MLBの読み物

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カテゴリ: 翻訳記事

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皆さんは様々な投手のGIFTwitterに投稿して、MLBの現役選手とも慕われている一般人を知っていますか?

その人の名前はロブ・フリードマン(Rob Friedman)と言います。Twitter上では,@PitchingNinjaを名乗っています。

 

フリードマン氏は昨年のシーズン初めに、MLB機構から申し立てを受けたTwitter社によって一度アカウントを凍結されています。

しかしその後現役選手のマーカス・ストローマン(TOR)やランス・マカラーズJr(HOU)、またMLB取材の記者ジェフ・パッサン氏(著書『豪腕』が有名です)の要請もあり凍結が解除されてツイートを再開しています。

 

現在は自身が作成するGIFMLBのロゴをつけるようになり、フォロワーも10万人を超えておりMLBの世界で一般人としては異常な数となっています。

 

フリードマン氏はアトランタ在住の弁護士であり、プロ野球を経験している訳でもありません。そんな彼が現役選手から支持されるまでになったきっかけは息子さんの存在がありました。息子さんが野球を始めて、彼に指導をしたいと思ったことで野球の勉強を真剣に始めたのです。

 

息子さんの指導のために身につけた野球の知識を還元するためにTwitterのアカウントを開設したとフリードマン氏はForbesの記事で語っています。

そんな彼が2019年にこの強力なコミュニティを生かして新たなプロジェクトFlatGroundを始めると発表しましたので、今回の記事ではそれを紹介していきます。

 

私がこのプロジェクトに関する記事を読んだ限りでは主に3つのメリットがありそうです。

以下順に説明していきます。

 

①プロを目指すアマチュア選手が、現役選手からアドバイスを得られる。

まずはアマチュア選手が動画を投稿します。それを見たプロ選手がアマチュア選手に助言を送ります(必ず貰えるのか等詳細はまだ分かりません)

実際にこのFlatGroundTwitterアカウント宛てに、全米のアマチュア選手やコーチ等が動画を送っています。またその動画に対してマカラーズやCJ・ウィルソン(LAA)が反応してアドバイスを送っています。以下のやり取りを見ればそれが分かると思います。

 

 

②スカウトやフロントオフィスの内部の人とも繋がり、埋もれている選手が発掘される可能性がある。

前述のようにフォロワー10万人を抱えているフリードマン氏の事はMLB各チームのフロントオフィスのスタッフも知っているはずで、選手達が投稿した動画で高評価を受ければプロ契約を結ぶ可能性もあります。

 

実際にMLBのチームから解雇されて、独立リーグでプレイしていた無名のテイラー・グルーバークリス・デューラ2人が2018年の秋にフリードマン氏の動画での紹介をきっかけにそれぞれレッズとブルワーズと契約に成功しました。(グルーバーは後にオリオールズに移籍)

詳細はこの記事にまとめられていますので、是非参考にしてください。

 

③最新の計測機器等を利用できる

現在の球界はハイテク機器が多数導入されています。アストロズに所属していた青木宣親選手が球場内のカメラの数に驚いた逸話は有名です。その最新の機器を用いて、様々なデータを集計・統計分析しています。

しかしそのような機器は値段が高額であるのも事実です。それらを導入できる家庭やチームは限られているのが現状でしょう。そこでこのプロジェクトのスポンサーになる企業や寄付金等を利用して、導入を進めていくようです。

 

アメリカではPerfect Game等のショーケースで選手が揃って自身の実力をアピールしています。しかしこのショーケースに行くためにも多額の資金が必要です。そのためこのハイテク機器等は主要都市等に設置して、少しでもアマチュア選手の負担を少なくするのが狙いだと言えます。

今回のプロジェクトの目標としてフリードマン氏は、安価あるいは無料でアマチュア選手がプロチームにアピールするために設備を提供する事を掲げています。

動画は、webサイトTwitterInstagramだけでなく現在開発中のアプリにも投稿できるシステムを作っていくようです。

 



