前に沈黙。クロフォードは4打数4安打で打率リーグ4位に浮上している。またこの試合では昨年乱闘騒ぎに発展したブライス・ハーパーとハンター・ストリックランドの再戦が実現。

 

この事件の関係者のその後については、以前も紹介しました。興味のある方はこちらも是非お読み下さい。リンクはこちら

(http://mlbyomimono.com/archives/9447546.html)

 

(10)パイレーツvsカブス

パイレーツ打線が繋がり勝利。6回にオースティン・メドウズの2Bをきっかけに、エリアス・ディアスのシングル、グレゴリー・ポランコの3Bで一挙5点を挙げる。先発のイバン・ノバは5.28三振。中継ぎの1人として検討しているのがカイル・クリック。昨年オフのアンドリュー・マッカッチェンの交換要員の1人で元々は先発として期待されていた元プロスペクト。今季は中継ぎとして防御率2点台をキープ。カブスではジェイソン・ヘイワードが2安打で好調を維持。


 




(11)
アストロズvsレンジャーズ

アストロズが打撃戦を制して4ゲームスウィープ。初回のジョージ・スプリンガーのHR等で2回表終了時点で6点をリード。しかし先発のダラス・カイケルが4.16失点13安打と打ち込まれて追いつかれる。最終的にレンジャーズのキーオン・ケラのボークで勝ち越し。レンジャーズは打線の奮闘虚しく敗れた。


 

(12)Dバックスvsロッキーズ

Dバックスが打ち勝った試合。5番で起用されたケテル・マーテはHRを含む3安打3打点。主砲ポール・ゴールドシュミットも3Bを記録するなど2安打を放った。ゴールドシュミットは最近7試合の成績が.552/.618/1.241と絶好調。ロッキーズは今日もリリーフ陣が踏ん張りきれずに4連敗となっている。平野佳寿は今日も無失点で防御率を1.61に下げている。

 

(13)ブレーブスvsドジャース

ドジャースがシリーズ勝ち越し。ドジャースは先発ロス・ストリップリングとマックス・マンシーの活躍が光った。3回にローガン・フォーサイスのHRなどでドジャースが3点を先制。ブレーブスも4回にオジー・アルビースのHRで反撃。しかし5回裏にマックス・マンシーの3試合連続となるHRが飛び出してドジャースが突き放した。先発のストリップリングは6.22失点。


 

(14)ロイヤルズvsアスレチックス

アスレチックスが終盤に勝ち越し。2回にジョナサン・ルクロイのタイムリーで先制。その後はサルバドール・ペレスにHRを浴びて追いつかれる。しかし8回裏にマット・チャップマンのHRで勝ち越して勝利。チャップマンはこのシリーズ9打数5安打とよく打った。

 

(15)ヤンキースvsメッツ

メッツがサブウェイシリーズのスウィープを阻止すると同時に6月初勝利をゲット。メッツの先発にはノア・シンダーガードが予定されていたが、キャッチボールで違和感を感じて先発を回避したためにセス・ルーゴが代役として登板。するとそのルーゴが6回を無失点8三振2安打に抑える好投を見せた。打線は昨年ヤンキースに所属していたトッド・フレイジャーがルイス・セベリーノから2ランHRを放ちルーゴに勝ち星をつけた。またメッツは試合後に1Bのエイドリアン・ゴンザレスをリリースしたと発表。ドミニク・スミスが代わりに昇格する予定。



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今週の現地月曜日から3日間MLBのドラフトが開催されました。その中で上手く選手を集められたチームと戦略が機能せず期待外れに終わったチームもあります。その中で今回はドラフトの勝ち組となったチームを5つ紹介したいと思います。

今回参考にしたのは、MLB.comのジム・キャリスさんが執筆した(https://www.mlb.com/news/these-teams-did-the-best-in-the-mlb-draft/c-280160484)です。

 

キャリスさんの詳しい分析でドラフトの“現時点での勝ち組を見ていきましょう。勝ち組に選ばれたのは、レイズ、ロイヤルズ、Dバックス、インディアンス、アスレチックスの5つです。順番に見ていきます。

 

(1)レイズ

①レイズの主な指名選手()内はドラフト前のMLB.comによるランキングの順位

 

全体16位マシュー・リベラトーレ(4)

全体31位シェーン・マクラナハン(14)

全体32位ニック・シュネル(38)

