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MLB
もいよいよ明日でレギュラーシーズンが終了します。10月になると1日に行われる試合数も少なくなり、試合中継に有名なレポーターが登場する機会が多くなります。そんなレポーターを代表する存在が一際目立つ蝶ネクタイを着けたケン・ローゼンタール氏でしょう。彼はTwitterのフォロワーが100万を超えていて、MLB関連の移籍情報等を速報するのが早いことで知られています。ローゼンタール氏は今でこそ有料サイトThe Athletic でコラムを執筆していますが、その前はFox Sports で執筆活動を行なっていました。そこで今回は、彼が8年前にFox Sportsで蝶ネクタイを着けている理由を説明した記事を紹介したいと思います。

 

ローゼンタール氏は2010年のNLCSの最終戦が終わった後、フィリーズの本拠地を歩いている時に彼の当時の上司であったジム・バーナード氏からWSで蝶ネクタイを着用するようにと伝えられました。これは当時のFox Sportsの社長であるデビッド・ヒル氏からの直々の指令でした。

 

ローゼンタール氏自身も初めは戸惑い着用したくないと考えていたようです。しかし放送チームの和を乱したくないと考えて、最終的にこの指令を受け入れて2010年のWSで蝶ネクタイデビューを飾ります。蝶ネクタイは好評でしたが、Fox SportsWS期間限定の使用を考えていました。

 

そんなローゼンタール氏の元にダーニ・ジョーンズ氏から蝶ネクタイについて話したいとメールが届きます。ジョーンズ氏は元NFL選手で、蝶ネクタイを販売する会社を設立していました。そしてジョーンズ氏は様々なチャリティと手を組んでそれぞれのチャリティの方針やイメージに合わせた蝶ネクタイをデザインしていたのです。

 

そこで事情を知ったローゼンタール氏はチャリティの役に立ちたいと考えて、蝶ネクタイを2011年のシーズンから試合の放送がある日は毎回着用するようになったのです。

 

これがローゼンタール氏が現在も蝶ネクタイを着けている理由ですが、そもそも初めに着用するように言われた際に感じた戸惑いについても説明しています。

 

ローゼンタール氏は元々ボルチモアの地元紙でオリオールズ担当として1980年代にキャリアを始めました。その当時は紙の新聞の全盛期であり、新聞記者が自身の記事に個性を出す事はご法度とされていました。

 

しかしインターネットが世界を繋ぐ現代では紙の新聞の存在感は薄れつつあります。むしろスポーツ報道の中心はTVwebに移行しました。この現代の環境で記者に求められるものは80年代と真逆のものになってしまったのです。

 

つまり現代では記者の個性こそが重要になっているのです。実際にFox Sportsで記事を書く際には一人称()を使うように指示されたというエピソードも明かされています。もちろんこれは記者の個性を表現する為です。

 

さらにTVはまた違う難しさがあると綴られています。TVはショーであり、存在感が大事になるのです。ローゼンタール氏自身これを理解するのに時間がかかったと明かしており、現在(2011)も時々悩むとも語っています。

 

ローゼンタール氏は自身に関心が集まる事を嫌っていて、彼の家族も同様に蝶ネクタイを着ける事に反対しました。しかし実際に着用すると多くの反響があり、そのほとんどがポジティブなものだったそうです。 (終)

 

今回はMLB業界屈指の名物記者の最大の個性の誕生秘話を紹介しました。原文では今回のブログ記事で触れていない事も沢山書かれていますので、是非お読みください!

 

参考:https://www.foxsports.com/mlb/story/ken-rosenthal-to-wear-bow-ties-for-charity-during-mlb-on-fox-in-2011-season-032911

Photo BY: Bart Hanlon