勿論このサービスはアメリカ・カナダでの展開が中心になりそうですが、動画を送れば日本人の選手や監督に対しても助言を貰えると思います。この記事を読んだ日本人選手の方は送ってみるのもいいかもしれません(英語で送らないといけませんが)
Twitterアカウントを貼っておきますので、是非フォローしてみてください。


 

 

またこのことに関して本格的なニュースが入れば、加筆していく予定ですのでこまめに情報をチェックしてみてください。

(追伸1)
記事を公開してからTwitterでも告知を行い、その後FlatGroundさんからリプライを頂きました。質問したい事がありましたので、DMを送ってくださいとお願いしていくつかやりとりをしましたので報告します。

 

FlatGroundに協力しているMLBの選手の名前を具体的に教えてください。

現役・引退選手問わず複数の選手が協力してくれている。その中にはランス・マカラーズJrCJ・ウィルソンマーヴィン・フリーマン等も含まれています。

 

②日本人選手が動画を送る時に注意するべきことは何か?

ボールの速度を測るスピードガンを使用できる選手は、スピードガンを使って球速を表示してくれた方が指導をする側も非常に助かるので、可能な場合はスピードを表示してほしい。

 

③将来的にもサービスを無料で受ける事が出来るのか?

動画をFlatGroundに投稿してその動画を共有するサービスは無料で受けられます。大学のリクルーター(選手を探す人)やプロのスカウトもFlatGroundをフォローしていて常に新たな選手を探している。

④アプリの完成はいつ頃を予定しているか?

まだ分からないが、多分数ヶ月後になると思う。

 

FlatGroundの設立にMLBのチームは参画しているのか?

MLBのチームは参画していない。MLB機構も現状関わっていないが、MLB機構にも何らかの役割を担ってほしいと連絡してあり現在はその返答を待っている。

 

最後に日本の選手からのビデオが増えることを楽しみにしているとおっしゃっていました。

FlatGroundさん側は私のブログの読者の方からの質問にも回答するつもりとのことです。何か質問や問い合わせ等がある場合は私のTwitterアカウントに一言DMを送ってくださるとFlatGroundさんとお繋ぎします。
 

最後に参考のリンクを貼っておきます。
①Forbes https://www.forbes.com/sites/scottorgera/2019/01/04/pitching-ninja-rob-friedman-launches-flatground-to-help-pitchers-learn-and-be-seen/amp/ 
②SPORTTECHIE https://www.sporttechie.com/pitchingninja-launches-flatground-platform-to-educate-showcase-young-pitchers/ 

Photo By
Keith Allison 

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2018
年も後1週間で終わりです。

私はとても“早く”感じましたが、MLBでは今季もジョーダン・ヒックス(カージナルス)やウォーカー・ビューラー(ドジャース)といったボールのスピードが“速い”投手が多くデビューしました。

 

そこで今回は、MLB公式サイトのMike Petriello(マイク・ペトリエッロ)氏による記事を紹介していきます。

 

MLBの情報をTwitter等も活用して集めている方は、日々様々な投手の動画を投稿しているRob Friedmanさんを知っている方も多いと思います。あの方の動画ではいわゆる魔球のようなものもありますが、魔球が打者を打ち取るために効果的かは動画を見るだけでは正確に分かりません。

 

そこで今回ペトリエッロさんは、コンタクトの質、量、各球場の特性、守備等を考慮して計算されるxwOBAを元に各投手のボールを分析しているのです。もちろんこの数値が絶対ではありませんが、大いに参考になるでしょう。

 

*速球系は300球以上、その他変化球は250球以上投げている選手が対象です。

ちなみに各球種の平均値は

2シーム:.349

4シーム:.347

チェンジアップ:.283

スライダー:.267

カーブ:.255

となっています。

 

(1)4シーム

①先発投手

.250 -- Walker Buehler, Dodgers
.251 -- Max Scherzer, Nationals
.261 -- Jacob deGrom, Mets
.262 -- Chris Sale, Red Sox
.268 -- Carlos Martinez, Cardinals