全体56位タイラー・フランク(73)

全体71位タナー・ダドソン(86)
全体92位フォード・プロクター(123)

全体120位グラント・ウィザースプーン(107)

全体150位ター・ブラッドリー(172)

 

②レイズのドラフトに対する評価

1番の収穫は文句なしに、リベラトーレとマクラナハンの2人の左腕を獲得できたことです。リベラトーレはドラフト前最後のモックドラフトで多くの識者がTOP10は確実と予想していた逸材。高校生ながら完成度が高く4球種を高いレベルで操る。

マクラナハンは春のリーグ戦で制球力の悪化があり評判を落としていました。しかし元々は最速100マイルの速球を持っている左腕でTOP10候補の呼び声が高い選手でした。シュネルも評価の高い高校生外野手であり、ここも良い指名でした。それ以降は契約金の問題もあって順位よりランキングが低い選手を中心に上手く帳尻を合わせました。

 

(2)ロイヤルズ

①ロイヤルズの主な指名選手

全体18位ブレイディ・シンガー(2)

全体33位ジャクソン・カウワー(15)

全体34位ダニエル・リンチ(77)

全体40位クリス・ブビック(49)

全体58位ジョナサン・ボウラン(113)

全体94位カイル・イスベル(75)

全体122位エリック・コール(184)

全体152位オースティン・コックス(151)

 

②ロイヤルズのドラフトに対する評価

ロイヤルズは上位指名8人中実に6人が大学生の投手という非常に分かりやすい指名をしました。実際にロイヤルズの現状のマイナーは野手が多いなという印象があるので、これはいい戦略だと思います。特に光ったのがシンガーとカウワーのフロリダ大学コンビを指名できたことです。彼らはランキングを見れば分かりますが、もっと上で指名されて当然の存在でした。それ以下でも上手く大学の投手を集めました。個人的にはレイズより良いドラフトだったと思います。

 

(3)Dバックス

Dバックスの主な指名選手

全体25位マット・マクレイン(54)

全体39位ジェイク・マッカーシー(39)

全体63位アレク・トーマス(41)

全体99位ジャクソン・ゴダード(108)

全体129位ライアン・ウェイス(159)

全体159位マット・マーサー(105)

 

Dバックスのドラフトに対する評価

Dバックスは超大物を予想外の順位で獲得に成功したわけではありません。しかし上から3つの指名権を使ってセンターラインの選手を獲得。センターラインの選手の価値はとても高いですから、これは大きいと思います。残りで大学生投手を上手く指名したのもポイントが高いです。



 

(4)インディアンス

①インディアンスの主な指名選手

全体29位ノア・ネイラー(27)

全体35位イーサン・ハンキンス(21)

全体41位レニー・トーレス(47)

全体67位ニック・サンドリン(164)

全体103位リチャード・パラシオス(134)

 

②インディアンスのドラフトに対する評価

上位3つの指名権を上手く使い、高校生の評価の高い選手を掻き集めました。ネイラーは打てる捕手になれる逸材。ハンキンスとトーレスは90マイル代後半の速球を投げられる。残りの2つで契約金を抑えられそうな大学生を指名していて、サインできない可能性も低そうです。指名した高校生が全員MLBで活躍するようなことがあれば、歴史的な成功と言えるかもしれません。

 

(5)アスレチックス

①アスレチックスの主な指名選手

全体9位カイラー・マレー(36)

全体50位ジェイムソン・ハンナ(32)

全体70位ジェレミー・アイアマン(29)

全体85位ホーガン・ハリス(110)

全体113位アルフォンソ・リバス(132)

 

②アスレチックスのドラフトに対する評価

全体9位でマレーを指名したのは大きな驚きでした。しかしマレーは身体能力の塊であり、才能が完全に開花すれば間違いなくオールスター級の選手です。さらに今季良いパフォーマンスを見せるハンナを指名。アイアマンのスティールに成功したのもポイントが高い。マレーとは契約が近いそうです。

以上今回のドラフトで評価の高いチームを紹介してきました。個人的にはツインズのドラフトも良かったかなと思います。読者の皆さんも贔屓チームのドラフトの結果を振り返ってみてください。最後に大学生の成績チェックに役立つサイトを紹介しておきます。

Baseball Cubeというサイトです。このサイトを使えば大学生の成績が簡単にできます。是非活用してみてください。(http://www.thebaseballcube.com)


