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ナ・リーグ東地区のブレーブスが絶好調です。現在もう既にシーズンの4割程度が終わったわけですが、ナショナルズを差し置いて地区首位をキープしています。過去3年間負け越しが続いていて、昨年の秋には海外アマチュア選手との契約が無効になるなど明るいニュースが少なかっただけにこの好調に驚いている人も多いのではないのでしょうか?

 

ブレーブスの好調の背景には複数の要因があると思います。

・ニック・マーケイキスの好調

・オジー・アルビースとロナルド・アクーニャの台頭

などもその理由として挙げられる場合が多いです。

 

しかし今回はあえてそこには触れずに、先発ローテーションで昨年より成績を大きく向上させた2人の投手に注目したいと思います。

今回紹介するのは、MLB.comのコラムニストを務めるMike Petriello氏のコラムです。

リンクはこちら(https://goo.gl/RXdrVp)です。

 

この記事では2人の投手が取り上げられています。マイク・フォルティネビッチとショーン・ニューカムの2人です。



詳細な分析を紹介する前に2人の昨年と今年の成績を比較しておきましょう。簡潔に比較するために、今回はFIPのみを用いて比較します。

①フォルティネビッチ

2017FIP 4.33

2018FIP 2.87

②ニューカム

2017FIP 4.19

2018FIP 3.39

 

2人とも明らかに成績が向上しているのが分かります。FIP以外の防御率やwOBA等で比較しても彼らの成績向上は明らかになっています。

 

それでは肝心の彼らは昨年と比較して何が大きく変わったのかを紹介します。ここも2人を分けてみていきます。

 

①フォルティネビッチの場合

フォルティネビッチは元々ポテンシャルの高い選手として認識されていました。昨年の4シームの平均球速が95.2マイルと速く豪速球の持ち主であることがその理由でした。しかし昨年まではボールの素材の良さを生かしきれていませんでした。K/9が特段高い訳でもなければ、BB/9が低い訳でもなく中途半端な成績になっていました。

 

今季のフォルティネビッチの3つの変化は①三振率の増加②四死球率は悪化③HR率が減少です。Petriello氏はこれに対して2つの答えを出しています。

 

(1)速球の球速が上昇している。

95.2マイルから96.3マイルへと速球の球速が上昇しています。速球が速いほど、変化球とのスピード差が大きくなりますし、対応するのが難しくなります。

 

(2)スライダーの使用割合の上昇

スライダーの投球割合が22.0%から27.1%へ増加しています。このスライダーは被打率.116ですから非常に有効な球種だと言えます。さらにPetriello氏が紹介している別の記事では、フォルティネビッチのスライダーの球速が86or87マイルから85マイルへと約1マイル球速が落ちていると指摘しています。

これにより速球とスライダーの球速差が昨年より2マイル大きくなっていると分析しています。

 

以上2点がフォルティネビッチのブレイクの主な要因だと言えそうです。次にニューカムを見ていきましょう。


②ニューカムの場合

ニューカムの問題はシンプルでした。彼は左腕ながら、90マイル代後半の速球を投げられるのが最大の魅力です。しかし決め球のカーブと速球に依存しすぎており、打者に狙いを定められて打たれることが多かったのです。さらに制球力も悪く、昨年はBB/95.13となかなかの荒れ球でした。

 

今季も制球難は大きく改善されていません。しかし今季のニューカムは昨年までと決定的に違うのが、第3の球種チェンジアップを操っていることです。実に昨年の投球割合10%から21%へと倍増しているのです。

 

このチェンジアップの割合が増加したことで、グラウンドボール率が43%から49%へと大きく増加しているのです。これがニューカムの今季の成功の1番の要因だとPetriello氏が分析しています。


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