 

シャーザーやデグロムといった本格派を抑えて、今季デビューしたビューラーが堂々のトップの座を獲得しています。来年もこれを維持できるか注目です。


 

②リリーフ投手

.198 -- Sean Doolittle, Nationals
.254 -- 
Juan Nicasio, Mariners
.255 -- 
Josh Hader, Brewers
.257 -- 
Edwin Diaz, Mariners
.257 -- 
Nick Wittgren, Marlins
.257 -- 
John Brebbia, Cardinals

 

1人異次元なデューリトル(ナショナルズ)の存在感が際立ちます。しかもこの4シームが投球の90%弱を占めているから驚きです。他には日米野球で来日したブレビア(カージナルス)の名前もあります。


 

(2)2シーム/シンカー

①先発投手

.235 -- Zack Wheeler, Mets
.235 -- 
Anthony DeSclafani, Reds
.257 -- Buehler, Dodgers
.264 -- 
Brad Keller, Royals
.265 -- 
Aaron Nola, Phillies

 

ビューラーがここでもランクイン。またオールスター以降11試合に先発して防御率1.68と一皮剥けた感のあるウィーラー(メッツ)1位となっているのも注目です。


 

②リリーフ投手

.194 --Adam OttavinoRockies
.224 -- 
Adam Cimber, Padres / Indians
.235 -- 
Tim Hill, Royals
.257 -- 
Jared Hughes, Reds
.258 -- 
Craig Stammen, Padres

 

現在FAのオッタビーノといえばスライダーのイメージが強いですが、2シームの威力もかなりのものだと分かりますね。インディアンスに所属しているアンダースローのシンバーが2位にランクしています。


 

(3)カッター/スライダー

①先発投手

.158 -- Dylan Bundy, Orioles 
.160 -- Sale, Red Sox
.172 -- 
James Paxton, Mariners
.178 -- 
Trevor Bauer, Indians
.186 -- 
Carlos Rodon, White Sox

 

今季防御率5.45と極度の不振に陥っていたバンディ(オリオールズ)がこの部門では1位を獲得。来季に期待が持てる数字です。

以降は妥当な感じで、6位はパトリック・コービン(ナショナルズ)が入っています。


 

②リリーフ投手

.101 -- Aroldis Chapman, Yankees
.126 -- Hader, Brewers
.139 -- 
Will Smith, Giants
.153 -- 
Jose Leclerc, Rangers
.157 -- 
Edubray Ramos, Phillies

 

今季30歳になったチャップマン(ヤンキース)がこの部門で首位に立ちました。空振り率も1位で、速球とスライダーの質が如何に高いかが分かります。以降の4人も今季50試合以上登板&防御率3点以下と実力者が並んでいます。


 

(4)カーブ

①先発投手

.133 -- Justin Verlander, Astros
.134 -- 
Blake Snell, Rays
.140 -- 
Lance Lynn, Twins / Yankees
.171 -- 
Mike Clevinger, Indians
.177 -- 
Jack Flaherty, Cardinals

 

サイ・ヤング賞を受賞したスネル(レイズ)の代名詞となったカーブ部門は僅差でバーランダー(アストロズ)が勝利。4シーム、スライダーのイメージも強いバーランダーですが、カーブの質も圧倒的です。意外枠はリン(レンジャーズ)でしょう。


 

②リリーフ投手

.133 -- Keone Kela, Rangers / Pirates
.140 -- Carl Edwards Jr., Cubs
.151 -- Jace Fry, White Sox
.153 -- Taylor Rogers, Twins
.160 -- Wade Davis, Rockies

リリーフ部門は先発部門と変わり、意外な選手がズラリ。この中には来年有名になる選手が紛れている可能性が高そうです。ホワイトソックスのジェイク・フライは今季51.1イニングで70三振を奪っていて四死球率等も悪くないので、来季が注目です。