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どうもこんばんは。今日も1日の振り返りをやっていきましょう。今日の英語記事はドラフトの勝ち組チームについての記事を紹介します。公開は20時を予定しています。




(1)
ジャイアンツvsナショナルズ           

この試合にはNHLチャンピオンに輝いたワシントン・キャピタルズの選手達が登場。ナショナルズは2回にジャイアンツ先発デレク・ロドリゲスを攻めて、マット・アダムスのツーベースなどで4点を奪う。ジャイアンツも反撃して、ナショナルズ先発のジオ・ゴンザレスは今季最短の3.1イニングで降板。7回に1点差に迫られたナショナルズがスペンサー・キーブームのタイムリーでとどめを刺して勝利。

 

(2)ブルワーズvsフィリーズ

ブルワーズが2試合連続の大勝。試合は6回にブルワーズのジーマン・チョーイがルイス・ガルシアから満塁ホームランを放ちブルワーズが勝ち越し。7回にはクリスチャン・イエリッチのヒットをきっかけにジョナサン・ビヤーのHR等で4点を追加。フィリーズではDLから復帰したリス・ホスキンスが3ランHRを放って存在感を示した。先発のジェイク・アリエタは5月の防御率0.90から6月は7.15と苦しんでいる。

 

(3)オリオールズvsブルージェイズ

ブルージェイズがサヨナラ勝ち。試合はブルージェイズ優勢で終盤に向かい、7回にアダム・ジョーンズらのタイムリーで2点を返したオリオールズが8回に相手のワイルドピッチで追いつく。試合は延長戦に入り、ルーク・メイリーがサヨナラとなる四球を選びゲームセット。ブルージェイズの9番ジオ・アーシェラが201584日以来となる1試合3安打を記録。

 

(4)パイレーツvsカブス

カブスがエースジョン・レスターの好投で完封勝利。カブスは初回に相手のミスも絡み2点を先制。先発レスターは危なげないピッチングで、7回を投げ1安打無失点。2試合連続で1番打者として起用されたクリス・ブライアントは死球を受けて初回に出塁して得点を挙げた。パイレーツ先発ニック・キンガムは初回の2失点に泣く形となった。


 

(5)ロイヤルズvsアスレチックス

ロイヤルズが先発ダニー・ダフィーの好投で完封勝利。ロイヤルズはパウロ・オーランドの先制タイムリーでリードを奪う。その後はダフィーとアスレチックス先発のクリス・バシットの好投で投げ合いに。特にダフィーは7回無失点10三振の力投。ロイヤルズはアレックス・ゴードンのHR9回に追加点を奪った。ロイヤルズのクローザーケルビン・ヘレーラは今季無四死球を継続して試合を締めた。

 

(6)ホワイトソックスvsレッドソックス

レッドソックスが快勝。ホワイトソックス先発は今季初登板のカルロス・ロドン。試合はレッドソックスがジャッキー・ブラッドリーJrの今季3HR2回に追いつく。5回にはJD・マルチネスのMLB単独トップを走る21HRで逆転。レッドソックス先発のデビット・プライスは62失点で7勝目。最後はクレイグ・キンブレルが20セーブ目を挙げた。


 

(7)マリナーズvsレイズ

レイズがマレックス・スミスの活躍で勝利。試合は3回までにマレックス・スミスのスリーベースなどでレイズが6点を奪う。レイズ先発のブレイク・スネルは今日も好投。62失点でした。5月以降は7回を投げ切った登板がまだないので、今後はもっと長いイニングを投げているのも見たいです。

 

(8)ヤンキースvsメッツ

サブウェイシリーズはヤンキースが2日連続の逆転勝ち。試合は初回にヤンキース先発のドミンゴ・ヘルマンからトッド・フレイジャーとアズドデューバル・カブレーラのHRでメッツが先制。しかしヤンキースがグレイバー・トーレスとミゲル・アンデュハーのHRで同点に追いつく。8回にアーロン・ジャッジのHRで逆転したヤンキースが9回のピンチを凌ぎきり、勝利。今日は若手の活躍が光った。


 

(9)アストロズvsレンジャーズ

アストロズが終盤に勝ち越し。初回にアレックス・ブレグマンのツーベースとユリエスキ・グリエルのタイムリーで2点を先制。その後も追加点を挙げたが、5回裏にレンジャーズがルーキーのロナルド・グスマンのタイムリーで追いつく。その後7回にアストロズがジョージ・スプリンガーのタイムリーで勝ち越し。9回にレンジャーズは1アウト1塁2塁のチャンスを作ったが、エイドリアン・ベルトレーがダブルプレーに倒れて試合終了。

