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マリナーズが絶好調です。現在あのアストロズとゲーム差なしの地区首位であり、勝率で見れば地区首位をキープしています。マリナーズが5月以降に地区首位になるのは実に2003年の8月以来だという事実が、彼らがいかに素晴らしいシーズンを過ごしているかを裏付けています。

このマリナーズの好調の裏には様々な要因があると思います。先発投手陣の防御率は5月以降ア・リーグ首位です。ローテーションには、フェリックス・ヘルナンデスとジェームズ・パクストンの生え抜きも存在します。しかしその一方で、マルコ・ゴンザレス、マイク・リーク、ウェイド・ルブランはディポトGMが就任して以降に獲得した選手です。

このようにディポトGMは球界でも屈指のトレードが多いGMとして知られています。今回はニューヨーク・タイムズのTyler Kepner (タイラー・ケプナー)氏の

(https://www.nytimes.com/2018/06/09/sports/baseball/seattle-mariners-.html)という記事を参考にディポトGMの選手補強の哲学をみていきたいと思います。

 

現在のマリナーズを客観的な数字で見ると際立っているのは、三振数の少なさと盗塁数の多さです。それぞれ三振数が30球団中3番目に少なく、盗塁数は4番目に多くなっています。現在のMLBでは史上屈指の三振が多い時代です。1試合あたりの三振数を並べてみると、2018年は8.56となり歴代最高の数字です。

 

さらに現在のMLBは盗塁数の減少も顕著です。盗塁数の減少及びその理由については、以前に紹介した記事で細かく触れていますので是非そちらも参考にしてください。

リンクはこちら(http://mlbyomimono.com/archives/9572365.html)です。

 

まさにマリナーズは現在のMLBの一般的なトレンドを無視あるいは逆行するような戦略を取り入れているのです。

紹介した記事によると、ディポトGMは野球の歴史に非常に精通しているそうです。そのディポトGMは現在のMLBのトレンド(三振数の増加や盗塁数の減少)は近い将来衰退すると予想しています。


ディポトGMは「野球の戦略は循環する。1990年代及び2000年代の初期の野球は、1930年代の野球を想起させるものだった。」と指摘しています。

つまりまた時間が経過すれば、少し前の戦略やトレンドが再流行するということです。

 

そんなディポトGMが獲得する選手の能力で重視しているポイントが3点あるそうです。

それは

①スピード

②身体能力

③コンタクト能力です。

 

これが分かると、マリナーズが先日行ったレイズとのトレードも納得がいきます。マリナーズはデナード・スパンとアレックス・コロメを獲得しましたが、スパンはまさにこの①スピードと③コンタクト能力を兼ね備えた存在です。

それはスパンが2014年のナショナルズ時代に残した盗塁数(31)とヒット数(184)を見れば分かります。まさにディポトGMにとってうってつけの存在だったのです。

 

その上で現在のトレンドである、HRを打てる打者も集めているとディポトGMは説明しています。このHRを打てる打者というのは、ミッチ・ハニガーが適役かと思います。ハニガーは今季既に13HRと長打率.496を記録しています。彼もまたディポトGMがトレードで獲得した選手でした。 


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