 

(5)チェンジアップ

①先発投手

.164 -- Kenta Maeda, Dodgers
.188 -- 
Joe Musgrove, Pirates
.195 -- deGrom, Mets
.196 -- 
Stephen Strasburg, Nationals
.200 -- Scherzer, Nationals

 

デグロムやシャーザーらを抑えて前田健太が1位になっています。シーズン中にチェンジアップの握りを微調整したこともこの数字に貢献しているようです。


 

②リリーフ投手

.147 -- Juan Minaya, White Sox
.151 -- 
Tony Watson, Giants
.193 -- 
Kevin McCarthy, Royals
.201 -- 
Fernando Rodney, Twins / A's
.204 -- 
Erik Goeddel, Mariners / Dodgers

 

こちらもロドニー以外はそれほど有名でない選手が並んでいます。

ミナヤはBB/9 5.59を改善できればブレイクするでしょう。マッカーシーはK/9 5.75がリリーフ投手としては、物足りなく見えます。

グッデルは現在FAでお買い得な選手の雰囲気があります。


Photo By Arturo Pardavila Ⅲ

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いよいよ明日はMLBの関係者が勢揃いするウィンターミーティングの最終日です。その最終日の名物の1つが「ルール5ドラフト」です。

 

日本には現状無い仕組みですので、今回は簡単にルール5ドラフトの概要を説明してみたいと思います。今回はMLB公式サイトのhttps://www.mlb.com/mets/news/rule-5-draft-preview/c-301627212

の記事を参考にしています。

 

①指名順位

ドラフトの名を冠しているように、ルール5ドラフトは完全ウェーバー制であり指名順位が高いチームから順に指名していきます。指名順位は2018年のシーズン勝率によって決まります。

 

今回の指名1位は115敗を喫したオリオールズです。その後は勝率順に進んでいき、プレーオフでの成績等は一切反映されません。その為プレーオフに進出したブレーブスよりも進出できなかったレイズの方が指名順位が後になっています。

 

 

②指名対象の選手

指名対象の選手は大きく2つに分けて考える必要があります。その基準はMLBのプロ球団と初めて契約した年齢です。

契約した時点で18歳以下の選手はそこから5シーズン以内に40人枠に登録されなければ、ルール5ドラフトの対象となります。

一方で契約した時点で19歳以上の選手はそこから4シーズン以内に40人枠に登録されなければ、ルール5ドラフトの対象となります。

 

今年で考えるならば、2014年のドラフトで指名&契約した高校生の選手や2015年のドラフトで指名&契約した大学生の選手を想像すると分かりやすいかなと思います。

 

またプロ入りしてからチームが変わった選手も適用除外とはなりません。例えば現在マーリンズ所属のマッケンジー・ミルズは2014年のドラフト時点ではナショナルズ所属でした。その後彼は2度の移籍を経験していますが、今回指名される可能性があります。

 

 

③指名の仕組み

指名をするチームはその選手が所属していたチームに10万ドルを支払うことで選手を獲得できます。選手を指名したチームは翌年のシーズンにその選手を1年間25人枠に置いておく必要があります。もし成績不振等でその選手を外したいとなると、その選手は元所属チームに返却されます(通常のマイナー降格とは異なる)。また返却されたチームは指名球団に5万ドルを返金します。

 

指名は絶対行う必要があるわけではなく、指名を見送ることも可能です。また40人枠最大限まで選手は何人でも指名可能です。

今回はヤンキース等を筆頭に7チームがすでに40人枠の上限に達しており選手を指名できません。一方で最小のレンジャーズは34人等と多くの才能を加えられる可能性があります。

 

④過去の成功例

埋もれた才能を発掘するために行われるルール5ドラフトでは、多くの名選手が輩出されています。今回参照した記事の中で1990年以降のルール5ドラフトで指名された選手のWAR上位が掲載されていました。