 

(10)Dバックスvsロッキーズ

Dバックスが派手な打ち合いを制した。主砲のポール・ゴールドシュミットは2HRを含む3安打を記録。またデビット・ペラルタが4安打、ニック・アーメドが3安打の活躍。ロッキーズは7回と8回に合計7失点とブルペンの不振が続いている。ロッキーズリリーフ陣の最近14試合の防御率は7.35。打線は2HRを記録したトレバー・ストーリーの活躍が光った。


(11)ブレーブスvsドジャース

ブレーブスが接戦に勝利。試合は初回にマックス・マンシーの11HRでドジャースが先制。しかし2回に去年までドジャースにいたチャーリー・カルバーソンのタイムリーでブレーブスが追いつく。3回と5回にタイラー・フラワーズのタイムリーで追加点を挙げたブレーブスが逃げ切り。マンシーは今日全打席で出塁。

 

(12)インディアンスvsタイガース

タイガースが今季好調のジェイミー・キャンデラリオのHRでサヨナラ勝ち。タイガースが7回に押し出しで勝ち越したが、続く8回の表にインディアンスがラジェイ・デービスの今季1HRで追いつく。その後は延長戦に入り、12回の裏にキャンデラリオがインディアンスのクローザーコディ・アレンからサヨナラHRを放った。


 

(13)パドレスvsマーリンズ

パドレスが終盤に勝ち越して勝利を収めた。パドレスは打線が繋がり初回に3点を奪う。マーリンズは6回にデレク・ディートリックのHRなどで追いつく。8回表にトラビス・ジャンコースキーのタイムリーでパドレスが勝ち越して勝利。

 

(14)エンゼルスvsツインズ

エンゼルスが先発同士の投げ合いを制した。エンゼルス先発のタイラー・スキャッグスは71失点8三振。打線はイアン・キンズラーとアルバート・プーホールスのHR2点を奪った。ツインズ先発のカイル・ギブソンも好投したが、一歩及ばず。

 

(15)カージナルスvsレッズ

カージナルスが先発マイケル・ワカの好投とホゼ・マルティネスの2日連続のHRで勝利。カージナルスは初回にマルティネスとマーセル・オズーナの二者連続HRでリードを奪う。3回にはヤディアー・モリーナのツーベースで3点を追加。先発ワカは5.22失点で8勝目。レッズはカージナルス以上の10安打を記録したが、得点は4にとどまった。



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今回はMLB.comMike Petriello記者によるThese are 2018's most improved hitters(https://www.mlb.com/news/betts-kemp-among-2018s-most-improved-hitters/c-280262296 を紹介したいと思います。

 

この記事では昨年に比べて打撃内容が良くなっている選手が紹介されています。

 

記事の中でPetriello記者はExpected wOBAを使って昨年よりExpected wOBAの向上が大きい選手を紹介して、彼らが去年と比べて今年は何が良くなっているのかの理由を説明しています。

それでは一人一人見ていきましょう。

 

(1)ムッキー・ベッツ(.341<.513へと向上)

ベッツの好調の理由

①健康を維持できていること。

ベッツは昨年親指の痛みを抱えながらプレイしていて万全の状態では無かったそうです。現在はDLにいますが、今季は健康を維持できていることが好調の大きい要因と言えそうです。

 

②打席でのアプローチの変化

今季から就任したコーラ監督からアストロズのスプリンガーのように活躍して欲しいと言われたということは以前紹介させていただきました。この積極的なアプローチも彼の好調に貢献しています。

詳細はこちら(http://mlbyomimono.com/archives/9530669.html)

 

(2)ザンダー・ボガーツ(.286<.386へ向上)

ボガーツの好調の理由

①健康を維持できていること

 

②打席でのアプローチの変化

ボガーツは興味深いことに、ベッツと全く同じ理由で今季好調を維持できているようです。ボガーツは昨年死球を受ける前後で、成績が全く違います。やはり健康は選手の打撃を大きく助けていると言えるでしょう。

 

(3)フランシスコ・セルベーリ(.325<.412へ向上)

