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シーズン開幕から1ヶ月が経過しましたが、パドレスが好調を維持しています。2006年以来実に13年間プレーオフから遠ざかっているチームですが、現在1815敗で地区3位につけています。この調子がどこまで続くかは誰にも分かりませんが、間違いなく言えるのはパドレスの再建が終わりに近づいているという事でしょう。

 

今季のパドレスと昨年のパドレスの最大の違いは何でしょうか?FAを経て今季から加入したマニー・マチャドはもちろんですが、MLB30球団の中でも屈指の層の厚さを誇るマイナーから昇格を果たしたクリス・パダックとフェルナンド・タティスJrでしょう。今回はそんなパダックとタティスがパドレスに加わった奇跡の1ヶ月についての記事を紹介したいと思います。

 

今回紹介する記事はMLB公式サイトのパドレス担当AJ Cassavell 氏の45日の記事です。

 

まずパドレスの2010年代を簡単に振り返ってみます。

2010年にはエイドリアン・ゴンザレス(BOSLAD)が打撃陣を牽引し、プレーオフ進出に迫りました。6月中旬から9月中旬まで約3ヶ月間地区首位にいましたが、最後に逆転されてプレーオフ進出を逃します。

このシーズンの後にゴンザレスを放出。スタメンでOPS.750を上回る選手がゴンザレス以外にいなかったチームはその後低迷を始めます。

その後2015年にジャスティン・アプトン(LAA)やクレイグ・キンブレル(FA)を補強して再び勝負モードに。しかし前年より勝ち星を3つ減らすという最悪の結果に終わります。

 

2016年のパドレスは再建モードに戻り、5月を終えた時点で首位とゲーム差12.5で最下位に沈みます。これだけの差がありプレーオフ争いが現実的ではなかったパドレスは、早々に6月に入った段階で選手の放出を始めます。まさにこの6月からが奇跡の1ヶ月になるのです。それでは奇跡の1ヶ月をみていきましょう。

 

62

【国際アマチュアFA】
ルイス・パティーノ、エイドリアン・モレホン、ジェイソン・ロザリオ、テュクピタ・マルカノ、ティルソ・オルレナスと契約

 

恐らくコアなパドレスファン以外にはそれほど馴染みのない選手も多いでしょう。この5人はパドレスが国際アマチュアFAで契約した選手です。パドレスが彼ら全員と契約できた理由は3点。

1)金満球団が2016年の国際アマチュアFAで使える金額が制限されていた

2)2016-2017年は最後に国際アマチュアFAで一気に大金を使える1年だった

3)オーナーが大金を使う事を許可した→パドレスは他のチームの2倍以上国際アマチュアFAに投資した

 

現在MLB公式サイトのプロスペクトランキングでそれぞれ

パティーノ 6

モレホン  7

オルレナス 16

マルカノ  21

ロザリオ  22

となっています。

 

64

【トレード】

ジェームズ・シールズ⇔フェルナンド・タティスJr+エリック・ジョンソン

 

2016年シーズンで好調だったホワイトソックスは、先発投手の層が薄く穴を埋める選手を探していました。そこで彼らが目をつけたのがシールズでした。

初めはタティス放出に及び腰だったホワイトソックスでしたが、パドレスがシールズの年俸を半分以上負担する事でタティス放出を認めてトレードが成立。

タティスの現在の活躍は読者の皆さんも周知の通り。過去10年最高のトレードになるかもしれません。

 

69日—10

【ドラフト】

エリック・ラウアー、ジョーイ・ルケッシ、カル・クアントリルらを指名

 

今季のパドレスの先発ローテは若い投手達で構成されています。そのローテを開幕から支えるラウアーとルケッシ、さらに今週デビューしたクアントリルまでも同じドラフトで指名しています。これだけの才能を多く指名できた理由は、ドラフト上位指名権の多さです。これは前年のオフにアプトンやイアン・ケネディがFAで他球団に移籍した補償を受けてのものです。前年の大補強が意外な結果で報われる形になりました。

 

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【トレード】

フェルナンド・ロドニー⇔クリス・パダック

 

クローザーを探していたマーリンズと開幕から無失点を続けたロドニーの放出先を探していたパドレスの意図が一致。パダックはパドレス移籍後にトミージョン手術も経験しましたが、昨年マイナーで圧倒的な投球を見せて一躍トッププロスペクトに。STでも存在感をアピールして、MLBで開幕デビューを飾ります。開幕後もルーキーとは思えぬ投球を続けています。

 

以上4件の動きを見てきましたが、現在の25人ロースター内の先発4(パダック、ラウアー、ルケッシ、クアントリル)+タティスJrが1か月でチームに一気に加わった訳ですから驚かざるを得ません。さらにマイナーに控えるパティーノやモレホンがここに加わる可能性もある訳ですから、将来的にはチームの25人のうち半数近くがこの1ヶ月でパドレスに加わった選手で構成されるかもしれません。近い将来のパドレスが楽しみです。

Photo BY
brian wallace