1.ヨハン・サンタナ(元ツインズ等) 50.7

2.シェーン・ビクトリーノ(元フィリーズ等) 31.2

3.ジョシュ・ハミルトン(元レンジャーズ等) 28.1
4.
ダン・アグラ(元ブレーブス等) 17.5

5.ホアキム・ソリア(FA) 17.5

 

いずれもMLBファンには馴染みのある選手が多いと思います。今回指名される選手の中にも未来のスーパースターが埋もれている可能性も大いにあります。

 

 

⑤今回の目玉選手

今回ルール5ドラフトで対象となった選手で、MLB公式サイトのプロスペクトランキングでチーム別に30位以内に入っている選手は合計77名です。中には2015年のドラフトで一巡目に指名を受けたタイラー・ジェイ(ツインズ22)やリッチー・マーティン(アスレチックス12)といった元エリートも含まれています。

 

他にもロイヤルズの2017年最優秀マイナー投手を受賞したフォスター・グリフィン(ロイヤルズ29)100マイル超えの速球を投げるジュニアー・フェルナンデス(カージナルス14)、精密なコマンドが売りのトム・エシェルマン(フィリーズ29)等も個人的には気になります。

 

ライブ配信も公式サイトから観れるようですので、是非楽しんでください。

Photo By 
http://bit.ly/2RVQGNu

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昨年のMLBでは、アーロン・ジャッジとコディ・ベリンジャーの2人の大物ルーキーが登場しました。今季もMLBでは、多くのルーキーが注目を集めています。

 

昨年のルーキーと今年のルーキーの1番の違いは、年齢でしょう。特に際立つのがブレーブスの20歳ロナルド・アクーニャやナショナルズの19歳ホアン・ソトです。ヤンキースでHRを量産しているグレイバー・トーレスもまだ21歳です。

 

そこで今回は23歳以下の選手を対象にオールスター風に各ポジションに選手を選んでいた記事を紹介したいと思います。また残念ながらその記事では選出されなかったが、将来のスター候補である23歳以下の選手も合わせて紹介していきたいと思います。

*参考These 10 make up our All-Phenom Team

 

それでは、キャッチャーから見ていきましょう。

 

捕手:チャンス・シスコ(オリオールズ)

その他の候補選手:該当者無し

キャッチャーは、選手として成長するために必要な時間が多くかかるポジションです。そのためにシスコ以外の選手はMLBに到達していない選手がほとんどです。元の記事では言及されていませんが、既にフランシスコ・メヒア(インディアンス)とカーソン・ケリー(カージナルス)MLBデビューで将来のオールスター候補と評されています。

 

1B:コディ・ベリンジャー(ドジャース)

次点:ジェイク・バウアーズ(レイズ)

記事冒頭でも触れたように、昨年132試合で39HR97打点を記録したベリンジャーはこの世代でも突き抜けた選手の1人でしょう。今季は若干苦しんでいるようにも見えますが、6月のOPS.966と好調ですから成績が向上するのは時間の問題でしょう。

次点は先日デビューしたばかりのバウアーズです。ウィル・マイヤーズらとのトレードで移籍してからどんどん評価を上げていてMLB公式のプロスペクトランキングでも全体55位に入っています。

 

2B:オジー・アルビース(ブレーブス)

次点:グレイバー・トーレス(ヤンキース)

現在投票が進んでいる本物のオールスター投票でも同ポジションでトップを走っているアルビースが選出されました。HRが増加してブレイクを果たしましたが、5月以降は調子が下り坂で6月のOPS.520。気になるのはHRへの意識が高いからなのか、出塁率が61ポイントも低下していて.300を割っていることです。ただしポテンシャルの高さは間違いなく、巻き返しに期待です。

 

次点に私が選出したのは、トーレスです。今季はMLBに初昇格するとマイナーでの通算24本に迫る勢いでHRを量産中の選手です。本来のポジションはショートながら2Bの守備もDRSが+2と悪くないのも高評価です。他には、フランクリン・バレット(アスレチックス)やヨアン・モンカダ(ホワイトソックス)も候補者と言える存在です。