セルベーリ好調の理由

①健康を維持できていること

パイレーツに所属するフランシスコ・セルベーリは昨年4DLに入っていました。彼は今季ここまでDLに入っていません。

 

②幸運

hard-hitの割合が今季高いセルベーリ。これがどこまで続くかはなかなか予想が難しいと言えそうです。

 

③控え捕手のエリアス・ディアスの成長

これは私による仮説の1つです。昨年もパイレーツの捕手で2番目に出場機会が多かったディアスですが、彼はfWAR-0.3でセルベーリを支えるより負担を多くしてしまっていました。

しかし今季は一気に逞しくなり、打率.288/OPS.817と好調です。このディアスの成長によって、セルベーリにかかる負担の減少が打撃好調に繋がっているのかもしれません。

 

(4)ダニエル・ロバートソン(.274<.359へ向上)

ロバートソン好調の理由

①スウィングの変更

ロバートソンに関しては、色々なところで指摘されているようにスウィング変更が功を奏したようです。彼はいわゆるフライボール革命の波に乗り、成績を伸ばしています。彼がFangraphsへのインタビューで自身のスウィング変更について答えています。興味のある方は是非読んでみてください。(https://www.fangraphs.com/blogs/daniel-robertson-on-his-new-swing/)

 

(5)マイケル・ブラントリー(.348<.423へ向上)

ブラントリー好調の理由

①健康を維持できていること

2016年と2017年に合計で101試合しか出場できなかった選手が、今季は健康に過ごせている。ブラントリーの復活には、何よりも健康が大きな要素だったのでしょう。

 

(6)アーメド・ロザリオ(.233<.306へ向上)

ロザリオ好調の理由

①不明

ロザリオはExpected wOBAの上昇ポイント数で見れば、確かに73ポイント向上しています。しかしロザリオは今季もwRC+79と非常に低い水準であり、更なる打撃改善が必要です。ロザリオのプラスの面はK%28.8%から20.7%へ下げていることです。BB%はまだまだ低水準ですが、こちらの数字も改善出来ればMLBで平均以上のショートになる可能性は大いにあると言えるでしょう。

 

(7)ミッチ・ハニガー(.331<.402へ向上)

ハニガー好調の理由

①健康を維持できていること

ハニガーは昨年も4月に絶好調で、昨年4月のOPS1.054でした。しかしその後は死球を受けたこともあり、打撃の調子を落としていました。しかし今季は健康をキープして、ここまでOPS.876と好調でマリナーズ打線に欠かせない存在となっています。

 

②スウィングの改良

低弾道のラインドライブを打つより、ボールを打ち上げることを現在は意識しているそうです。

 

(8)マット・ケンプ(.358<.421へ向上)

ケンプ好調の理由

①コンディション

ケンプの活躍は今季球界でもトップクラスの驚きとなっています。彼の好調の秘訣は体重を落としたことで、体のキレを取り戻したことです。彼が今季残しているfWAR2.0は今季ドジャーストップです。

 

 

Petriello記者による好調選手の分析は以上ですが、管理人が個人的に気になる今季好調な打者も紹介したいと思います。時間のある方はお付き合いください。

 

(9)マニー・マチャド

マチャドの進化

①打席でのアプローチの更なる洗練

マチャドが2012年に衝撃のデビューを果たしてから6年。彼は今季BB%K%でいずれもキャリア最高の数値を叩き出しています。

 

②打球方向の変化

今までは打球を引っ張る傾向が強かったマチャドですが、今季はPull%が自身最低でOppo%がキャリア最高と逆方向にも打ち返せるようになっています。

 

(10)マット・デイビッドソン

デイビッドソンは開幕戦での3HRが強烈でしたが、その後も結果を残しています。デイビッドソンも打席でのアプローチが良くなっています。

デイビッドソンの好調の原因を考察した文章(https://www.fangraphs.com/blogs/how-matt-davidson-became-the-most-improved-hitter-in-baseball/

)があったのでこちらも参考にしてみてください。

 

*感想

今回紹介した記事で、好調の理由を分析して1番多かったのが健康を維持できていることでした。改めて健康の重要さを感じさせられました。今季は他にも好調な打者(ATLのニック・マーケイキスやMINのエディ・ロザリオ、CHCのハビアー・バイエズ等々)が沢山います。Fangraphsでのデータ比較等を通して、好調選手の活躍の理由を探してみるのも面白いかもしれません。

Photo BY
https://goo.gl/CSPv79

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