 

3B:ミゲル・アンデュハール(ヤンキース)

次点:ラファエル・ディバース(レッドソックス)

トーレス同様ルーキーながらヤンキースのレギュラーをガッツリ掴んでいるアンデュハールが選出されています。5月に少し調子を落としましたが、6月は復調しています。守備はDRS-11と良くないですが、将来的な改善に期待したいです。実際のオールスターにも選出されるべきとの声もあります。

 

次点に選んだのはディバース。昨年のヤンキース戦でチャップマンから放った一撃は記憶に残っている方も多いかなと思います。今季は守備でエラーが多いと指摘されていますが、打撃は相変わらず素晴らしい選手です。将来的にもアンデュハールとディバースが良いライバル関係を築きそうです。

 

SS:カルロス・コレア(アストロズ)

次点:JP・クロフォード(フィリーズ )

ドラフト全体トップ指名で入団。その後は20歳でデビューして、既にワールドシリーズ制覇も達成済みと将来の殿堂入り候補と言っても差し支えない存在です。デビュー2年間は二桁を記録していた盗塁数の減少は気がかりですが、これからもアストロズの心臓として活躍してくれるはずです。

 

次点に選出したクロフォードは今季故障が多く目立った活躍を出来ていません。しかし健康であれば、好守と選球眼の良さが光る好選手であり向こう10年はショートとして活躍できる存在でしょう。他にもレイズのウィリー・アダメスやメッツのアーメド・ロザリオ、ブルワーズのオーランド・アルシアも注目の存在です。

 

外野手

①ロナルド・アクーニャ(ブレーブス)

②ホアン・ソト(ナショナルズ)

③アンドリュー・ベニンテンディ(レッドソックス)

次点

①ノマー・マザーラ(レンジャーズ)

②オースティン・メドウズ(パイレーツ)

③イアン・ハップ(カブス)

 

1番怪物揃いのポジションとなりました。アクーニャは現在故障離脱中ですが、開幕前のMLB公式プロスペクトランキングで全体1位になった才能を遺憾なく発揮しています。ソトに関しては昇格に疑問を持つ声もありましたが、26試合に出場してOPS1.013及びHR13本と規格外の実力を見せつけています。

ベニンテンディは美しいスウィングが特徴的で、今季も三振率を減らして四死球率を増加させるなど進化を続けています。

 

次点に選んだ選手も素晴らしい選手ばかりです。マザーラは今季初めてwRC+100を超えそうで一皮むけました。メドウズはMLBに昇格してから長打を量産中で、ジャイアンツに移籍したマッカッチェンの正式な後継者になりそうです。ハップは今季開幕戦の初球先頭打者本塁打が印象的です。今季既に捕手とショート以外のポジションを守っているのも、優れたポイントです。40%近い三振率は改善する必要がありそうです。

 

先発投手:マイク・ソロカ(ブレーブス)

次点:タイラー・マーリー(レッズ)

弱冠20歳のソロカが選出されました。年齢に似つかわしくないコマンド力の持ち主であり、デビュー戦ではあのノア・シンダーガードに投げ勝ちました。レッズのマーリーは、速球スライダーカーブチェンジアップの4球種を操る投手でレッズのローテを支えています。速球は97マイルを記録することもあり、将来性は高い選手だと思います。

 

リリーフ投手:ジョーダン・ヒックス(カージナルス)

次点:セランソニー・ドミンゲス(フィリーズ)

105マイルを記録したことでも話題になったヒックスが当然のように選ばれました。近い将来チャップマンのような支配的なクローザーになることが、頭に浮かびます。

 

次点に私が選んだドミンゲスも支配的な選手です。現在フィリーズのブルペンで1番信頼されている選手ですし、後半戦はもっと話題になる機会も多くなるのではないかなと思います。

 

*参考記事

先日フィリーズのブルペン運用に関する記事もアップしています。是非こちらも読んでみてください。リンクはこちらです。

 

二刀流:大谷翔平(エンゼルス)

投打の二刀流で異次元の活躍を続けていましたが、現在は故障で離脱中。ここまでの合計fWAR2.0は今季のルーキーで全体トップ。故障の程度に関しては様々な報道がありますが、復帰して元気に活躍する大谷選手を見たいなと思います。

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https://goo.gl/Ztiacu

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ドジャースのマックス・マンシーが絶好調です。現在 打率/出塁率/長打率/OPSはそれぞれ、.263/.386/.599/.984と素晴らしい数字を残しています。HRも既に13本マークしていて、これは昨年までの通算5HRを大きく上回る数字となっています。

 

特に長打率はもし彼が規定打席に到達すれば、両リーグ5位となります。上にいるのがムッキー・ベッツやマイク・トラウトであることを考慮すると、いかにマンシーの長打力が傑出しているかがよく分かります。

 

今回はマンシーがどのようにしてスラッガーに成長したのかを分析した記事を紹介します。

*参考How Max Muncy has become a slugger for Dodgers

(https://goo.gl/5f3uDm)

 

まずマンシーの経歴を見ていきます。2012年にドラフトでアスレチックスに指名されて入団。2015年にMLBに昇格すると、2016年まで2年間プレイ。しかし翌20171月にリリースされて、FAとなります。その後4月にドジャースと契約するまで、完全に無所属でした。

 

マンシーがアスレチックス時代と変わった点は大きく2つあると分析しています。

 

その1つがスウィングの変化です。アスレチックス時代に比較すると、レッグキックが大きくなっています。別の記事でその変化が分かりやすい画像がありましたので、その記事のリンクを貼っておきます。分かりやすい画像が使われているので、是非見てください。

*参考(https://goo.gl/W2wvo4)

 

マンシーによると、このスウィング改造は無所属時代に行ったようです。彼に助言を授けてくれたのは、地質学者の父でした。マンシーのお父さんは毎日打撃練習に付き合ってくれたそうです。

 

しかし1番大きな変化は“自信”が付いたことだとマンシーは言います。

「アスレチックスに在籍していた時は、悪球には手を出さなかったが自信を持てていなかった。自分が思い描いているように、ボールを打ち上げられなかった。だが現在はボールを打ち上げられるようになっている。そこが大きな違いとなっている。」

 

マンシーは特別Statcastが提供するようなデータに注意を払っているわけではないそうですが、興味深いデータがあります。

 

2015年 ストライクゾーン外のボールをマンシーより追いかけなかった選手は35人だけ(409人中)

2016年 ストライクゾーン外のボールをマンシーより追いかけなかった選手は

7人だけ(413人中)

2018年 ストライクゾーン外のボールをマンシーより追いかけなかった選手は5人だけ(289人中)

 

この数字を見れば明白なように、マンシーはもともとストライクゾーンの見極めの精度が非常に高かったのです。

 

そしてマンシーは、ドジャース移籍後により打席でアグレッシブなアプローチを取るようになったと自己分析しています。ただしストライクゾーンの見極めの上手さは残したままアグレッシブなアプローチを取っています。

 

アグレッシブなアプローチを採用した結果、マンシーのK%はドジャースに移籍してからアスレチックス時代と比較して上がっています。

 

つまりストライクゾーンをしっかり見極めた上で、ゾーン内のボールに対しては積極的に打つ。この結果三振とHRが両方とも増えているということです。

 

また彼が昨年師事したAAAのショーン・ウートン打撃コーチの存在も大きかったようです。

 

ウートンコーチは、マンシーが好成績を残した2013年の時のビデオを収集してそれも使ってマンシーは打撃フォームを改善させました。その打撃改善の結果、打席で結果が出る。さらに結果が出たことで自信を持つ。この好循環に入って“自信”を得たことで自分の進んでいる道が間違っていないことを確信したことが現在の好結果に繋がっているようです。

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https://goo.gl/5oNx1o

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